lec413.永遠のロマンスの作り方 | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセリングサービス代表の平準司です。

 

みなさんからよくいただくご質問に、「甘い恋愛感情が続くのは、恋愛初期だけですよね‥‥?」というものがあります。

 

たしかに、恋愛感情はどんなにもっても3年ぐらいで、それ以降はなかのよい家族のような関係に変わってしまう、ということはとてもよくあります。

 

では、「なぜ、そうなってしまうのか?」というお話をきょうはさせていただきたいと思います。

 

これは、男女関係だけにかぎらないのですが、だれかとの初対面のとき、もしくは、その人のことをよく知らない間は、無意識に警戒しながら、その人のことをいろいろ調査しています。

 

調査といっても、その人の言動から、「この人は、こういうことをする人なのだな」とか、「この人は、ふだん、こんなことを考えているんだ」と感じとっていくいうことですね。

 

つまり、その人に関するいろいろな情報を脳にストックしているようなのです。

 

その時点では、私たちはその人に「失礼がないように」、「怒られないように」などと非常に気をつかっています。

 

なぜなら、その人が自分を愛してくれる人ではなく、自分を攻撃する人、つまり、敵であるかのように認識しているからです。

 

心理学では、これを“警戒仮説”と呼びます。

 

その人はどんな人なのか、また、なにを感じたり、考えたりしているのかということが、わかりにくい人ほど、私たちはなかなか親密感をもつことができません。

 

それは、わかりにくいことによって、不安感が高まり、そして、自分の味方だとは認識できないからだといわれています。

 

そして、この「よくわからない」という状況は、無意識的な恐れを生み出し、それによって、私たちはその人に注意を向けるようになります。

 

その注意が、やがて興味になり、さらに好意へと変わっていくこともあるのです。

 

 

たとえば、あなたの部屋に、どこでどうまぎれてきたのか、ヘビが1匹いたと思ってください。

 

あなたの意識と注意は、もう、ほとんど、そのヘビに向けられますよね。

 

恐れが強い度合いだけ、注意も興味もその対象に向くわけです。

 

ところが、もし、それがヘビのように恐いものではなかったり、じつはただのオモチャだったと判明したらどうなるでしょう?

 

当然、恐れが少なくなった度合いだけ、あなたの興味もそこから失せていき、そのものもあなたに影響を及ぼさなくなっていきます。

 

同じように、私たちはだれかのことを十分に理解し、「この人は、きっとこういう人なのだ」とわかった気分になってくると、その人への無意識的な警戒が解けてきます。

 

それと同時に、興味も薄れる傾向があるようなのです。

 

そして、そのころになると、その人はあなたにとって、もはや興味の対象どころか、味方になっていたりします。

 

そうすると、「結婚して数年たったら、男女関係というより、家族になっちゃった」というようなことが起こるようなのです。

 

そんな場合でも、そのカップルに再びロマンスが戻ってくることがあります。

 

それは、たとえば、あなたのパートナーが浮気をして、それが発覚したような場合です。

 

あなたの中にあった「この人は、こういう人なのだ」という認識が崩れますから、もう一度、新たな認識を構築すべく、あなたはパートナーに興味を示し、情報収集しようとしはじめます。

 

こんなとき、ロマンスが再燃することがあるわけです。

 

だからといって、定期的に浮気したほうが、夫婦はロマンスを保っていけるといっているわけではありませんよ。

 

そうではなく、「うちのだんなさまは、こういう人だ」とか、「私の彼はこういう人だ」とあなたが決めつけ、その認識の中にご主人や彼を当てはめようとしはじめたときに、ロマンスは感じにくくなってくるということです。

 

だんなさまや彼の意外な一面を見たときに、惚れ直したりすることはありませんか?

 

「意外とやるじゃない!」とか、「こんなことができる人だとは、思わなかったわ!」と感じたときに、ロマンスが少し戻ってきて、惚れ直すなんてことがありますよね。

 

あなたのご主人や彼は、きっと多面的な魅力をもっています。

 

なのに、あなたが「きっとこんな人だ」と決めつけると、マンネリを作り、ロマンスを遠ざける要因になってしまうかもしれません。

 

それより、ご主人や彼のその多面的な魅力をあなたが見つけて、上手に引き出してあげることができたなら、二人のロマンスは永遠に続くことになるはずです。