県道月山公園線の冬季閉鎖が解除され、羽黒口八合目から登れるようになったので、午前中好天予報の月山に向かいました。6時半登頂開始、涼しいうちに登ろうと、早朝から多くの登山者が山頂を目指しています。
登り始めて1時間、最初の雪渓に着きました。
念のためにチェーンアイゼン装着して通過。
やがて九合目の小屋が見えてきました。
九合目佛生池まで来れば、行程の2/3は過ぎたように感じます。
この日はジメジメなし、涼風が吹いて快適。前週のプチ熱中症が嘘のよう。
私の応援団長・ヒナザクラ(雛桜)がお出迎えしてくれました。
難所「行者返し」に向かう行者さんの一行が見えます。
ウサギは月山の神さまのお使い、なので、卯年の今年は御縁年にあたり、参拝すると12年分のご利益があると言われます。東北のあちこちに羽黒三山信仰の講があり、夏には登拝の団体が多いのですが、今年はさらに多くなりそうです。
さあ、行者返しの岩場です。これを過ぎれば楽園が待っています。
チングルマ(稚児車)やイワカガミ(岩鏡)が咲き乱れ、
ショウジョウバカマ(猩々袴)も、色濃いものから、
薄紅色までよりどりみどり。
あの稜線に出れば、山頂の尾根をゆっくり登るだけ。あとちょっとです。
あちこちにミヤマウスユキソウ(深山薄雪草)が群落を作ります。
頂上手前最後の雪渓です。斜度はないのでぜんぜんへっちゃら。
月山山頂到着です。正しくは標高1,980mの三角点到着、標高1,984mの山頂は神社の中にあるので、お祓いを受けないと行けません。
下を見やると、ゼブラに残った雪渓を横切って、姥沢口からの登山者が登ってくるのが見えます。
来し方を見やると、雲海の向こうからも登山者が登ってきます。
山頂台地は山腹よりも雪融けは早いのであちこちが雲上のお花畑。
ミヤマキンバイ(深山金梅)にミヤマシオガマ(深山塩釜)の組み合わせや、
イワカガミに、ハクサンイチゲ(白山一華)の組み合わせ。
すっきりとした花姿のハクサンイチゲは一番の主役。
あちこちに花を咲かせています。
さらに、今年はクロユリ(黒百合)が当たり年?
こんなにたくさん咲いているのは初めて見ました。
東北でクロユリが見られるのは月山と飯豊山だけ。
他の鮮やかな花に目を奪われて気づきにくいですが、月山頂上小屋の東側の草むらで咲いています。今が見ごろ。お見逃しなく。
花もいっぱい見ることができました。さあ、鳥海山に向かって帰りましょう。
この日は6時間半の山歩き。熱中症?そんなの忘れてました(笑)
私が名前のわかる山の花で、この日咲いているのを見つけたのは35種でした。
アオノツガザクラ、アカモノ、イワイチョウ、イワカガミ、ウサギギク、ウズラバハクサンチドリ、キバナノコマノツメ、クロユリ、コシジオウレン、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、シラネアオイ、ショウジョウバカマ、ズダヤクシュ、チングルマ、ツマトリソウ、ニッコウキスゲ、ハクサンイチゲ、ハクサンチドリ、ハクサンフウロ、ヒナザクラ、ベニバナイチゴ、ホソバイワベンケイ、マイヅルソウ、マルバシモツケ、ミズバショウ、ミツガシワ、ミツバオウレン、ミヤマウスユキソウ、ミヤマキンバイ、ミヤマガラシ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマシオガマ、ミヤマリンドウ、ワタスゲ(穂)
※この記事の写真は7/2に撮影したものです。
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(この稿おわり)