カウンセラーの大塚統子です。
「やらなければいけないこと」に囲まれてがんじがらめ、忙しさのあまりに疲労困憊、自分ではない何者かを演じているような違和感、これ以上がんばれない行き詰まり、「いっそのこと…」と全部投げ出したくなってはいませんか。
手を伸ばせば届くところに幸せや成功があるのに、手にする直前でぶち壊したくなる傾向はありませんか。
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私達は、「いかに愛されるか」の依存時代を経て、「いかに傷つかないか」の自立時代に移行していきます。
自立のステージ、主導権争いの段階の後にやってくる「デッドゾーンの段階」のお話です。
◆依存のステージ
◇ニーズの段階
◇ハートブレイクの段階
◇補償行為の段階
◆自立のステージ
◇完璧主義の段階
◇主導権争いの段階
◇デットゾーンの段階
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自立のステージの最後の段階は、デッドゾーンの段階です。
死んだような、あきらめの感覚の段階と言われています。
この段階では、これまで傷つかないために自分自身が決めたルールや義務が重苦しくのしかかります。
自分に課した役割(男性の役割・女性の役割・助ける人の役割など)に、疲れ切ってしまいます。
自分が本当に望む人生を生きていないような違和感を持つこともあります。
燃え尽きて、自分は空っぽで、もうがんばれないところに居ます。
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この段階では、どんなに素晴らしいことを成し遂げても、「当たり前をこなしただけ」で、その成果を自分が喜ぶことができません。
無感情・無感覚になることもあります。
また、この段階では「今さら」と深くあきらめていて、親密になること、成功することを遠ざけます。
本当は親密になること・成功することで、これまで保ってきた自分が消えてなくなるようなオソレを抱えています。
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デットゾーンの段階を抜けるには。
(1)コミットメント
自分の気持ちをごまかさずに、もう一度、真実・本物を求めることにコミットする(=腹をくくる)必要があります。
何が大切で何を望んでいるのかを明確にし、本気でそれを求めることにチャレンジしてみましょう。
(2)シンプルになる
簡単さや楽さに身をゆだねることを、自分に許可しましょう。
ルールや役割、義務から自分を解放し、心を自由にしていきましょう。
(3)自分を数に入れる
誰かのことを優先してあきらめてきた「自分自身」を取り戻していきましょう。
「私も幸せになっていい。」と自分のことを数の内に入れる、自分を大切にすることが課題となります。
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自立の最後は、一人でがんばるやり方を手放して、今までと違う考え方・やり方を選択していくときです。
傷つかないために自立してきた私たちにとって、ある程度うまくいっている自分のやり方を手放すことはこわいものです。
これまで自分が避けてきた「人を頼る」「人を信じる」など、「これだけはしたくない!」と拒んできたものを受け入れていくことがデットゾーンを抜けるカギになります。
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ここまで自立の各段階を見てきました。
みなさんに当てはまることはあったでしょうか?
自立のステージを抜け出す課題を大塚流に一言でいうと、「プレイヤー(Prayer)になる」です。
音的には「プレイヤー」、依存の時と一緒ではないかと思うかもしれませんが、自立のステージのプレイは祈るのプレイです。
大きな流れにのる、相手を信頼して任せる、真実に身をゆだねる、それらが自立のステージの課題でしょう。
デットゾーンの段階を抜けて、自立のステージを越えると、相互依存のステージの幕あけです。
共に生きていく、お互いを尊重し合う関係が相互依存の関係です。
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