56.うまくいかない恋愛で手放すのは | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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心理カウンセラーの大塚統子です。

 

うまくいかない恋愛で「手放す」という話をすると、「今の恋人と別れること」と思う方も多いかと思います。

 

心理的に「うまくいく」には、必ずしもお別れだけが手放しではないんですね。

 

ここで「話していいですよ」とご許可をいただいたクライアントさんの事例を2つご紹介しますね。

 

◆我慢の多い恋愛に疲れたJ子さん

 

J子さんは、「彼の気持ちを尊重しよう」「彼の理解者でいよう」とする女性でした。

 

彼から「会いたい」と連絡が来るのを待ち、彼の都合を優先する日々。

 

そして、会えば必ず体の関係を求められ、「もしかしてセ・フレ?」「都合のいい女?」と不安があっても、「彼のことが好きだし、彼の気持ちを確認するのがこわくて…」とモヤモヤが晴れませんでした。

 

 

彼との関係で、「本当に彼に愛されているの?」「もしかして、したいだけ?」と、疑問を持つ女性は少なくありません。

 

そして、その多くが「怖くて聞けない」と思っていらっしゃいます。

 

もし聞いたら、「相手を怒らせてしまうのではないか?」「不快な気分にさせてしまうのではないか?」と考えたりするようです。

 

相手を思いやる気持ちをたくさん持っている方に多い傾向かもしれませんね。

 

 

そんなJ子さんが彼と会う約束をしていたある日のことでした。

 

J子さんは体調を崩してしまいました。

 

今までのJ子さんなら、「彼にやっと会える!」と無理して元気にふるまうか、「具合が悪いから、また今度にしよう。」と言ったでしょう。

 

その日のJ子さんは、あるものを手放す覚悟をして、彼にこう伝えたのでした。

 

「体調崩しているんだけど、会いたい。」

 

すると、彼は約束通りJ子さんに会いに来て、ベットの中での行為はなしで、優しく接してくれました。

 

その日はじめて、J子さんは「彼は私のことを大切に思ってくれているんだ」と実感できたそうです。

 

後になって、J子さんは「『愛されていないかも』と勝手に不安になっていたんですね。」と笑っていました。

 

そして、それからは、彼中心で我慢ばかりの関係は少しずつ変わっていきました。

 

J子さんは、自分の気持ちや考えていることを、少しずつ彼に伝えるようになっていきました。

 

**

 

J子さんには、「きっとこうだろう。」「こうする方が喜ぶだろう。」と先の先まで想像して、自分を抑え込む癖がありました。

 

子供時代から、大人の期待に応えようとずっとがんばってきたことを話してくれました。

 

「いい子でいなきゃ愛されない」「本音を言ってはいけない」といった呪縛を解くことが、J子さんが幸せの扉をひらく鍵でした。

 

辛い恋愛を卒業するために、J子さんがたったひとつ手放したもの、それは、「ものわかりのいい自分」でした。

 

 

◆「絶対に彼!」とがんばるM美さん

 

M美さんは、彼から別れを切り出されたけれど、やり直したいと思っていました。

 

「今まで出会った男性で彼が一番」

「彼を失ったら、彼以上に好きな人なんてできる気がしない。」と。

 

パワフルなM美さんは、自分なりにできることは何でも取り組みました。

 

でも、残念ながら、彼の気持ちが変わることはありませんでした。

 

この恋で、最後にM美さんが彼にしてあげられるのは、「別れ」を彼にプレゼントすることでした。

 

「愛しているから、彼には幸せになってほしい。」と、M美さんは決断し、その恋は終わりました。

 

別れてすぐのM美さんは、もちろん激しく落ち込みました。

 

だって、あれだけがんばったのに、思いを遂げられなかったのですから。

 

いっぱい泣いたし、眠れなかったし、しばらくはご飯もろくに食べられなかったそうです。

 

 

でも、やがて、彼を愛しきったことは、M美さんの自信になってもいました。

 

「愛しているからこそ別れだってプレゼントできるワタシって、最高にイイ女でしょ。」と。

 

「私は愛されるにふさわしい」と思えたM美さんは、だんだんと自信に満ちて、魅力を輝かせる女性になっていました。

 

そして、ついには年下の新しい彼氏ができました。

 

 

M美さんがたったひとつ手放したものは、「絶対に彼と!」というこだわりでした。

 

お別れすることにはなりましたが、彼女が手放したのは、彼の存在そのものではありません。

 

M美さんは「辛かったこともあったけど、元カレとのことは今でもいい思い出です。」と言っています。

 

思い出の中に、大切な人は大切な人として今も存在しています。

 

 

彼とお別れしてからM美さんが取り組んだのは。

 

「彼と幸せになる」とこだわっていたものを、「私は幸せになる」に変えたことでした。

 

彼ではなく、私が主体に変わっただけなのですが、M美さんはとても自由になりました。

 

そして、「私と一緒に幸せになるのは誰?」と探すことにしたわけです。

 

できることは何でもトライする行動力のあるM美さんですから、幸せに向かうのもまっすぐでした。

 

お別れした後には辛かった時期もありましたが、あの恋から学んだこともたくさんあったと話してくれました。

 

そして、「今彼となら、『結婚したい』も『子供を産みたい』も叶いそう。」と笑顔でした。

 

M美さんと一緒に幸せになる相手は、こだわっていた彼ではありませんでした。

 

「彼と幸せになる」を手放して、「私は幸せになる」に変えたことで、M美さんはずっと愛し合える幸せを手に入れたのでした。

 

◆手放すものは人それぞれ

 

うまくいかない恋愛での手放しで、お二方の事例を紹介しました。

 

自分を止めている心の癖を手放していくと、幸せをつかみやすくなります。


他にも、「こんな私なんて」という自己否定、「好きな人には好かれない」という過去の経験からの思い込み、「私を愛した人は必ずいなくなる」という心の傷、「私は人を傷つける」「私には魅力がない」といった誤解など、手放したいものはいろいろあるのではないでしょうか。

 

心の奥を丁寧に探していくと、ご自身が思っていたのとは異なる「手放したい心の癖」が見つかることも多くあります。

 

おひとりでお悩みなら、よかったら心理カウンセリングも活用してみてくださいね。

 

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