lec422.あなたが少し変わるだけで世界はドラマチックに変化する?! | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセリングサービス代表の平準司です。

 

心理学ではよく“男性性”と“女性性”という表現を使いますが、人それぞれ、その片方しかもっていないというわけではありません。

 

女性の中にも男性性はありますし、男性の中にも女性性はあるのです。

 

たとえば、女性でありながら、バリバリとものごとをこなすオトコマエな人というのはめずらしくないですよね。

 

また、男性でありながら、人あたりがやわらかく、とても繊細な人などもいるものです。

 

先日、とてもボーイッシュなタイプの女性のカウンセリングをしました。

 

彼女の兄弟は、男性ばかり3人。

 

そのなかで、彼女もまるで男の子のようにして育ったのです。

 

たとえば、いつも、スカートではなく半ズボンをはいていましたし、思春期のころの彼女の口癖は、「オイラは‥‥」というものだったといいます。

 

そんな彼女ですが、いまのご主人とめぐりあい、結婚したわけです。

 

こういう場合、よくあるパターンなのですが、ご主人のほうがどちらかというと繊細で、家事も育児も上手と、女性性を多く表現している人でした。

 

そして、彼女はというと、自分の女性性を恥ずかしがり、上手に表現できないタイプだったわけです。

 

そう、ものすごく恥ずかしがり屋さんだったために、ある意味、恥知らずといえるほど、女らしさをないがしろにし、がさつにふるまうことがあるほどだったのです。

 

とはいっても、まわりの人たちは、彼女が自分の女性性を表現するということが、どれだけ恥ずかしいかということには気づいていませんでした。

 

そして、あるとき、ご主人が彼女にこう言ったことから、大ゲンカが始まってしまいました。

 

 

「たまには、スカートをはいたらどうなんだい?」

 

それをきっかけに、彼女は私どものカウンセリングを受けるに至ったのですが、ここで彼女が向き合ったのが、「なぜ、私は“スカートをはく”ということぐらいで、こんな大ゲンカをしなければならないのか?」ということです。

 

彼女はどうやら、男ばかりの兄弟の中で、「女性としての自分を、どう表現していったらいいのか」ということを見失ったまま成長していったようでした。

 

そこで、まずは、とてもシンプルなことなのですが、こう提案してみたのです。

 

「じゃあ、一度、スカートをはいてみたら?」

 

彼女はそれに同意してくれ、さっそくスカートをはいてみたところ、ご主人やお子さんの評判は上々で、「ママ、とてもよく似合うよ」などと言ってもらえたそうです。

 

ただし、彼女自身は、「スカートをはいている自分」に対して、ものすごく自意識過剰になっていて、その気分といったら、まるで、素っ裸で町を歩いているがごとくであったといいます。

 

そして、彼女が気づいたのが、自分の女性性の部分を、自分はまったく愛していないし、評価もしていなかったという事実でした。

 

が、このスカートの一件以来、彼女は自分の女性性を少しずつ受け入れようと考えるようになったのです。

 

その結果‥‥、たとえば、それまで、セックスのときは、どちらかというとだんなさまが受け身の状態で、自分は攻める側であるほうが彼女にはラクだったといいます。

 

それが、このころから攻守交代となって、彼女は受け身に回り、そして、ものすごく感じるようになったそうなのです。

 

また、日常のささやかなことが、彼女にとっては、うれしかったり、楽しかったりするようになりはじめました。

 

それとともに、不思議なことなのですが、だんなさまがどんどん男性的になっていかれたというのです。

 

たくさんの夫婦と出会い、そして、いつも思うのですが、パートナーシップというのは二人でバランスをとっているものであるようです。

 

だから、どちらか一人が変わりはじめると、それに呼応するかのようにパートナーも変わりはじめます。

 

今回のご夫婦の場合も、少し前まで、彼女はご主人に対し、「もうっ。細かいことばかりに気づいて、男らしくない!」などとよく思っていたそうです。

 

しかし、いつのまにか、彼女のほうがいろいろなことに気づくようになり、それにつれ、ご主人は奥さまに安心して任せられるようになったのか、細かいことはあまりおっしゃらなくなったそうです。

 

こんなふうに、彼女は、彼女自身の言葉でいうと、どんどん“女性化”していきました。

 

それは、ご主人にとっては、まったく違う女性ともう一度結婚したような感覚をプレゼントされたようなものでした。

 

そして、二人の間には、またまた大きなロマンスがやってきたようなのです。

 

どうやら、あなたが少し変わるだけで、あなたの住んでいる世界はドラマチックに変化するようですよ。