東北が梅雨入りして5日目、ちょいとひと休みしてくれたので秋田駒ヶ岳に向かいました。今回は国見登山口から。午前7時前で駐車場は満車、少し下の空地に停めることができました。
横長根を登り、分岐を左、先にムーミン谷に向かいます。山頂はまだ雲の中。
大焼砂登りは砂に足がとられてしんどいし、ムーミン谷への下りは滑落が怖いので、私はいつも、ムーミン谷から登り、帰りに大焼砂を下るようにしてます。
ムーミン谷に入ってきました。
ムーミンたちも里帰りだったみたい(*'▽')
この日は、かたがり泉水あたりのチングルマ(稚児車)が見ごろ。
いつもは、真っすぐに男岳・横岳の鞍部に登るのですが、なんとなく左に折れて、五百羅漢から男岳に直登することにしました。これが正解でした。
女岳の裾を巻きます。1970年噴火で流れ出した溶岩流の跡が生々しい。
金十郎長根に出ました。尾根の斜面にはミヤマダイコンソウ(深山大根草)の群落が一面に広がっています。
登山道はピンクと黄色のお花畑の間を通り抜けています。
この時期の秋田駒を代表する花エゾツツジ(蝦夷躑躅)と、ミヤマダイコンソウの花畑がずっと続いていました。ルートを変えた閃きのおかげですね。
ミヤマウスユキソウ(深山薄雪草)もあらわれました。先日のハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草)に比べると雪の厚みが薄くて、葉の緑色が見えるんです。
このルートも、滑りやすいザレ場が続くので緊張しながら男岳山頂到着です。
一息入れたら、コバイケイソウ(小梅惠草)の間を抜けて阿弥陀池に下り、女目岳を目指します。
W字型のガイドマークが特徴のオノエラン(尾上蘭)もあちこちに咲いていました。
女目岳山頂到着。男岳の登山道を見ると、なんだかすごい急な痩せ尾根に見えますね。初心者でも登れるくらいなんですが。
女目岳を下り、阿弥陀池でおにぎりタイムにします。右に女目岳、左に男岳。
青空の下、気持ちよさそうに見えますが…、次の瞬間、
この日はガスが飛んだり、かかったりの連続。
風の通り道にもなっているので、ウインドブレーカーを着ていても凍えます。
お昼を食べたら大焼砂を下ります。
2週間ほど前、この斜面を黄色く染めたタカネスミレ(高嶺菫)は姿を消しました。
代わって主役に躍り出たのはコマクサ(駒草)。
2週間前の秋駒は、ミヤマダイコンソウ・ミヤマキンバイ・タカネスミレなどの黄色い花が圧倒していましたが、今度は赤や白の花が目立つ山歩きでした。
横長根に咲いた、ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)に見送られ、7時間ほどの山歩きを終えました。
私が名前のわかる山の花で、この日咲いているのを見つけたのは37種でした。
アカモノ、イワイチョウ、イワウメ、イワカガミ、エゾツツジ、エンレイソウ、オオバキスミレ、オノエラン、キバナノコマノツメ、ギンリョウソウ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、コマクサ、コミヤマハンショウヅル、ショウジョウバカマ、シラネアオイ、タカネスミレ、チングルマ、ツマトリソウ、ネバリノギラン、ハクサンチドリ、ヒナザクラ、ベニバナイチゴ、ベニバナイチヤクソウ、ホソバイワベンケイ、マイヅルソウ、マルバシモツケ、ミヤマウスユキソウ、ミヤマオダマキ、ミヤマカラマツ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマコウゾリナ、ミヤマダイコンソウ、ムシトリスミレ、モミジカラマツ
※この記事の写真は6/27に撮影したものです。
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(この稿おわり)