lec285.一匹狼 | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセリングサービス代表の平準司です。

 

高学歴の男性たち、とくに理系男子と言われる人々に共通するネガティブ・パターンが一つあります。

 

勉強以外はなにもしてこなかった彼らは、それまで女性との接点もほぼありませんでした。

 

そのため、「誘惑に非常に弱い」という場合が非常に多いのです。

 

このタイプの男性陣の大勢は、思春期に女性とつきあったことがなく、モテたという経験もありません。

 

ところが、大学を出て、一流会社の研究職、弁護士、会計士などの仕事に就くと、その途端、猛烈にモテるようになったりします。

 

そのモテようといったら、飲みにいっても、合コンにいっても、まるで自分がスターになった気にさせされるほど。

 

学生時代までとはうってかわった状況になるのです。

 

だいぶ前のことですが、私は30人ほどの弁護士さんに向けた研修のご依頼を受けたことがあります。

 

その研修の折、受講していたみなさんにこう聞いてみました。

 

「みなさんは司法試験を目指し、生活のすべてを犠牲にして勉強してきたわけですが、合格して弁護士になった途端に、アイドルになったかのごとくにモテるようになりましたよね?」

 

大ウケでした。

 

まさに“弁護士さんあるある”の一つだったのです。

 

同様のことは、お医者さんなどにもいえるようです。

 

ひたすら勉強せざるをえない環境にあるときは、たとえ恋心を抱く機会があったとしても、なかなか男女関係には至りません。

 

が、いったん医師や弁護士や研究職になるといった目的を達成すると、急激にモテるようになるのですね。

 

すると、そこにはカン違いや間違った考えが生まれたりといろいろなことが起こるわけです。

 

職業上、多少のわがままは聞いてもらえる立場にあるので、男女関係ではものすごくわがままになってしまう人も少なくありません。

 

当然のことですが、はじめはよくても、カン違いの王様のような態度をとっていると、やがてすごいしっぺ返しがやってきます。

 

まわりの女性や奥さま、恋人から嫌われることもありますし、いまのご時世、パワハラやセクハラで訴えられないともかぎりません。

 

ひどいケースでは、ストイックに勉強して積み上げてきたキャリアが、女性問題で台無しになってしまうということもあるわけです。

 

つまり、彼らはある一定の期間、想像を絶するモテ方をします。

 

それは高学歴で頭の良い彼らでさえ、人生を踏み外すことがあるぐらいのモテ方ということができるわけです。

 

そんな状況の中では、独身の弁護士や医師としてモテている一方で、こんな思いが芽生えてくる人もたくさんいます。

 

「なんか、おかしいな‥‥。オレのことが好きなのか? じつはオレの肩書きや財布の中身が好きなのか‥‥?」

 

ものすごく疑い深くなるわけです。

 

すると、高学歴・高収入・イケメンであるにもかかわらず、「30代後半にもなって、なんでまだ独身なの?」という人もいたりするわけです。

 

だいぶ昔の話ですが、このタイプの男性と恋に落ちた女性がいました。

 

彼はご多分にもれず疑い深い人で、その嫉妬深さとワンマンぶりに彼女はすっかりウンザリしていました。

 

そんな彼女に、私はこう言いました。

 

「ひとりぼっちで生きている彼の、不安と恐れを見てあげて」

 

このアドバイス通り、彼女が彼のことをよく見ていたところ、彼はだれともつながらない生き方をしているということに気づきました。

 

彼は、いつも恐がり、吠えまくっている野良犬のようだったわけです。

 

嫉妬深くてワンマンな彼なので、それまでにつきあった女性たちは、しばらくすると彼のもとを離れていきました。

 

そのたびに、彼は「ほーら、やっぱり。心からオレを愛してくれる女性などいないんだ」と、自分の信念が間違っていなかったことを確信し、妙に安心したりしていたわけです。

 

しかしながら、今回の彼女は違いました。

 

彼がどんなに疑ったり、拒絶したり、偉そうにふるまったりしても、ケラケラと笑い、まるで彼を転がすように扱ったのです。

 

それまでの彼女とは違う反応なので、彼はそれが不安で仕方がありません。

 

しかし、彼女は、「こんなに態度の悪い人に魅力を感じる女性はめったにいないから、浮気の心配はまずないわ」と思っていたそうです。

 

「こんな人を愛せるのは私だけね。フフフ」

 

それから7年かかって二人は結婚したのですが、当然のことながら、彼は彼女の尻に敷かれっぱなしです。