精神疾患を患っている方の多くが睡眠障害を併発しています。

 

睡眠障害は大きく4つあります

 

1.入眠障害

床に入ってなかなか寝付けない、眠りにつくのに30分~1時間以上かかり、それを苦痛としている

 

2.中途覚醒

夜中に何度も目が覚めて、その後、なかなか寝付けない

 

3.早朝覚醒

朝早く目が覚めて、もう一度寝ることが出来ない

 

4.熟眠障害

睡眠時間は十分なのに、ぐっすり眠った感じが得られなかったり、眠りが浅いと感じる

 

 

睡眠障害はうつ病や双極性障害、統合失調症などの初期症状として現れることが多く、睡眠障害をいち早く治すことができると、それが歯止めとなりうつ病等にならないで済みます。

 

睡眠障害は神経の不調から来ることが多く、悩みを抱えていたり、苦しい出来事や不安な出来事が反復的に続くことで発症するのも特徴です。

子育て、夫婦問題、対人関係などで悩み、頭で悩みを巡らせ、陥ります。

 

睡眠障害の治療は様々ありますが、まず必要なことは以下となります。

 

1.生活リズム(起床、就寝を守る)を整えること

2.悩みを他人に打ち明けること

3.打ち明けた悩みを他人と共有すること

4.悩みの根本解決を図ること

5.寝落ちする感覚を再度、覚えること

 

上記の流れが睡眠障害改善の基本です。

 

睡眠障害のカウンセリングは不安神経症のカウンセリングと非常に似たカウンセリングが必要で、心理面以外に実際の悩みの解決を図らなければなりませんので、心理カウンセリング以外の経験が必要となります。

 

また、睡眠導入剤の種類や効能・副作用も知っておかなければ、心理面からくる症状なのか副作用なのか判断が付きません。

過去に睡眠障害で他所でカウンセリングを行い、そのカウンセラーに悪夢を見ると相談したケースがあり、そのカウンセラーは楽しいことを考えてから寝るようにしてくださいと助言したのですが、薬の種類を変えたら悪夢はピタリと止みました。

本人は無意識に不安を抱いていたわけではなく、薬の副作業で悪夢を見ていたのです。

このように、薬に詳しくないカウンセラーの場合、副作用を知らないので、間違った助言を与えてしまう場合もあるのです。

ですので、睡眠障害に詳しく、経験のあるカウンセラーに頼るのが良いと思います。