道内4日目、中標津はこの日も雨の朝になりました。さて、どこさ、行くべ?
中標津町・別海町・浜中町あたりの根釧台地は大規模な酪農地帯。
人間よりも牛の数の方が圧倒的に多いんです。
ここを、あてもなく走り回るのが結構好きなんです。今日もそれで行ってみようっと。
電線に止まってさえずっていたのは、夏にわたってきたノゴマかな?
田んぼはあるわけもなし、畑もほとんどありません。
行っても行っても牧草地&牧場。その中をまっすぐに貫く道路。
晴れてれば、それだけで、"The HOKKAIDO"という景色なんですけどね…。
根釧台地を全長117kmに及んで走っていたJR標津線。
1989年に廃線となりましたが、奥行臼駅舎が保存されています。
奥行臼駅前からは別海村営の軽便軌道が開拓地を結んでいました。
この貨車で、農家から集めた集乳缶を牛乳工場へ運んだんですね。
乗客を運んだのは、「自走客車」と呼ばれたレールバス。
バス用のディーゼルエンジンをそのままつけた気動車です。
車内をのぞいてみると、バスそのまんまですね。
この気動車が導入されたのは前回の東京五輪の年。それまでは馬が引いていたんです。
ただ、動力化したのもつかの間、1971年には村営軌道は廃止されました。
こちらの駅は、まだ現役の根室本線・浜中駅。
浜中町は、4月に亡くなった漫画家モンキーパンチさんの故郷です。
浜中駅の窓口では、こんなおねえさんが切符を売って…、くれたらいいのになぁ(笑)
霧多布湿原に向かいました。一面のエゾカンゾウ(ニッコウキスゲ)を期待したのですが、
エゾキスゲはもう終わり。
湿原はノハナショウブ(野花菖蒲)の一人勝ちになっていました。
他に咲いているのも、紫系の花が多いんです。産毛が目立つエゾフウロ(蝦夷風露)に、
クシロハナシノブ(釧路花忍)。前回のブラタモリの行先が「釧路湿原」、番組の中で、クシロハナシノブが、氷河期からの生き残りの花として紹介されていました。
(今週のブラタモリは「阿寒・摩周」ですね。見なくっちゃ。)
霧のかかった琵琶瀬湿原を歩いていたのは、サギですが、
湿原で風に吹かれていたのは、サギスゲ(鷺菅)でした。
※この記事の写真は7/20に撮影したものです。
(この稿おわり)