40歳の「社会」童貞男 -3ページ目

40歳の「社会」童貞男

ニートが社会問題化したのはいつ頃だったでしょう?
20年間のニート歴のある40歳男が初めて社会に出て「社会童貞」を卒業しようとしている
とあるエピソードだと思ってください(⌒∇⌒)

社会童貞男が飲食店のアルバイトに挑戦する。

 

店主には17時に面接の段取りをしている。

営業は18時からだ。

 

彼を知ってもらった上で採用を決めてもらいたい。

もちろん基準に合わなければ、採用しなくてもいい。

 

 

私は人を採用する立場で考えたときに、

未経験で働いたことのない40歳を雇うとなれば

それなりに採用に値する何かが必要だと思うからだ。

 

それを店主が見出せなければ縁がなかったという事だ。

 

社会童貞男は、また社会童貞を卒業するきっかけを失うが、

それは雇い主である相手がいる事だ。

しょうがない。

 

時間に社会童貞男と二人で店にむかった。

 

店主はにこやかに向かい入れてくれた、

私は彼を紹介し、彼も丁寧に自己紹介した。

 

彼は人と関われないわけではない。

 

方々の旅先では、

地元の方々と交流をしてきた話は聞いていたし、

相手に失礼な態度をとるタイプではない。

 

彼なりの気遣いも出来る。そこは彼なりに。

 

 

店主とのあいさつも終わり、

そのままの流れで面接だと思っていた。

 

「もう今日から働いてもらえる?!」

 

え?

 

挨拶だけで面接も何もしていないけど・・??

 

店主の表情が曇り。

「面接してもわかんないから・・」

 

わかんないけど、使うんだ?

 

私の紹介として信用か?

義理、人情?

 

 

社会童貞男は「ラッキー!」みたいな顔をしている。

 

 

面接にあたり、何をどう話すかも

シュミレーションしてきたのだろう。

履歴書も用意し、不安もあったろが、

そんな関門は全くなく採用になったわけだ。

 

確かに数十分の面接で何がわかるか?

と思う気持ちもわからないではないが、

初対面の人間との対話は最低限必要なはず。

しかも利害関係者だ。


 

あとで店主に聞いた話では、

店主自身が人を使う事に対して、極度の苦手意識をもっていて、

後悔や自己否定が多く、とにかくネガティブだった。

 

私も前職では面接をする機会が多くあった。

 

勘違いしやすいのが、採用する側の面接であると

思っている企業側の立場がある。

 

面接は応募者がどんな仕事内容や条件か、

その他の細かな部分などを知る場でもあるはずだ。

 

一般的な面接の最後に「質問はありますか?」と

聞くのも形式的ではあるが、応募者に対する配慮だ。

 

 

この最初の対話を省いたことで、

この先に違和感と不信感を持ちながら、

仕事をしていく結果になる社会童貞男。

 

 

なにせ、時給も知らない。

勤務時間も知らない。

仕事内容もしらない。

休みもしらない。

何を求められているかも知らない。

 

なにも知らない状態での勤務開始。

 

一方が知らないのではなく、

お互いの意思を、

お互いが何も知らない。

 

店主はだめならすぐクビにすればと思っているのか?

 

社会童貞男も嫌ならすぐ辞めようと思っているのか?

 

知らない者同士がなんの情報もなく、

意思の確認もなく、

何を基準に働きだすのか。

 

どちらにとってもリスキーなんだけど・・・

 

社会童貞男のバイト1日目が

いきなり始まっちゃった・・