09.男性にとってのセックスとは？（Part 2）

カウンセラーの平準司です。

前回は、
「男性はセックスを拒絶されると、
まるで自分のことを否定されたように感じて
傷つく」というお話を書きました。

今回はその続きです。

セックスはきわめて肉体的な行為ですが、
心や感情など
内的な部分もとても大切な行為です。

男性にとっても、
女性にとっても、
セックスをしたいと思う相手はかぎられていますし、
そこに愛情や好意がなければ、
セックスには至りません。

女性の目から、
男性はただセックスを求めているように
見えることもあるかもしれません。

そのため、
「私の体だけが目当てなの？」
などと思うこともしばしばあるかもしれませんが、
じつのところ多くの男性は、
セックスを通して、
「女性に愛されたい」とか
「女性に受け容れてもらいたい」
という欲求を満たしているのです。

ソープランド、ファッションヘルスなど、
街の中には
いわゆるセックス産業のお店がありますよね。

そこで働いている女性に聞くと、
ほとんどの男性は、
「帰っていくとき、とてもやさしい人になっている」
のだそうです。

自分の性欲を受け容れてもらったことで、
女性のことを、心のどこかで、
やさしい天使のように感じているからなのでしょう。

男性は、社会人としていつも
「やらなければいけないこと」を
たくさん抱え、
そして、自分を抑圧していることが多いものです。

その抑圧している自分を、
女性に受け容れてもらったり、
包んでもらいたいと感じています。

もちろん、人間ですから、
甘えたいという欲求ももっています。

男性も女性も、
子ども時代はイヤなことがあると、
おかあさんに抱きしめてもらいました。

そして、そのとき、
おかあさんのオッパイに
安心感を求めたのと同じように、
大人になった男性も
セックスという形で
女性の乳房を求めるのかもしれません。

巨乳好きの男性もいますが、
彼らがほんとうに求めているのは
肉体的な巨乳ではなく、
女性たちの中にある
大きな安心感なのかもしれませんね。