【たとえウソであっても、親友の一言が、ミレーの将来を切り開いてくれた】 | 東北発!ゼロからわかる仏教教室

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【たとえウソであっても、親友の一言が、ミレーの将来を切り開いてくれた】


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「落穂拾い」「晩鐘」などの名画を描いたフランスの画家フランソワー・ミレーにも、貧困と闘う時期があった。




ミレーは、パリ郊外のバルビゾンに住み、農村の日常生活を描いていた。しかし、絵は売れず、貧乏のどん底であった。




冬のある寒い日、親友の画家で、先に有名になったテオドール・ルソーが訪ねてきた。





広い部屋のストーブには火がついていない。薪を買うお金さえないことが、すぐに分かる。




そんな心身ともに凍りつくような家に、ルソーは、温かい話を運んできたのだった。




「君の絵を欲しいという人が現れたんだ。しかも絵の選択は、僕に任せると言ってくれている。少しでも早く喜ばせたくて飛んできたのさ。ここで描いた絵を見せてくれないか」





部屋には農民の姿を描いた絵が何枚も掲げてある。




一枚一枚眺めていたルソーは、「木を接ぐ男」と題する絵を指して言った。





「これは傑作だよ。素晴らしい。この絵を譲ってくれないか」




ミレーに異存があるはずがない。

ルソーは、懐から封筒を取り出した。




「絵の代金として、これだけ預かってきたんだ。少ないかもしれないが、僕に免じて許してくれないか」




申し訳なさそうに封筒を置いて、ルソーは帰っていった。





ミレーにとっては絵が売れただけでもありがたい。仲介してくれた友人に、どれだけ感謝したか分からない。





しかも封筒の中には、驚くほどの大金が入っているではないか。





この収入によってミレーは、家族の生活を心配することなく、制作に没頭できるようになったのである。





数年後、今度はミレーがルソーの家を訪ねた。そこで彼は、居間に掲げられている一枚の絵に、目がくぎづけになった。





なんとそれは、自分が描いた「木を接ぐ男」であったのである。





この時、ミレーは、初めての親友の思いやりを知った。




友に心苦しい思いをさせたくないとの配慮から、あのような言い方をして援助したのであった。




「ありがとう」




ミレーは、ルソーの手を握って、心から友情に感謝した。





「思いやりのこころ」より




🍀寒くなってきた今日この頃、、心が温まる素敵な話ですね(ó﹏ò。)周囲の仲間を大切に、生きてゆきたいものです。感謝し、利他に徹したいと思います。


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