今日の画像は、『スイスアルプストレッキンのスナップ』、奥穂高から『難関ジャンダルムを超え西穂高にトライする麻莉亜』、サッカー天皇杯『準々決勝 サンフレ-ガンバの入場券』。そして、本当韋に私の好きな花『ツリガネズイセンⅢ』です。

 

『ツリガネズイセンの花言葉』は、『恋の呼びかけ』『変わらない愛』『哀れ』『淋しい』で、2月1日、3月15日の誕生花です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■毎日が目の回るような忙しさだった。台本を幾つも抱えながら撮影現場を渡り歩く。出演した映画はデビューした1961年で9本、62年で13本、63年で11本。朝は春子さん、昼は夏子さん、午後は秋子さん、晩は冬子さん・・・。

 

一体、自分がどの作品にどの役で出たのかさっぱり分からなくなるくらい頭が混乱していた。しかも朝から深夜までの撮影で疲労も重なり、移動中に寝過ごすことだってある。

 

その日、私は正月向けの撮影で松竹・大船撮影所に集合する予定だった。自宅から撮影所にギリギリ間に合うくらいの列車に乗ったが、ついウトウトと眠りに落ちた。ハッと気付いた時には大船を過ぎて逗子辺りを走っている。

 

(いけない、おくれちゃう)慌てて逆方向の列車に乗り換え、大船に向かったがすでに1時間以上の遅刻。晴れ着に着替えた岡田茉莉子さんら女優陣がズラリと並んで私の到着を待っていた。もう身が縮むような思いで衣装室に駆け込んだのを覚えている。

 

大船撮影所で私の部屋は校舎のような俳優館の2階にあった。出番が来ると1階からスタッフが呼びに来る。私は衣装部やメーク室で準備していることも多かった。男優のメーク室には佐田啓二さんや高橋貞二さんらが入り浸り、いつも楽しそうに花札やサイコロ遊びに興じていた。

 

私は昼間になると撮影所の正門脇にある食堂でシャケむすびをササッと食べるのが定番。おむすびに飽きたら、そば屋でたぬきそばを頼む。俳優館には伝説的な女優、男優の部屋もあったけど気安く近づくことはなかった。

 

意外かも知れないが、私は撮影所の野球同好会にも入っていた。メンバーは津川雅彦さん、川津祐介さん、山本豊三さん、三上真一郎さんら若手の男俳優。私は弟の明が野球をしていたからルールも多少分かるし、キャッチボールくらいなら出来るのだ。

 

野球といえば、62年、明が日大三高3年の時に一塁手、3番打者で春夏の甲子園に出場した。春の選抜は決勝で作新学院に惜しくも競り負けて準優勝。夏も準々決勝まで残るという快進撃だった。

 

甲子園に駆け付けたかったが『有名人が行くと混乱して生徒に迷惑がかかる』と関係者に止められた。仕方ないので撮影現場にラジオを持ち込み、中継を聞きながら心の中で熱い声援を送った。大船のほかに京都撮影所にも頻繁に通った。地方ロケに出ることもたびたびあった。地方で思い出深いのは南国土佐。五所平之介監督の『雲がちぎれる時』の撮影だった。

 

佐田啓二さんがバス運転手、私が車掌で婚約相手。そこに佐田さんが思いを寄せた有馬稲子さんが登場するという設定。私の母もかつてバスの車掌だったので意気込んで撮影に臨んだが、マイクを持って乗客にアナウンスする場面が流暢に話せない。『目の前の光景を即興で口に出しながらガイドの練習をしなさい』。

 

監督から指示され、毎日、現場への移動中に車掌になりきってスタッフを相手に訓練してみた。すると何かうまくロケ撮影を終えることが出来た。

 

宝塚歌劇団出身の有馬さんは歌って踊れる憧れの女優。恐れ多くて自分から話しかけることは出来なかったが、遠目からさりげなく撮影現場を見ていたら、ハンカチの出し方などで監督からきめ細かに演技の指導を受けていた。

 

『そうか、いくらダイスターになっても演技の研さんは続くんだな』と感慨深かった。

 

■■<『JICA物語Ⅱ』北岡伸一>私がJICAで始めたプロジェクトのうち、特に愛着があるものが2つある。一つは『開発大学院連携』である。JICAは多くの研修生を受け入れている。彼らは様々な技術を学ぶが、日本そのものを学ぶ機会はあまりない。これはもったいない。日本の魅力を教えて、日本を好きになってほしい。

 

では、何を教えるべきか。私は日本の近代化の歴史を教えるべきだと考えた。日本は非西洋から発展し、文化的アイデンティティを失うことなく、豊かで自由で民主的な国を作り上げた。最初でほとんど唯一の国である。

 

これは途上国の人々にとって、極めて魅力的なモデルである。開発学の本場は英国か米国とくことになっているが、両国は古くからの先進国である。途上国としてかつて差別され、苦労して発展してきた日本こそ、開発学の中心であるべきだと、私は考える。しかも、日本の近代化のプロセス(失敗も含めて)こそ、私の専門分野である。さらに、日本に来る留学生に日本の戦後復興と、日本のODAについて教えようと思った。

 

大きな問題がああった。日本の近代化を英語で流暢に語れる人が少ないのである。放送大学と提携して『日本の近代化を知る7章』という英語番組を製作した。第1章は明治維新で、講師は田中明彦、白石隆、伊丹敬之の各氏ら一流どころを揃えて、2019年に放送を始めた。現在では『15章』まで拡充されている。日本の失敗を隠してはいけないので、私は『近代日本と戦争』という章も新たに担当した。

 

これが非常に好評で、海外の国王や大統領から、自国の国営放送で放送したいとの要望があった。いろいろな事情で実現しなかったので、むしろこちらが出向いて教えようと考えた。途上国の一流大学に、日本の近代化や敗戦復興やODAについて教える講座をつくるのである。東京財団政策研究所の協力を得て、日本について英語で書かれた良書やDVDを送り、一流講師を年に1度くらい派遣する。JICAチェアと名付けて、世界の80-以上の大学で始まっている。私自身も講師として年に数回は出掛けている。

 

もう一つは、外国人受け入れへの協力だ。政府は19年に特定技能制度を開始したが、うまくいっていなかった。外国人が日本でトラブルに遭った時、すぐ手助けできる人が一番いるのはJAICAではないか。他団体とも協力してJP-MIRAIという組織を作り、日本に渡航して来る前に適切な情報を提供し、日本で困っている人達に応援する活動を始めた。

 

そんあ仕事はJAICAの業務に規定されていない、との消極論が一部にあった。しかし、外国人受け入れは日本にとって重要な国益である。途上国にとっても日本にいる自国の労働者からの送金は重要な収入源である。よいことならばやろうと押し切った。

 

最近、外国人の受け入れが必要なことがかなり理解されてきた。このプロジェクトが一定の役割を果たしていると自負している。

 

開発大学院連携にしても外国人受け入れ協力にしても、最初から全員が熱心に支援してくれたわけはない。無理もない。規定の計画で人も予算も手一杯だったからだ。しかしそれを何とかするのがトップの責任である。

 

こうした新しい政策を進める際、私は何度か安倍晋三首相や菅義偉官房長官の協力を得た。通常の政策決定過程では時間がかかりすぎるからである。戸惑った方には申し訳なかったと思っている。(北岡伸一前理事長筆)

 

■■<2世議員ばかりの総裁選!『裏金より悪質なのが「世襲脱税」>母から何度も『売り家と唐様で書く3代目!だよ』と言われた。『家業というものは、広げることより続けることが大変なんだ』と言ってた母が、『お前が新聞記者になりたいなら、店を閉めるよ』と『料亭・深川亭』を廃業。6代目の決断だった。7代目予定の僕は『やり手の女性』と結婚する手もあったが、『もう世襲の時代じゃないよ』と母は笑っていた。事実、昭和末期からサラリーマンを選んだり海外に移住したり・・・。家業を捨てる人が多くなった。

 

それなのに、自民党総裁選で、2世、3姓ばかりが立候補している。本命?小泉進次郎元環境相は父が純一郎元首相、祖父は防衛庁長官だった純也さん、曽祖父が逓信相、横須賀市長などを務めた又二郎さん。4代にわたる政治家一家である。

 

河野太郎デジタル相も3世、父が衆院議長だった洋平さん、祖父が副総理だった一郎さん。加藤勝信元官房長官、林芳正官房長官、野田聖子元総務相も世襲議員だ。『最後の戦い』の石破茂元幹事長は、自治相や鳥取県知事を務めた父、二朗さんの地盤で当選している。

 

民間の流れとは正反対に、政治家だけが『家業』を選ぶのは『楽ちん』だからだ。勉強は苦手だが、親のカネで留学。『箔』を付ける。帰国すれば、コネで有名企業に就職して頃合いを見て退職。親の事務所で秘書。カバン、カンバン、ジバンの3バンがあるから世襲候補はまず落選しない。

 

その結果、国会議員の30%以上がいわゆる世襲議員といわれる。アメリカ、イギリスの世襲組は7%程度。ドイツは1%以下との調査もある。日本では世襲が多い原因の一つは『不平等税制』ではないか?政治資金規正法で、個人は政治団体などに年間2,000万円寄付できる。

 

だから、親が毎年2,000万円を子の政治団体に寄付しても贈与税ゼロ。親が急に死亡した場合、親の政治団体から子の政治団体にカネを移せば、相続税ゼロ。堂々と『脱税』しているようなもの。

 

我が家は代々、相続税に苦しみ、母は遊興飲食税の支払いで四苦八苦だった。『恵まれすぎる世襲議員』だけが総理大臣になっていいのか?(牧太郎筆)

 

◆ふーん、こんな抜け穴があったんだねえ、政治家には。もっとも、法律を作る場合、政治家、議員に不利になるような法律は作らないだろうからなあ。まさに我田引水だ。

 

しっかし不思議なことがある。今、日本国で歴史上最大の問題点である『少子化』について、報道では誰も発言していないようである。目先の理屈ばかりこねて、日本国全体を俯瞰する発言、主張がないのは、とても寂しいと思うねえ。困ったもんだ。

 

今回の自民党総裁選、9人も立候補しながら、現在の日本にとって最大の問題である『少子化』について論じる輩が誰一人としていない。テーマ・課題が壮大すぎて、政策論争にかみ合わないのか、それともやる気がないのか。出来もしない『北朝鮮拉致問題』には集票のためか、言及する輩が多い。何か、トンチンカンなる自民総裁選だと感じるなあ。

 

■■<英2部日本人が『大橋祐紀が傑出している』…海外絶賛、J退団後の5戦4発に脱帽>イングランド2部ブラックバーンのFW大橋祐紀は現地時間9月14日に行われたブリストル・シティ戦に先発出場して2得点を挙げた。これで加入後5試合で4得点。ブラックバーンのジョン・ユースタス監督は『彼は傑出している。このスカッドの本当に重要なメンバー』と日本人ストライカーを称賛した。

 

ワントップの位置で先発出場した大橋は1-0で迎えた後半10分にペナルティーエリア左でパスを受け、右足でカーブのかかったシュートをゴール右隅へと蹴り込み、3試合ぶりの得点をゲット。さらにその15分後には左からドリブルで持ち込み、左足で2点目を奪った。

 

これでリーグ戦は開幕から5試合で4得点。カップ戦も含めれば7試合で5得点。海外リーグ初挑戦の28歳はチームの得点源として出色の働きを見せている。

 

チームを率いるユースタス監督は『彼はこのフットボールクラブにやってきて以来、傑出している。彼はファミリーの真の一員だ。みんな彼のことが大好きだ。英語も毎日上達している。このスカッドの本当に重要なメンバーだ』と大橋の成長ぶりを称え、チームにとって不可欠な戦力となっていることを強調した。

 

4得点で英2部リーグの得点ランキングで他3人と並ぶトップタイに浮上した大橋。英公共放送『BBC』によれば、ここまで64分で1得点のハイペース。出場5試合の内3試合は途中出場というなかで、着実に得点を重ねている。Jリーグで示した決定力はイングランドの舞台でも存分に発揮されている。この勢いはどこまで続くのか注目だ。

 

◆サンフレから移籍した選手が活躍しているニュース。うれしいねえ、やっぱり。ガンバレ大橋!