人生ン十年、花見=宴会と信じきっていた私。もったいない歳月でした。
7年前、白石川堤一目千本桜に出会って、新しい世界が広がりました。
それ以来、何十回も通い詰めたおらほのサクラ№1、東北桜界の南の横綱、登場です。
公称では8km、1,200本の桜並木(ほとんどソメイヨシノ)ですが、実際には総延長約13km。
さらに隣接する船岡城址公園にも1,000本のサクラが咲くので総数はどんだけ???
弘前公園は公称2,600本。ただ、弘前はサクラの種類も多いので、ソメイヨシノに限れば一目千本桜の方が、多いかもしれません。
一目千本桜、白石川両岸の堤防上に植えられているので、堤防の上を行くか、下を行くか、はたまた河川敷を歩くか、上流へ向かうか、下流へ向かうか…、歩き方やその日のお天気でまったく違った景色に出会えるので飽くことがありません。
今日は、船岡駅前、さくら歩道橋から上流へ向かってご案内しましょうか。
堤防道路上はサクラのトンネル。
朝の清々しさのなか、行きかう人々に、「おはようございます」の声をかけながら。
2015年にできた「しばた千桜橋」。JR線と県道をまたぐこの架線橋のおかげで、一目千本桜と船岡城址公園が一体化しました。ちょっと城址公園に寄り道しましょう。
しばた千桜橋からの眺め。新しい定番の撮影スポットができました。
城址公園山頂へは、スロープカーで上がるも良し、サクラの中をゆっくり歩くも良し。
山頂からも水鏡に映るサクラが楽しめます。
一目千本桜に戻って、上流に進みましょう。
線路沿いにサクラのトンネルを抜けるか、
蔵王を眺めながら川沿いの道を行くか、いつも悩むところです。
どちらにしても、道は韮神堰で合流。
この水鏡、ため息しか出ません。みんなのため息が風になって水鏡が割れないか心配。
ここから先は、気分を変えて河川敷を歩いてみましょうか。
水辺に降りれば、また、趣の違ったサクラ並木。
末広歩道橋で左岸にわたれば、私の一番のお気に入りスポット。
右岸の桜まつり会場が混雑していてもここは別世界。
「こんなええとこに、人がいてへんて、どゆこと」から名づけられた(笑)「どゆことスポット」。
晴れた満開の日、サクラの下で寝っころがる、最高に贅沢な私のお花見です。
一目千本桜はその散り際もまたみごと。
ほとんどがソメイヨシノ、ということは、咲きそろう時も一緒なら散るのも一緒。
吹雪となって散ったサクラは、土手に積もり、時ならぬ雪景色をつくりました。
この桜並木、おおかたは大正時代に植樹されたもので、樹齢は100歳近く。
手入れも良くソメイヨシノとしては長寿なのですが、毎年、何本かは生涯を終えます。
伐ったサクラのそばに若い苗木が植えられますが、みごとな花を咲かせるのは数十年後。
いつかはきっと、とか、そのうちに、とか言ってる場合じゃないんです(笑)。
来年こそは、おらほのサクラ、ぜったい、見に来てけさいん。
※この記事の写真は2014~2020年に撮影したものです。
(この稿おわり)
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