今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ユングフラウの大氷河』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂高から難関ジャンダルムを超え西穂高にトライする麻莉亜』。そして、紫色の小さな花『ローズマリー』と、紫色の群生花『アシュガ』です。

 

『ローズマリー』は常緑性低木に咲く紫色の小さな花。和名はマンネンロウといい、『迷迭香』と書く。生葉もしくは乾燥葉を香辛料、薬(ハーブ)としても用いる。肉料理との相性がよく、香りづけや臭み消しに使われる。花も可食。水蒸気蒸留法で抽出した精油も、薬として利用される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■そう言えば平八を久しく見舞っておらぬが、行ってやらぬと、と清左衛門が中風で倒れた大塚平八を思いやった時、川の向う岸を人が走って行くのが見えた。

 

走って行くのは1人や2人ではなかった。武士も町人も、大人も子供も走り、人数は見ている間に次第に多くなった。走る人々は、向う岸を清左衛門が帰る方向とは逆方向にむかっている。

 

足をとめて見守ってから、意を決して清左衛門も後にもどった。そして橋をwさたって向う岸に移った。その清左衛門の前を、切れ目なく人が走りすぎた。

 

『これ』

清左衛門は、非番の足軽ふうの男を見つけて呼びとめた。

『何事があったのだ』

『斬り合いだそうです』

 

言ってから足軽は、改めて足をとめて清左衛門に辞儀をした。

『場所はこの先の長柄町だそうです』

『よし、行っていいぞ』

清左衛門は足軽を解放すると、自分も小走りに駆けて長柄町にむかった。

 

長柄町は足軽長屋と町屋が入り混じっている場所で、青物や種物を商う2、3の店があることはあるものの、商人町ではない。裏町だった。

 

その長柄町の通りが人でいっぱいだった。人々はしきりに町の一角にある納屋を指し、あそこだ、あの中だと言っている。奉行所から人が出て、野次馬をそちらに近づけないように手配している様子もわかってきた。

 

■■<事業費1千億、採用1千人の『長崎スタジアムシティⅢ』>『ここには飲食店、ショップ、オフィスだけでなく教育機関も設置される』という。岩下社長はこう述べていた。『人口流出も含めた、街の課題に対応していく中で「子どもたちがどう育っていくのか」は大事だと思っています。学習塾の英進館さん等々と連携して、沢山の子どもたちがここで学びます。保育施設もできますし、英語教育も行います。さらに長崎大学さんも入ります。年齢層を問わず、子どもから大人になっていくプロセスをこのスタジアムシティの中で過ごしてもらって、また長崎に帰ってくる。そんな形にしたいなと思っています』。

 

老若男女が集い、そこで価値のある時間を過ごす。人を引き付け、呼び込み街を維持・成長させる『核』になる。長崎スタジアムシティはそんな存在となり得る。

 

一般的に日本の行政は『スポーツの施設を市街地の外に作る』発想が強い。しかし『長崎スタジアムシティ』はジャパネットグループが主体となった民営事業で、構造が街と一体化している。球場、スタジアムと商業施設が並んで建つ事例は他にもあるが、ここはアクセスや導線といった相乗効果を生むための条件を備えている。

 

素晴らしい箱物があっても、それを動かし、利用するのは人間だ。スタッフに話を聞いても、スタジアム、アリーナ、ホテルとも運用の「詰め」はこれからの印象を受けた。当然ながら開業後に修正する部分だってあるだろう。日本では類例のない大規模な施設だけに、人材採用と教育など、マネジメント面でも大変なチャレンジだ。

 

ピーススタジアムを新ホームとするV・ファーレン長崎は現在J2の上位を争っているが、来季のJ1昇格は保証されていない。例えばギラヴァンツ北九州とAC長野パルセイロは、素晴らしい新スタジアムを舞台にしつつJ3で苦しんでいる。不確実性、リスクがあるからスポーツは面白いのだが、『環境相応』の成長を求められる現場は大変だ。

 

長崎ヴェルカの社長、ゼネラルマネージャー(GM)を務める伊藤拓摩はこう口にする。『ヴェルカはB3に参入した初年度から、強いだけではなく、見ている人に楽しんでもらうところも徹底していました。3年目の昨シーズンはやるからには勝ちに行きましたが、それ以上にバスケットボール業界、スポーツ業界にヴェルカの可能性、魅力を広げるシーズンでした。設立当初から4年目のシーズンが「勝負の年」だと話をしていました。優勝に値するクラブになると同時に、事業面でも街の皆さんにより楽しんでいただけるエンターテインメントを提供することが必要です。認知や人気、エンターテインメント性とすべての部分で勝負に出るシーズンとなります』。

 

伊藤GMは2020年に長崎ヴェルカに加わり、岩下社長とともにクラブをゼロから立ち上げたメンバーだ。2021-22シーズンのB3ではヘッドコーチ、2022-23シーズンのB2はGMとしてチーム優勝・昇格に導いている。つまり彼はこれまで完璧に『ノルマ』を達成してきた。しかし2024-25シーズンはより期待値が上がった中で、オフコートの質も問われる1年だ。

 

■■<戸建て大手『米国の陣』始動>『グループ全体で成長し、まずは積水ハウスグループに追いつくことが目標だ』。米住宅メーカー、スタンレー・マーチン(バージニア州)のスティーブ・アロイCEOは語る。同社は大和ハウスが2017年に買収。スタンレー社を中心にグループ全体で23年度に6,568戸を米国で販売した。26年度には5割増の1万戸を目指す。

 

アロイCEOが念頭に置くのは、積水ハウスが年1万戸を販売する米M.D.C HDを49億ドル(7,500億円)で買収したことだ。積水ハウスはこの買収で販売戸数が23年に1万5千戸程度になった。32年1月期には2万戸を計画する。

 

米国で日本勢トップを走っていたのは住友林業だった。北米で木材の流通を手掛けていた地の利を生かし、03年に米国で事業を始めた。現地企業の買収を通じて、23年には1万221戸を販売。30年には2万3千戸をめざす。

 

日本の住宅3社が米国でつばぜり合いを繰り広げる中、激戦区なのがテキサス州とフロリダ州だ。所得税や法人税が低く、米テスラなど多くの企業が本社を移転。これに伴い社員が移住することで、住宅需要が急増している。

 

3社はM&Aを駆使してエリアを広げている。積水ハウスはMDC社を買収したことでフロリダ州を含む南部伊東も勢力圏に収め、全米で事業展開する。住友林業は23年、24年と続けてフロリダ州の企業をM&Aした。北米住宅事業部の谷本部長は『フロリダ州は当社が進出できていなかった非常に大きな残されたマーケットだ』と語る。大和ハウス参加のスタンレー社はフロリダ州での販売戸数を22年の300戸程度から、30年に2,000戸以上に増やす考えだ。

 

各社が米国の開拓に熱心なのは、日本が人口減少によって戸建て住宅の販売数が減っているためだ。23年度の国内建設着工戸数は80万戸。20年で3割減った。

 

積水ハウスは日本流の住宅技術を米国に輸出する。木質の壁材で建物を支える『ツーバイフォー 2X4』工法の技術力向上だ。日本で技術を培ってきた建材などを使う予定だ。また、日本国内で展開する木造住宅の独自工法『シャーウッド』の展開だ。強度の高い構造材の柱や梁を使い、広い室内空間の設計が可能だ。

 

日本式を展開する積水ハウスに対し、大和ハウスは『現地化』を追及する。『法制度や文化、商習慣が全く違う。日本で培った強みがすべて生かせるとは考えていない。経営者もなるべくローカライズ(現地化)する』と強調する。

 

住友林業も『住宅事業は基本的に地場産業だ』と、現地化を進める。各地で壁材などを製造する工場を運営し、米国戸建て住宅事業の経常利益率が2割近くと高水準を維持する。

 

◆食品も飲食もコンビニも日本の市場は飽和状態。これからの成長は海外にありと意気盛ん。住宅事業も例外ではないのだ。特に人口減が住宅建設戸数に直接響く事業故、その穴埋めを海外に、米国に求めるのだな。すでに、鉄鋼、造船、自動車など重工業製品は海外市場での販売に力をいれているが、これまで国内市場で十分ビジネス展開ができていた業界も海外へ力を入れる必要があるのだなあ。住宅産業だけを見ても、国内の住宅建設戸数は往時の半分程度に落ちている。経済成長、人口成長の著しい米国市場を狙うのは当然だねえ。

 

だけんど、この進出組にパナやトヨタ住宅が入っていないのが面白いなあ。進出しているのだがまだ数字的に小さいのかも知れないね。木材の取り扱いから、先行して進出していた住友林業の経常利益率が2割とはまっこと優秀ではあるな。あのトヨタ自動車でさえ、23年度の経常利益率は17%なのだから。

 

■■<イスラエル軍、ヨルダン川西岸で軍事作戦 難民キャンプで、9人死亡> イスラエル軍は28日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸北部のジェニンなどで空爆を含む軍事作戦を実施したと発表した。パレスチナ通信によると、この攻撃で計9人が死亡した。パレスチナ自治区ガザで軍事侵攻を進めるイスラエルは、ヨルダン川西岸でも攻勢を強めている。

 

イスラエルのカッツ外相は28日、X(旧ツイッター)への投稿で、ジェニンとトゥルカルムにある難民キャンプで『テロリストのインフラに対する作戦を集中的に実施した』と明らかにした。

 

国連によると12日時点で、昨年10月7日にイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が勃発して以降、イスラエル軍の攻撃による西岸での死者は600人近くに上る。

 

◆このヨルダン川西海岸は、イスラエルが好き勝手に侵入し、建物、農作地を作って住んでいる。まさに、あの『ベニスの商人』に書かれたユダヤ商人そのものだ。国連決議で、ヨルダン川西岸の侵入地の返還を決議されてもなんのその、しらんぷりだ。これって、アメリカや西側はどう考えているのだろうかなあ。両手に血の滴る刀を持って、パレスチナ人を追い回し、殺戮するイスラエル人=ユダヤ人の状態はとても正気の沙汰とは思えない。狂気に陥ったイスラエルを支援する先進諸国は、一体なんだと言いたいねえ。

 

仮に、イスラエルが主張する『テロを撲滅するため』の行動だとしたら、何も無関係の人間を殺戮する絨毯爆撃する必要はなかろう。イスラエルの軍事技術をもってすれば、ハマス、ヒスボラが潜んでいる場所の特定などいとも簡単なはずだ。本当ここにきてのイスラエルの言動をもていると、『ユダヤ=ベニスの商人』としたシェークスピアのユダヤの本質を見抜いた先見性に敬意を表するなあ。困ったもんだ、ユダヤには。