おはようございます。

音楽教育家 早坂道子です。

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さて、タイトルの「強迫性障害な母」とは私のことですが、

次男を産んで3ヶ月経った頃から再びひどくなりました。

おそらくはホルモンの関係によるものと思われます。
あとは子どもと自分を守らなきゃ、という防衛本能が人より強く働いているのかなと。



今困っているのは、長男の幼稚園の準備。

朝、箸・スプーン・フォークをカトラリーケースに入れて、
おしぼりを水で濡らしてビニール袋に入れて、
水筒にお茶を入れて


と、いうだけのことが、
私にはとても難しい作業です。

箸やスプーンが汚れているのではないか。
危険なものがついているのではないか。
カトラリーケースに異物が入っていたら。
おしぼり、今床に落とさなかった?
水筒に汚れがついていたら。
お茶に異物が混入していたら。


こんな風に、「危険危険!!確認して!!」という声が頭に響き、

常に最悪の状態を想像させられます。



息子に何かあったら。



そう思うと怖くて怖くて、

頭の中の声に従わざるをえなくなるのです。



これが私の病気。



今日これを終わらせることができたのは、

息子が自分で幼稚園バスに乗れるように、

間に合うようにと、

がんばっていたから。



あああ〜確認したい。
もう車で送っていけばいいかな。



と、思ったけれど、

「車で行こうか?」

と聞いたら、

「ううん。バスで行く。」

と言ったのです。



幼稚園に行き渋り、
バスに乗りたがらず、
泣きながら幼稚園に行っていた
最初の日々を思い出すと、


自分で前を向き、
自分で楽しさを見つけ、
学ぶことの楽しさに気が付き、
「バスに乗るんだ」という小さいけれど確かな目標に合わせて自分を律している若干3歳のその人の意志を、


私が私の都合で潰してはいけないと思ったのです。


母だから、

子どもの前で強くいなきゃいけない。

というのはなんか違う。

そんな無理はいつか続かなくなる。



けれど、

この3歳の小さな人が、

本当はママのそばにいたいのに

自分を奮い立たせ、

自分で決めた通りに歩んで行くという感動的なこの出来事が、

私の強迫をやめさせてくれました。




強迫と折り合いをつけながら子育てするのは本当に大変です。

息子は私と同じ気質を持っているようなので、

もしかしたら息子も強迫になるかもしれない。

それは私にとってとても恐怖で、

息子が物心つく前には治さなければ。

そう思ってきました。

だから、強迫な姿を見せてはいけないと思ってきたのだけれど、

思えば思うほどプレッシャーになります。

息子を私のようにはしたくないけれど、

隠して隠し切れるものではないだろう。

そんな気もしています。



だけどママは、

自分と家族が幸せでいるためにがんばって向き合っているんだよ。

という姿勢だけでも、

伝わればいいかな、

と、少し思いはじめました。



精神疾患をもっている人は、

みんな隠したがります。

「あいつヤバイ」って思われたくないから。

でも、好きで病気なわけじゃない。

人並みな生活がしたい。

幸せになりたい。

子どもだって育てたい。

心の病は誰でもなりうるもの。

でももしなってしまっても、

ちゃんと自分らしく生きる道があるということを、

私は身をもって証明したい。