この朝も、4時半に有線放送が入りました。漁師さんは朝3時起き、5時半から7時までウニ採り、港でおろしたら、休む間もなく、今度はコンブ採りに出かけます。

女衆は、ウニが上がったら殻を割って身を取り出すウニ剥き、コンブが上がったら浜に並べてコンブ干し、とにかく、みんな忙しいのです。

 

 

民宿海憧、50年以上前からの私の常宿、豪華な設備はないけど、新鮮な魚介類とあったかなおもてなしが心地よいお宿です。

今回は3泊で島抜けします、すぐに戻ってくると思うけど、とりあえずさよなら。

 

 

香深港では、レブンアツモリソウの妖精・アツモンがお見送りしてくれました。

 

 

稚内に戻って、とりあえず向かったのは宗谷岬。

間宮林蔵の視線の先には、サハリンがうっすら見えてます。

 

 

宗谷丘陵に上がります。「白い道」にやってきました。

 

 

ホタテの貝殻を砕いて、敷詰めてあります。元は廃物利用の模索だったようですが、今や、すっかり観光名所になりました。

 

 

スッキリ晴れていれば、青空に白い道と青い海が映えるのですが、残念。

 

 

オホーツク海沿いに南下し、猿払村に入りました。

国道上に現れたのはシェルター。付近に何もない吹きさらしの道路、ブリザードに襲われて視界がなくなったときに逃げ込んで、嵐をやり過ごすための駐車帯です。

 

 

かたわらの草原ではエゾシカたちがお食事中。

 

 

こちらに気がつくと、すぐに逃げるので、隠れてそっと撮ります。

見ている分には可愛らしいのですが、道路に出てきたときは怖いんです。

 

 

更に南下すると、案内標識が出てきました。

「通称エサヌカ線2km先左折」、「通称エサヌカ線1km先左折」

「通称」ってなに?エサヌカ線ってなに?

どうにも気になる、左折地点を行き過ぎてからUターンしました。

通称エサヌカ線、「なにもない」こんなすてきなところでした。

 

 

全長16km、2ヶ所のクランク以外は、ひたすら一直線に牧草地を貫く村道。

目に入る範囲に、建物や信号はもちろん、看板も道路標識も電柱もガードレールも、とにかく人工物はなにひとつない、ひたすら地平線だけを見つめて走る道。

調べてみたら、有名な人気スポットでした。引き返して良かった(*'▽')

 

 

寄り道してたら時間が押してきました。この日の泊り、紋別に急ぎます。

 

※この記事の写真は7/14に撮影したものです。

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(この稿おわり)