森吉山で「幻の花」に会った翌日は秋田駒ヶ岳へ。

八合目からの登山道に残る雪渓は消滅寸前になっていました。

 

 

高度を上げていくと田沢湖が見えるようになってきます。

手前に咲くのはミヤマダイコンソウ(深山大根草)。

 

 

前日、森吉山のお花畑はチングルマとイワカガミ、白とピンクの花が目立ちましたが、この日、秋田駒のお花畑のテーマカラーは黄色。

ミヤマダイコンソウは小さなフキのような葉っぱが特徴です。

 

 

阿弥陀池に出てきましたが、なぜかチングルマ(稚児車)がほとんどない。

仙北市のHPにも「阿弥陀池手前のチングルマの咲きが悪い」とありました。なんででしょうね?

 

 

気落ちしたので女目岳に登らず大焼砂に向かいます。

手前に咲くのはミヤマキンバイ(深山金梅)。この花はイチゴみたいな葉っぱ。

 

 

大焼砂からムーミン谷を見下ろします。

 

 

大焼砂の砂礫の斜面は黄色く染まっています。

 

 

咲いているのは、秋田駒を代表する花のひとつ、タカネスミレ(高嶺菫)。

 

 

花の形はキバナノコマノツメに似ていますが、キバナ…の葉が薄いのに対して、タカネスミレは極厚手の葉です。(秋田駒にはキバナ…も咲いています)

 

 

他の花があまり咲かない砂礫地だけに、黄色の絨毯が鮮やか。

 

 

もうひとつ、砂礫地を好む花、コマクサ(駒草)はこれからが花期。

ポツポツ、数輪が咲いているのしか見つけられませんでした。

 

 

ムーミン谷に入りました。

 

 

ムーミン谷の中央部。チングルマの最盛期には花で真っ白になる場所なのですが、この日はポツポツ程度。

これから咲くのか、今年は咲きが悪いのか、確かめるためには、もう一度、秋田駒に登らなくちゃいけないみたいです(*^^)v

 

 

イワテハタザオ(岩手旗竿)は、秋田駒と岩手山の固有種。

この花はこの日まっさかり、あちこちに咲いていました。

 

 

ムーミン谷を登りつめて鞍部に出てきました。

ミヤマキンバイの咲く登山路を男岳に向かいます。

 

 

この日は、女目岳に登らなかったので、男岳山頂が最高到達点です。

この週4回目の山歩きがそろそろ体にこたえてきました。ここで帰ります。

 

 

下山中に、毛むくじゃらのツボミを見つけました。

これも秋田駒を代表する花、エゾツツジ(蝦夷躑躅)のツボミです。

名前のとおり北海道ではあちこちの山に咲くのですが、本州では秋田駒や岩手山・早池峰山などにしか咲かない花。次回、秋田駒に登った時には咲いているかな。

 

 

私が名前のわかる山の花で、この日咲いているのを見つけたのは24種でした。

イワウメ、イワカガミ、イワテハタザオ、オオバキスミレ、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、コマクサ、コミヤマハンショウヅル、サンカヨウ、シラネアオイ、ズダヤクシュ、タカネスミレ、チングルマ、ツマトリソウ、ノウゴウイチゴ、ハクサンチドリ、ヒナザクラ、ベニバナイチゴ、マイヅルソウ、ミツバオウレン、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイコンソウ、ムシトリスミレ

 

※この記事の写真は6/15に撮影したものです。

※このブログの記事や写真はご自由にお使いください。

(この稿おわり)