心理カウンセラーの大塚統子です。
ここで言う「セカンドの恋」とは、既婚者との恋愛など、二番目に愛されるポジションの恋愛を指します。
また、自分と大好きな人の間に、何か障害物があるような関係のことも含んでもいいでしょう。
障害物とは、例えば、
・大好きな彼との間に、妻がいれば不倫の恋。
・本命の彼女がいれば、二股問題。
・彼が大事にしている仕事があれば、仕事優先の恋愛。
他にも、彼の病気や家族の問題、あるいは、遠距離恋愛の距離が二人の間に入ることもあります。
自分とパートナーとの間に、何かしらの障害物をはさむような恋ですね。
そんな障害物のある「セカンドの恋」を選ぶには、心理的に二つの意味があるようです。
ひとつは、心で感じている状況を現実の世界に作り出すこと。
もうひとつは、「本当の自分」を表現しやすい環境ができるということ。
◆心で感じている状況を現実の世界に作り出す
セカンドの恋をしている時、感じるネガティブな気持ちがあります。
例えば、
「私が望むものは手に入らない」
「私には一番に愛される価値はない」
「私はいない方がいい存在なんだ」
「本命の彼女・奥様・お子さん・あるいは親に対して申し訳ない」とか。
このネガティブな気持ち、この恋愛で初めて感じる気持ちでしょうか?
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多くの人のお話を聞いてみると、これらのネガティブな感情は、もともと感じていた感情のことがあります。
例えば、Aさんの例で言えば、彼女は、小さな頃から「私がいると迷惑になる」というのをずっと感じていました。
人は頭で考えていること、心で感じていること、現実に起こす行動を一致させたくなる欲求があります。
なので、既婚者との恋愛など「自分は迷惑なんだ」と感じる状況を、自分の周囲に作りやすくなるわけです。
結果、「迷惑な存在と思われる」というセカンドの恋に、自分をはめこむような行動をとりやすくなっているのかもしれません。
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逆を言えば、現実の行動は、心で感じていることを教えてくれています。
もし今辛い恋をしているのだとしたら。
その恋は、あなたに本当に向き合うべき心の課題を教えてくれているのかもしれません。
心で感じることが現実に望むことを妨げているのなら、心で感じていることを癒したり、感じ方を変えたりできたなら、引き寄せる現実は、変えられるのではないでしょうか。
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例えば、「私がいると迷惑になる」という誤解を持っていたAさんの場合。
(掲載の許可を得ています)
日常的にいろいろな人間関係で、
「迷惑をかけてごめんなさい」
「迷惑になって申し訳ない」
と感じていました。
彼女は
「私を大切に思ってくれる人がいる」
「私に感謝している人がいる」
「私がいて喜んでくれる人がいる」
と考えてみたことがありませんでした。
そこで、大切に思ってくれている人や、感謝してくれる人、存在を喜んでくれる人たちのことを思い出していただきました。
すると、わかりやすい愛情表現ではありませんでしたが、
・心配してくれた人
・優しくしてくれた人
・気にかけてくれた人
・感謝を伝えてくれた人
・そばにいてくれた人 など、
家族や親類、友達やご縁があった人たちのことを思い出すことができました。
そして、なぜかあたたかい気持ちになれたそうです。
そのあたたかさを感じたら、「私は迷惑な存在」と思い込んでいたものが、少し手放せたそうです。
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もし、あなたが
「私は幸せになってはいけない」と思っているとしたら?
「本心では、幸せになりたくない」としたら?
それはなぜなのでしょうか?
「その恋で、何を感じているか?」から、向き合う課題を探してみてはいかがでしょうか。
◆「本当の自分」を表現しやすい環境ができる
セカンドの恋を選ぶ心理的な意味、二つ目は、「本当の自分」を表現しやすい環境ができることです。
言い換えれば、本当の自分で愛される経験をすること、といってもいいでしょう。
不倫のご相談をいただく時によくお聞きするのが、「絶対不倫なんかしないと思っていた」というお話です。
むしろ、それまで「いい子」や「優等生」として生きてきた方が、「いけないとわかっているのに」と悩む場合が多いです。
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では、なぜ真面目な人が意外と不倫にはまりやすいのかというと、こういったことがあるようです。
・「既婚者だから恋愛対象にならない」と思っているからこそ、素の自分でかかわりやすい
・いずれ終わる恋愛だからこそ、「嫌われちゃったらどうしよう」などと気を使わなくていい
・受けとめてくれる既婚者の余裕があったから、「本当の自分」が出しやすかった
・恋愛に奥手で、押されてついつきあってしまった
など。
それまでの「いい子」や「優等生」の真面目な生き方から、禁断の恋で自分を解放できるように感じる人も多いようです。
また、いずれ別れる期限付きの恋だから、秘密を共有する共犯関係があるから、本当の自分を表現することにためらいが少ないのかもしれませんね。
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そして、不倫の恋では「本当の自分」「素の自分」を表現して愛されるという経験がしやすいようです。
その結果、
「彼なら私を愛してくれる」
「彼以上の人はいない」
「彼じゃなきゃ」といった執着を起こすことも、しばしばあります。
「いい子」や「優等生」として窮屈に生きてきたところで、開放的な自由を知ったとしたら、また窮屈な世界には戻りたくないと思うでしょう。
誰も「そのままでいいよ」と言ってくれなかったのに、唯一言ってくれた人がいたとしたら、「この人と一緒にいたい」と思うでしょう。
「こんなに私を大切にしてもらえるんだ」と喜びを感じたら、そのまま大切にしてほしいと望みたくなるでしょう。
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気づいていただきたいのは、
・「本当の私では愛されない」と誤解していませんでしたか?
・「自分を表現すると嫌われる」と自分を封印していませんでしたか?
・「誰かの期待に沿うために」と無理していませんか?
・「誰かに申し訳ないから」と我慢していませんか?
といったことです。
「もっと自由に生きていい」
「もっと自分を出していい」
「好きなことをしていい」
「愛されていると感じていい」
「我慢しなくていい」
「無理しなくていい」
「がんばったと認めていい」
と心から感じてみたいと思いませんか?
そう感じることで、もしかしたら、ネガティブな感情の呪縛が解けるかもしれません。
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心の奥に隠れた感情が変わったら、引き寄せる現実も変わってくるはずです。
◆あなたの幸せは誰かの喜びになる
最後に、ちょっと想像してみてくださいね。
仮に、あなたが結婚式をするとしたら、誰を呼びたいでしょうか?
その結婚式の日、みんなはどんな顔をして、どんな言葉をかけてくれるでしょうか?
「よかったね」
「おめでとう」
主役の2人を囲む人たちは、喜びを感じているでしょう。
あなたの幸せは、誰かの幸せにつながっています。
もし「自分のため」に幸せになる許可が出せないならば、「誰かのため」に自分が幸せになることを許してみてはいかがでしょうか。
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お互いを「一番」に思える恋愛が手に入りますように、応援します。
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