釧路湿原を埋める霧を染めて朝日が昇ります。
ホテルを出たのは午前5時、これで4日連続して、日の出前の出発になりました。
若いころには思いもよらなかった時間ですが、年齢を重ねたおかげです(笑)
向かったのは鶴居村雪裡(せつり)川にかかる音羽橋。
コロナ前には橋いっぱいに、カメラを構えた人があふれていたのですが、この日は欧米人20人ほどのツアーと、日本人数人のツアーだけ。
みなさんのレンズの向こうにあるのはこの風景。
雪のない時期、タンチョウは家族単位で釧路湿原の中でテリトリーを持って暮らしているのですが、雪が積もり採餌ができなくなると集団生活をしています。
みんなが狙っているのは朝の飛び立ち。
でも飛び立つ方向はさまざま。向かってきた!と思ったら途中で着地したり…
ツアー客は、宿の朝食時間があったりで、段々と引き上げていきます。
ガイドさんの案内が聞こえました。「今日は暖かいので、昼間、もしかしたらタンチョウの交尾が見られるかもしれません」( ..)φメモメモメモ
午前8時半、結局、この日、橋に向かって飛んだのは数羽。
タンチョウもずいぶん減り、残った人も3人だけ。私も引き上げます。
釧路湿原が雪に覆われ、タンチョウが採餌できなくなる間、鶴居村では保護のために給餌が行われています。その一ヶ所、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ。
以前は幾重にも人垣ができて、とても近寄れなかったのですが、この日は余裕で、柵にはりついて写真を撮ることができます。
タンチョウたちは湿原との間を、行ったり
来たりしながら、
餌を食べたり、羽繕いしたりして過ごしています。
空に向かって、高く鳴くのは、夫婦のタンチョウ。
えっ?これは! さっきガイドさんが言ってたタンチョウの交尾です。
まさか見られるとは( ゚Д゚)
求愛ダンスが始まりました。
求愛というより、夫婦が互いの絆を確かめる舞、なんですね。
ぴったりと息のあった2羽のダンス。
踊り出したパパとママの間で、どうしようと逃げまどう子どものタンチョウ。
ほっこりとして笑える動画が撮れました。ぜひごらんください。
(※約2分30秒の動画です。音が出ますのでご注意ください。)
※この記事の写真は3/6に撮影したものです。
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(この稿おわり)