洪水の氾濫拡大を抑止する機能を有する鹿島台バイパス、鎌田記念ホールへはこの道路でアクセスします。隣接する野球場では多くの人が集まり熱戦が繰り広げられています。

「鎌田三之助展示室」は、鎌田記念ホールの1階にあり、品井沼、そして江戸時代から続く品井沼干拓の歴史と、明治期のわらじ村長こと鎌田三之助の功績を、実物と写真パネルで紹介しています。三之助翁の生涯を俳優の演技とアニメで紹介する映画上映も行われています。

 「村づくりは人づくり」三之助翁の言葉です。それを実践するかのように、村長時代には毎年、全ての家庭に「興村の栞(こうそんのしおり)」を配布し、鹿島台の人口、経済、予算や課題を示し続けたということです。

 鎌田三之助は旧鹿島台村長を38年勤め、つぎはぎの衣服とわらじ履きで、給料も受け取らずに村の建て直しに奔走し、品井沼干拓の「明治潜穴」工事完成に多大な功績を残しました。後世に伝えていくべき郷土の偉人といえます。

 明治法律学校で学んだとありますので、つまり「寅ちゃん」の先輩というわけですね。

 隣接のグランドには1986(昭和61)年8.5豪雨の到達水位を示す銘板が設置されています。最近でも2019(令和元)年10.13に吉田川の堤防決壊や越水により隣の大郷町を中心に浸水被害が発生しており、これからもこの地域では洪水・浸水対策に最重要課題として取組む必要があります。

 この厳しい自然条件の中、それを克服していく労苦や、巧みな水管理の知恵や工夫から多くを学ぶため、大崎耕土に注目していきたいと思っています。