心理カウンセラーの大塚統子です。
恋愛を2つのパターンに分けると、自立の恋愛パターン、依存の恋愛パターンがあります。
なお、どちらがいいとか、悪いとかはありません。
依存の恋愛パターンをひとことで言うと、相手に求めすぎて苦しくなる恋愛です。
相手から「愛されよう」と求めて苦しくなるのは依存の恋愛パターンで、自分から愛する・与えることへのチャレンジが必要になってきます。
自立の恋愛パターンは、ざっくり言うと、自分が受け取らなくて燃え尽きる恋愛です。
相手を愛すること・与えることは得意だけれど、自分が受け取ることが苦手な自立のマインドでする恋愛です。
うまくいかなくなっている場合は、自分に向けられた愛情・善意・評価を受け取ることへのチャレンジが必要です。
今回は、自立的な恋愛パターンにありがちな特徴、「愛が受け取れない」に関して書いていきます。
◆恋愛がめんどう
私たちは、親に依存する子供時代から、自分のことは自分でする自立へと成長していきます。
依存時代には、自分は愛してもらう側で、親や大人に「なんでしてくれないの?」と不満に思ったこともあるでしょう。
「なんでしてくれないの?」と思った経験があるから、ちゃんとしないと自分も不満に思われるだろうと考えます。
そうすると、かつて愛してくれるはずの人に不満があった分、「しなければならない」ことが増えていきます。
例えば、
「笑顔でいるべき」
「相手を思いやる言葉をかけるべき」
「優しくするべき」
「誠実であるべき」などなど。
そして、「しなければならない」ルールが増えるほど、完璧であろうとするほど、自分が窮屈になって、疲れていくでしょう。
まるでノルマをこなすような状態で、純粋な喜びが感じられなくなることもあるようです。
こうなると、「しなければならない」ことばかりの恋愛が面倒くさいと思ったりもするでしょう。
ノルマやルールだけがあって、ご褒美がないように感じる時、「しなければならない」ことに縛られているのかもしれません。
愛を受け取ることが「しなければならない」ことを増やすように思えていると、愛を受け取ることが負担が増えるように感じてしまうこともあるでしょう。
◆相手に厳しくなってしまう
いろいろなことを「することが当たり前」になっていると、パートナーにも厳しくなることがあります。
自分ががんばっていて、ガマンをしているのが当たり前だとしたら、パートナーにもがんばりとガマンをするのが当然と思いやすくなります。
特に、ちょっと無理してがんばっている、本当はしたくないガマンをしている、それなのに、パートナーはそのことに気づいてもいないし、自分だけ損をしているように感じる場合は、ケンカにもなりやすいでしょう。
自由なパートナーが好きだったはずなのに、その自由さが不真面目さに思えてしまったり。
穏やかなパートナーが好きだったはずなのに、優柔不断で頼りなく思えてしまったり。
自分の心に余裕がないと、大好きだった人の魅力に思えたものが、やがて欠点のように思えたりすることもあるでしょう。
自分と同じようにがんばっていない、自分と同じようにガマンしていないと不満を抱えていると、「それくらいして当然でしょう」と、パートナーからの愛情を愛情と感じにくくなってしまうようです。
◆完璧さより弱さを見せる勇気
パートナーシップは、自分自身では愛せない自分の不完全さを、お互いに愛し合う関係でもあります。
「完璧でいなければ」とひとりで背負い込もうとすると、うまくいかないようです。
むしろ、自分の不完全さ、自分の弱さを、相手に差し出していく信頼と勇気が必要になってきます。
例えば、頭が良くて、かっこよくて、仕事もできてと、完璧な人がいたとします。
すごく素敵で魅力的ですが、愛を与えるスキがどこにもないと思いませんか。
憧れるけど手が届かない、いわゆる高嶺の花になるわけです。
もし、完璧と思っていた人に、「実は、夜更かしが苦手で」とか、「実は、洗濯物を畳むのが苦手で」とか、「実は、梅干しが苦手で」とか、何か不完全さや弱さがあったら、身近な存在に感じられて、愛しやすくなると思いませんか。
愛しやすい人であるほど、愛を受け取りやすくもなるでしょう。
愛を受け取るチャレンジとして具体的には、
・苦手や不得意を伝えてみる
・お願いしてみる
・NOを伝える
などの方法がお勧めです。
◆遠慮は愛の受け取り拒否
自立タイプの皆さんは、相手を愛すること・与えることは得意な人が多いでしょう。
でも、愛されること・受け取ることを遠慮することも多いようです。
「わがままを言ってはいけない」「迷惑をかけてはいけない」と自分を律している分、人を頼ることが苦手なようです。
自分ひとりで抱え込むクセがあって、心に余裕をなくしているから、「今私が何か頼まれたら辛いから、人にも頼まないようにしなきゃ」と思いやすくなっている場合もあります。
ついつい悪気はなくても、愛の受け取り拒否をしてしまっているのかもしれませんね。
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ちょっと想像してみてくださいね。
もし、あなたの心に余裕があるとして。
尊敬している人から「申し訳ないんだけど、これお願いできないかな」と頼られたら、喜んで引き受けたいと思いませんか。
もし、あなたの心に余裕があるとしたら。
お世話になった人に恩返ししたい、愛してくれた人を愛したい、と思いませんか。
誰かのために何かをしてあげられるって、嬉しいことなんですよね。
好きな人や大切な人のために、何かできることが愛する喜びだったりもします。
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いつも与える側のあなたが、今度は受け取る側になることで、相手の「あなたを愛したい」という願いが叶うなら、叶えてあげてはいかがでしょうか。
甘えることや頼ることによって、相手に役に立つ喜びや、頼られる誇らしさや、信頼を与えることもできます。
受け取る形の与える方法があるわけです。
受け取るという愛し方も取り入れていただくと、いい関係が築きやすいかと思います。
◆燃え尽きない愛し方
「私が与えなければならない」という関わり方だけをしていると、燃え尽きてしまいます。
相手に与えるだけではなく、相手から受け取ることができると、エネルギーが循環して長続きしやすいでしょう。
もし、愛することで燃え尽きているならば、何かを受け取らずに保留しているものがあるのかもしれません。
受け取るべきものに気がついてみましょう。
パートナーなりに、あなたに向けた愛情はどんなふうに表現されているでしょうか。
当たり前と思っていたけれど、「あなたのために」と善意が込められていることはありませんか。
「大丈夫です」「結構です」と辞退していたけれど、あなたを手伝いたい・助けたいと差し出されたものはなかったでしょうか。
そして、あなたに感謝している人がいるとしたら、それは誰でしょうか。
あなたは何を受け取り、誰に感謝しましょうか。
受け取ることに取り組むと、ついでに誰かとの繋がりが感じられます。
ひとりぼっちの世界を抜け出しやすくもなります。
自分に向けられた愛に気がついてみよう、自分への愛を受け取ってみようと思ってみませんか?
思っていたよりも、たくさんの愛があると感じられますように。
◆大塚統子の心理カウンセリング
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