この日は、お昼頃までは青空が期待できそうだったので、さくっと登れる霊山(りょうぜん)に行ってきました。
「東北百名山」のひとつですが、「福島の遊歩道50選」の第33位にもなってます。
いろいろ回り方はあるのですが、今回は大外を反時計回りで歩くことにしました。
「遊歩道」だからと言って気を抜いてはいけません。
こんなはしご場があらわれます…、というのは半分冗談。
最初の写真でおわかりのように、この山の稜線はきりたった断崖の連続。
その断崖の上に立とうとする人だけが、このはしごを登ります。
断崖の上からは山里の晩秋が一望できます。
何ヶ所かこんな場所があるのですが、高いところでびびる私は、写真を撮るために1ヶ所登っただけで後は全部パス、遊歩道をそのまま歩きます。
本来の遊歩道はこんな感じ。普通のかっこうで問題なく歩けます。
看板に危険箇所と書いてあった「親不知・子不知」はこのあたり。(迂回コースもあり)
狭くて、滑りやすくて、頭をぶつけそうな場所ですが、しっかりと柵やクサリがあります。
この日は、安達太良山から吾妻の連山、さらに南蔵王の不忘山まで姿を見せていました。
南北朝時代に、南朝方がこの山の上に陸奥国府をおいたのですが、10年ほどで北朝に攻められて落城。今は何も残ってはいません。そんな国府跡から更に登ります。
あまり山頂っぽいところはないのですが、ここが最高点、標高825mの東物見岩。
お昼ごはんを食べて20分ほど休んでいましたが、誰も来る人はない静かな山頂でした。
下りは、ずっと、足が埋まるくらいの落ち葉道。
ふかふかの落ち葉を踏みしめて歩いた2時間半ほどの山歩きでした。
※この記事の写真は11/10に撮影したものです。
(この稿おわり)