03.嫉妬とのつきあい方 | カウンセリングサービス 仙台オフィシャルブログ

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カウンセラーの大塚統子です。

私達を苦しめる感情の一つに、嫉妬があります。

誰かと比べて負けたような気持ち、
自分が劣っていると感じる気持ち、
自分が持っていないことへの苛立ち、
自分には不足があるという焦り、
惨めさ、情けなさ、
自分はダメだと否定する気持ち、
「なんであの人が」と相手を否定・攻撃する気持ち、
自分を認めてくれないことへの反発など、
嫉妬の感情は、不快な気持ちが混じりあったものです。

嫉妬は、他人との比較・競争から生まれます。

***

そして、嫉妬をしていると、
次のようなにはまりやすくなります。

○相手を攻撃する

「あなたが○○するから」
あるいは「あなたが○○しないから」と、
「あなたは正しくないことをしている!」
正しさを使って相手を責めたくなります。

この場合、嫉妬の対象が変化しない限り、
イライラ感から解放されません。

○自分を否定する

「私には魅力がない」「私には能力がない」
「私には運がない」など、
誰かと比べて自分が劣っていると証明するのが癖になります。

自己嫌悪したり、自信を失くしたり、
自分に価値が見出せず、苦しい気持ちになります。

さらには、ほめてくれる人の言葉を
「どうせお世辞でしょう」と素直に聞けなかったり、
自分を認めてくれない人たちに
「なんで私を認めてくれないのよ」と反抗的になったり、
「自分を認めさせよう」と
過剰にアピールして、裏目に出たりします。

○不幸な想像をする

周囲の人に嫉妬があると、
「自分は選ばれない」「自分は愛されない」
「自分は嫌われる」「自分は見捨てられる」など、
不幸な想像をしがちになり、不安を感じます。

自分は劣っているのだから、
きっとこういう扱いを受けるだろうと想像し、
まるで今そう扱われているように感じて、辛くなります。

***

それでは、嫉妬の罠から抜け出すには
どうしたらいいのでしょうか。

他人との比較や競争で嫉妬するならば、
比較や競争をやめられればいいわけです。

しかし、理屈はわかっても
具体的なやめ方がわからないのではないでしょうか。

そこで、ここでは2つの方法を紹介します。

○「うらやましい」を認める

比べるのをやめられないならば、
潔く負けを認める方法があります。

嫉妬相手が持っているものがうらやましい、
嫉妬相手が成功しているのがうらやましい、
嫉妬相手が幸せそうなのがうらやましい、
など、「うらやましい」を認めてしまいましょう。

一時的には、屈辱かもしれません。

でも、この「うらやましい」が認められなくて、
相手をけなしていると、
自分が欲しいものを遠ざけることになり、
嫉妬する状態が続きます。

「うらやましい」を認めると、
「どうしたら手に入れられるのだろう?」と
興味を持つことを自分に許せます。

嫉妬の対象は、そのヒントを持っている人です。

可能なら、嫉妬の対象に近づいてみましょう。

その人の考え方、その人の工夫、その人の努力などに
気がつくことができれば、
嫉妬の感情から抜けることができるでしょう。

あるいは、その人に近づいたことで感じる感情から、
自分に必要な癒しのポイントが見つかるでしょう。

○自分のよさを認めていく

「あの人にはあって、自分にはない。」が嫉妬です。

この「自分にはない」の部分を変えていくために、
自分のよさを認めていきましょう。

あなたのよさは、特別なことの中にあるのではなく、
あなたが当たり前にしていることの中に存在します。

ただ、自分が持っているものに
気がつくだけでいいのです。

「あの人には△△があるし、私には○○がある。
みんなそれぞれ素敵だな。」と思えるようになったら、
穏やかな気持ちが感じられるでしょう。