lec357.選択の力 | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセリングサービス代表の平準司です。

 

前回の“コミットメント”に続き、今回は“選択力”についてお話していきましょう。

 

「選択?」と思われる読者のみなさんもおられるかもしれませんが、いまあるあなたの人生は、ある意味、過去からの選択の結果ともいえるわけです。

 

私たち人間というものは、「あのとき、ああしておけば‥‥」とか「昔に戻って、自分の選択をやりなおしたい」と考えることもしばしばあるものです。

 

しかしながら、あの時代のあのときの自分には、ああ選択するしかなかった、なんらかの事情が存在したはずなのです。

 

また、なかには、「自分が決めたわけじゃない。彼に一方的にふられたのよ」とか「選択の余地なく、私が行ける学校はあそこしかなかったの」などと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、たとえば、「行ける学校があそこしかなかった」という事実は、「私が勉強をしてこなかった」ことの結果として生まれたりしているわけで、それはやはり、自分の選択の結果といえるかもしれないのです。

 

 

子ども時代、私たちは自分でものごとを決めることはそんなにありませんでした。

 

大事なことは親が決め、それに従うことが多かったですよね。

 

成長とともに、自分で決めなければいけないことが増えてくるわけですが、依存性の強いタイプの人は、自分の人生がうまくいっていないのを、「だれかのせい」、「なにかのせい」にしてしまうことが多いのです。

 

つまり、「この結果は、私の選択のせいではない」と思っているということです。

 

しかし、そうならば、あなたが幸せになるためには、あなたのまわりの人がする、あなたに関する選択を、あなた自身が変えていかなければいけないということになります。が、これはたいへん難しいことです。

 

それに対し、あなたが成長し、自立性が強まってくると、「すべての結果は、自分の選択による」と、ずばり今回のテーマのとおりの実感が生まれてきます。

 

そうなると、あなたは人を変えるのではなく、自分自身を変えていくことで、自分の人生をつくっていくことができるようになっていきます。

 

そして、人生には、当然、いろいろな失敗がつきものです。

 

いうならば、それもあなたの間違った選択から生まれるわけですよね。

 

したがって、失敗したときにも、「これが自分の選択の結果だ」と思えれば、私たちは学習できますし、「二度と間違いは犯したくない」と思うこともできるのです。

 

こんなとき、「だれかのせい」にしてしまうと、あなたは人を責めることで自分の人生の失敗を糾弾するわけで、まったくなにも学ぶことはできません。

 

そのため、また間違った選択をする可能性も高くなるわけです。

 

「ほんとうに最低な男だった!」、「ほんとに最低な女だった!」と嘆くことはできますが、なぜ、そんな人を選んでしまったのかという自分へのアプローチは放棄していますよね。

 

ひょっとして、あの時代のあなたは、「そばにいてくれるなら、だれでもいい」と思うぐらい孤独だったのかもしれません。

 

もしくは、「なんで、私はこんなふうにひとりぼっちになってしまったのだろう」と感じる心の裏側には、あなた自身の深い物語が隠されていたのかもしれません。

 

たとえば、あなたが30代で、実家のおかあさんから「早く結婚しなさいよ」とすごくせっつかれているとします。

 

おかあさんはお見合い写真を持ってきては、「ほんとうに評判のいい人なのよ」と勧めてきます。

 

そして、「そこまで言うなら‥‥」と、あなたは結婚を決めたと思ってください。

 

相手がどんなに人間的に素晴らしい人であったとしても、結婚生活にケンカはつきものですよね。

 

でも、「おかあさんのために結婚を決めた」としたら、あなたはだんなさまとケンカするたびに、おかあさんに文句を言わなければならないかもしれません。

 

「ぜんぜんいい人じゃなかったわよ。結婚なんか、しなければよかった!」。

 

そんなことが重なると、あなたはしだいに、だんなさまからも、おかあさんからも、孤立してしまうハメに陥るでしょう。

 

逆に、あなたが家族一同の大反対を押し切って、大好きな彼と結婚したと思ってください。

 

もちろん、大恋愛で始まった結婚生活にもケンカは起こります。

 

でも、あなたはきっと、だれかのせいにすることはなく、このケンカに自分の責任下で向き合い、収めていこうとするでしょう。

 

だって、あなたが選んだだんなさまなのですから。

 

そして、あなたは、このだんなさまを受け入れようと成長し、それが、結果、夫婦としての二人の成熟にも結びついていくはずです。

 

「いまの自分は、過去の選択の結果である」といっても、どんな結果がやってきたときにも、一切、文句を言うなといっているわけではないのです。

 

そうではなく、「選択を変えるだけで、あなたの未来はどうとでも変えられる」と言いたいのです。

 

運命や景気やルックスなどのせいにするのではなく、あなたの“選択”を変えることから始めてみましょう。