読む:「完全シミュレーション台湾侵攻戦争・山下裕貴」//中国も台湾アメリカ日本も重大な被害 | 杜の都からざわめく日記(食う・読む・観る・考える)

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山下裕貴著「完全シミュレーション台湾侵攻戦争」を読みました

著者は自衛隊元陸将で2015年に自衛隊を退官しています

 

 

 

 あらすじ

 

「問題は、侵攻のあるなしではない。それがいつになるかだ」
中国の台湾侵攻について、各国の軍事・外交専門家はそう話す。
中国の指導者・習近平はなにをきっかけに侵攻を決断するのか。
その際、まず、どのような準備に着手するのか。
アメリカ・台湾はその徴候を察知できるのか――。

 


元陸上自衛隊最高幹部が、台湾侵攻を完全にシミュレーションした!
陸上自衛隊の第三師団長、陸上幕僚副長、方面総監を務めた元陸将・山下裕貴氏は、沖縄勤務時代には与那国島への部隊配置も担当した。中国人民解放軍、米インド太平洋軍、そしてもちろん自衛隊の戦力を知り尽くす。戦地となる台湾周辺の地形も分析し、政府首脳も参加する机上演習(ウォーゲーム)のコーディネーターも務める、日本最高の専門家で、本書はいわば、「紙上ウォーゲーム」である。


中国と台湾を隔てる台湾海峡は、もっとも短いところで140キロもある。潮の流れが速く、冬場には強風が吹き、濃い霧が発生して、夏場には多くの台風が通過する、自然の要害である。
ロシアによるウクライナ侵略では、地続きの隣国にもかかわらず、弾薬や食料などの輸送(兵站)でロシア軍は非常な困難に直面し、苦戦のもっとも大きな原因となった。
中国は台湾に向け、数十万の大軍を波高い海峡を越えて送り込むことになる。上陸に成功しても、その後の武器・弾薬・燃料・食料・医薬品の輸送は困難をきわめる。
「台湾関係法」に基づき、「有事の場合は介入する」と明言しているアメリカも、中国の障害となる。アメリカ軍が動けば、集団的自衛権が発動され、同盟国の日本・自衛隊も支援に回る。
 

 

つまり、自衛隊ははじめて本格的な戦闘を経験することになる。
日米が参戦すれば、中国は台湾、アメリカ、日本の3ヵ国を敵に回し、交戦することを強いられる。
それでも、習近平総書記率いる中国は、「必勝」の戦略を練り上げ、侵攻に踏み切るだろう。
そうなったとき台湾はどこまで抵抗できるのか。
アメリカの来援は間に合うのか。
 

 

台湾からわずか110キロの位置にある与那国島は、台湾有事になれば必ず巻き込まれる。与那国島が、戦場になる可能性は高い――。
手に汗握る攻防、迫真の台湾上陸戦分析!

 

(出版社より)

 

 

 

 感想

 

素人が「これだ!」いうことはできないですが、自分の感想として書きます

 

筆者は10年近く前に自衛隊を退官していますので現在の台湾・中国関係に興味はあっても現実的にどう動いているかは半分程度しかわからないのが実際のところだと思います

よって個人としての興味の範囲で執筆していると感じています

 

現実的に中国の台湾侵攻の可能性は高いと思います

中国はロシアのウクライナ侵攻を参考に戦略を作っているでしょう

 

侵略があった場合台湾はどこまで防げるかはかなり厳しいです

アメリカ軍もこれに対して応援軍を派遣するにしても時間的制約があり中国に先回りしてとはいきません

 

日本は尖閣諸島や島しょ周辺を防御する為動くでしょうし、日米安保条約に基づいて派兵することになりますが、一部野党側からの反対意見もでて難しい対応になると思います

 

 

個人的意見としては中国が台湾侵攻に全力を注力している間に、魚釣島を含む尖閣諸島に上陸し国土としての地位を固めることはできると思います

 

 

途中省略しますが、台湾については日米以外の欧州や豪州のカナダ等の参戦によって台湾を旧台湾政権と中国政権と二分するような形で消耗戦になり、どこかで妥結するようになると思います(ワタシの本意ではありません)

 

 

領土以外のもう一つの問題は経済・貿易問題です

世界的に経済が疲弊し世界全体が困窮生活を迎えることになる気がしてなりません

 

 

言いたいことはこうなる前に対象各国よく話し合い戦闘に入らせないことです

これは政治の力です

自衛隊の戦力も重要ですが政治が解決してほしいです)

 

(これも習近平の野望からして侵攻を防ぐことは困難だとは思いますが)

 

 

 

 

お薦め度

★★★★☆

政治の力を示すときです

 

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