隠れキリシタンのクリスマス | 隠れキリシタンの村に嫁いだら

隠れキリシタンの村に嫁いだら

三島独活(みしまうど)×茨木市北部地域×田舎暮らし

ブログのタイトルにもなっていますが、
私が嫁いだ先は「隠れキリシタンの村・千提寺」です。

千提寺(せんだいじ)の地名の由来も
「十字架を寺で隠している。」
「セイントがなまってせんだいになった。」
など諸説あり、謎が多くてワクワクします。

だいたいの人が落書きして遊んだであろう教科書の
「フランシスコ=ザビエル」の肖像画も千提寺の民家で発見されています。


そんな場所なので、クリスマスもとっても独特!!
今日は、村の中心地にあるカトリックの瞑想の家「愛と光の家」
クリスマスミサに参加してきました~!!

普段はフランス人の神父様と信者の方が数名で生活をされている場所なのですが、
今日はミサのため、美しくライトアップされていました。
高山右近像が今日はサンタクロースに見えます。

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クリスマスの飾りがすごく日本風で、イエス様も、マリア様もめっちゃ着物を着た日本人形。
ちなみにイエスが生まれた小屋も茅葺屋根の古民家。
礼拝堂には床の間があって、柊の代わりに松の枝が飾りつけされていて、とにかくかっこいい。

ちょっとクリスマスミサって、厳粛なイメージがあり、怖かったんだけど、
日本らしい飾りつけと、神父さんのユーモラスなお人柄の影響か
リラックスしながら1年を振り返ることができる素晴らしいミサでした。

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神父さんの説教も外国の方ならではの視点。
彼が千提寺にやってきて最も多く目にした「新名神」という言葉。

H29年の新名神開通に向け今千提寺ではいろんな場所で工事をしています。
彼は新名神を「神の新しい名」という意味だととったらしい。

クリスマスは、2000年前にイエスが神様に新しく名前を付けた日。
だから、新名神はクリスマスにぴったりなとっても神聖な言葉だと思ったそう。

「新名神」
地域の人間にとっては、自然を壊し、静かな暮らしを変える存在。
でも、神父さんは聖書でも神様は大きくわかりやすい道を通ってやってくるから、
きっと幸運をもたらしてくれると話してくれました。

環境を嘆かず、前向きに捉えるその姿勢。
すごくいい。


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隠れキリシタンの村のクリスマス。
不思議で、温かい時間でした。

メリークリスマス!!!