桜が咲いている数日前の塔跡です。以下は以前書いた文章です。

 古代の陸奥国分寺の七重塔は、高さ57mと推定され、高さ日本一の京都の東寺五重塔の54.8mを上回ります。

 昭和30(1950)年からの調査で、塔上部の相輪の一部「擦管(さっかん)」の先端が、地面に突き刺さった状態で発見されました。高熱を受けた痕跡とともに、水煙、九輪、露盤や釘なども出土し、承平4(934)年1月15日の落雷で焼失したことを伝える「日本紀略」の記述を裏付ける画期的な発掘となりました。その他、各地の国分寺にはない塔廻廊跡も見つかり、千年以上前の荘厳な伽藍が明らかになりました。

 仙台市博物館の改修が終わり開館しました。出土品がまた見られるか行って見たいと思います。