カウンセラーになりたいので無給、短期で構わないのでお願いしますと申し込まれることがあります。年々増えて最近では年に7名くらいの方よりご連絡を頂きます。最近は千葉県の方より嘆願されました。

 

カウンセラーになるために必要なことより、カウンセラーとして起業し利益を上げることを優先しているカウンセラーも多いと感じますが、私は利益は後について来るものと考え、一切、利益は考えていません。(営業も一切しておりません、ホームページがあるのみで、全て口コミでクライアントが来所します)

 

その為、ルームも相当な予算をかけました。

絵や椅子、絶妙な距離感のテーブルや除湿器、加湿器、植物、海水魚水槽、音響システム、ゴミ箱もバスクに拘り良い物を揃えました。

海水魚は初期300万円かけ総額400万円は超えています。BGMも大切な空間作りであるため、年代、性別、症状に合わせて毎時間変えるため幅広いジャンルのオルゴールやピアノの曲を用意しました。

 

よくあるカウンセリングルームは椅子二つに1メートルも離れずに対面ですが、対人恐怖やHSP、不登校児童は近すぎる距離感に相当なストレスを感じるため、椅子二つで近距離だけは避けたかったのです。

 

このように、まず必要な物は、1.クライアント側に立った最高の環境であると思います。

 

次に、2.カウンセリング技法の知識です。

カウンセリングの技法を本で学ぶのは当たり前なのですが、心理に関する本を徹底的に読んで下さい。

技法、症例、環境、対応に関する本を読み知識をつけること、そしていかなる場合でもその知識をすぐに引き出せるように完璧に記憶して下さい。

 

次に3.医学書を読んで下さい。精神科の教本や事例、症例など熟読し精神科医と同等の知識をつけてください。これを覚えないと医師の誤診にも気付けません。また、人の身体について基礎的な知識をつけて下さい。内科、耳鼻科、脳神経外科の知識も必要になります。(これを覚えないと心理からくる症状か病気かの判断ができません、病気の可能性がある場合は早急に医療に繋げなければなりません)

 

次に4.薬について詳しくなる必要があります。

内科、精神科、耳鼻科の薬が主ですが、薬剤師並みに詳しくなる必要があります。どのような薬が主流で、どの薬がどのような効能・副作用があるか、年齢や症状に合わせて何ミリ投与されるのが一般的かなど全て覚えて下さい。これが分からないと投薬しているクライアントの身体の状態を知ることができませんし、減薬するタイミングも図れないためカウンセリングのプログラムも組むことが出来ません。ただただカウンセリングを行い、減薬は医師と相談してくださいというカウンセラーは殆どいません、今はカウンセラーと医師が連携し減薬するのが当たり前なのです。※常に学んでください、後発品が良く出ますので精神科医に知り合いがある場合は現場での効果・副作用(患者さんからの声)を聞いてください。

 

次に5.経験を積むことです。

十人十色というように、同じ病気でも、時期やきっかけ、本人の性格が異なるので直し方も順番も異なります。これだけは経験が必要です。

ただただ学んだカウンセリング技法を毎回、全員に行うだけでは1割程度しか救うことはできないとお考え下さい。

千、万、と経験を積むと、症状以外にも目の瞳孔の開きや表情筋の動き、返答した際の自我状態も瞬時に見抜き分析することが出来ます。

 

次に6.自身の人生経験を磨くこと

他人を救うには自分自身が救える経験や人格でなければなりません。寄り添うということは支えるということであり、支えるには力(心の体力)が必要です。理想や空想の言葉ではなく、自身の経験に基づいた説得力のある言葉をかけられるように日々、精進するのです。

経験、学び、反省、努力、を誰にも負けないぐらい体験してください。

 

次に7.責任感を持ち続けること

他人の人生に関わるという重大な職務であることを絶対に何があっても忘れないで下さい。どれだれ技量や経験を積んで自信がついても、他人から称賛されようとも、ただの人、カウンセラーでしかないのです。等身大でクライアントと向き合うように誓って下さい。

 

私は、この7つが基本(カウンセラーになるために必要なこと)だと思います。