今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンのダリア』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂高から難関ジャンダルムを超え西穂高にトライする麻莉亜』。そして、フラワーフェスティバル、尾道市の『ロイヤルスカーレット・マーチングバンド』のパレードです。お馴染みの『ベアスキン・熊の毛皮』かぶったイギリス儀仗兵衣装のいでたちで、素晴らしい行進でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■雪はまだいくらか残っているが庭には早春の日射しが溢れ、その中に桃が咲いている。庭に出て、清左衛門がぼんやりと日を浴びていると、門から人が入って来た。金橋弥太夫だった。

 

金橋は清左衛門を見つけると、ずかずかと近づき、挨拶もなしに見つかったぞと言いながら持っていた帳面をさし出した。

『ここに、先の殿から仰せられたことが書き留めてあった』

 

金橋はそう言うと帳面をめくって、清左衛門に突きつけた。受け取って読むと、日にちのつぎに、『小木慶三郎近習組勤メヲ解キ、郡奉行支配トスベキコトヲ仰セダサル』とあり、さらに補記して、『小木三度ニワタッテ高村光弥ヲ讒シ、マタ重職ノ意見取次ギニアタリ越権ノ行為アルヲ咎メラレシモノナリ』と記してある。

 

『これで納得が行ったかの』

『ありがとうございました、お頭』

と清左衛門は言った。その礼の言葉は心から出た。小木の不遇はおれのせいではなかった。その安堵が身体の隅々までひろがるのを清左衛門は感じた。

 

『中身がこういうものであるゆえ、表に出すことを憚かったのだろうて。よくは思い出せんが・・・』

金橋がそう言っている声を聞きつけて、嫁の里江が外に出て来た。そして上がって一服してくれとすすめたが、金橋はことわった。

 

『いや、そうのんびりしてもおられんのだ。今日は家の者に留守番を頼まれておるのでな』

金橋は背をむけかけたが、三屋の嫁女、わしに桃を一枝くれぬかと言った。

 

金橋弥太夫が、里江が手折って渡した桃の花を持って出て行くのを見送ると、清左衛門は深く息をした。多年の疑問が解けて、胸はすっきりと軽くなっている。もう、悪夢を見ることはないだろう。

 

■■<広島ドラゴンフライズ『浦伸嘉社長』>広島ドラゴンフライズ社長『浦伸嘉』。1980年生まれ、広島市出身。美鈴が丘高校、大阪商業大学を卒業し、新潟アルビレックスなどでプロバスケットボール選手としてプレー。2007年に引退し、16年から現職。

 

クラブ創設10年の節目を迎えた23-24年シーズンにBリーグ初優勝を達成。ワイルドカードでのチャンピオンシップ進出ながら、強豪を立て続けに破る『下克上』を見せた。

 

『5月28日の決勝から時間がたち、ようやく日本一を実感できるようになった。シーズンを振り返ると、26年から新リーグBプレミア参加への3基準、『入場者数、売上高、アリーナの確保』クリアに向けた施策を展開し、特に重視していた平均入場者数は目標の4,000人に対し4,618人という結果に。支援いただいた多くの県内企業や団体、自治体へ最高の恩返しでき非常にうれしい。アリーナ建設の機運醸成へ、バスケ競技だけでなくイベントなどを含めた波及効果を伝えていく』

 

来季は朝山正悟新監督のもと、成績に加え売り上げといった経営面でも日本一のクラブを目指すほか、アジアや世界へ『広島』を発信したいと意気込む。

 

◆私はバスケにあまり興味はなかったが、Bリーグ決勝トーナメントの琉球との試合はテレビ観戦した。すごい試合を制したなと、大変感動した。カープ、サンフレに続く、広島での第3のプロ球団。設立されたのは知っていたし、2部から1部に昇格したのは知っていた。が、チャンピオンシリーズに出場し、しかも決勝戦と聞いた時は驚いた。頭から強豪の琉球に勝てるはずはないと思い込んでいた。ところがどっこいである。

 

さらには、アジアチャンピオントーナメントに出場し、準々決勝でイランに破れたものの、3位決定戦ではそのイランを破り、堂々のアジア3位の座を獲得した。

 

それよりなにより素晴らしいのは、創設10円でリーグチャンピオンンになり、かつ健全経営をとても早く達成したことだ。カープは、1950年の設立だが、経営的な安定をしたのは18年後の、松田恒次オーナーになってからだ。その後も赤字経営が続いたが1975年に優勝して、経営的安定を確保した。実に25年だ。サンフレも、1992年にプロ化したが、優勝を3回しても経営は安定しなかった。その理由はホームスタジアムの立地の悪さである。ようやく今年まちなかスタジアムが開設されて、経営的に安定した。それらに比べれば、ドラフラの経営安定化は速く、素晴らしい経営手腕と言わざるを得ない。ガンバレ、ドラフラ、ではあるなあ。

 

■■<『円下落161円・上』、日本の購買力1/3に>円相場が1ドル=161円台まで下落し、37年ぶりの安値圏に沈んだ。ドルやユーロに対して円安が進み、日本人が海外からモノを買う時の割高感が増している。円の購買力を示す指標は過去最低水準に沈む。食料やエネルギーなど輸入コスト増加で家計の負担は1世帯当たり9万円増えるとの試算もある。

 

6月26日の東京外国為替市場で円は一時1ドル=161円20銭台を付けた。政府は同日、為替介入を主導してきた財務省の神田真人財務官が退任する人事を発表したが、市場への影響は限定的。円相場を押し下げたのは、四半期で国内の輸入企業や機関投資家などがドルを調達する動きだった。

 

米ドル買い・円売りの影響が他の通貨に波及している。28日に1ユーロ=172円台まで円安が進み、4月末につけた単一通貨ユーロ成立後の最安値を更新した。欧州はフランスに政治リスクを抱えるが、ユーロに代わって円が買われる機運は乏しい。豪ドルに対しても円は2007年以来の安値圏にある。

 

様々な通貨に対して円安が進むと海外商品を購入するのに多くの円が必要になる。加えて海外の物価上昇率が日本を上回る場合、日本人が海外からモノを買う力=購買力、が低下する。円の購買力を示す指標が『実質実効為替レート』だ。

 

円の実質実効レートは、日本と様々な国・地域の物価変動の違いを調整した『実質レート』と、幅広い貿易相手国の通貨と円の関係を反映した『実効レート』を組み合わせて計算する。

 

5月時点で68・65となり、過去最低水準にある。1995年4月のピーク時の約3分の1にとどまる。日本の物価上昇率が主要貿易相手国に比べて低かったことに加え、日本と他国の金利差などを背景とした円独歩安が実質実効レート=購買力、の体かを招いた。

 

★どこまですすむか、円安よ、だな。円安を是正するには、米国にくらべ超割安な日本の金利を上げればいいのだが、金利を上げると国債金利も連動して高くなる。今や1,000兆円を超す国債に金利がアップすれば即日本政府の予算が桁違いに狂ってくるという算段で、金利引き上げに躊躇しているのだねえ、日銀と政府は。これもまた困ったもんだよなあ。ばかばかしい4万円減税をやるくらいなら、その原資を国債償還にあてたらどうだえ、岸田君よ!

 

■■<サンフレ高校生プロ『中島洋太朗、高まる期待』>J1サンフレの高校3年生プロ、中島洋太朗が飛躍への階段を上っている。先週の川崎戦に2試合連続途中出場し、プロ最長の45分間プレー。ボランチとして的確なパスで攻撃を活性化した。『もっとボールに触れると、自分の長所を生かせる』と意欲を語る。

 

背番号は元サンフレの父中島浩司と同じ『35』を背負う。6月26日の新潟戦では終了間際にDFを巧にかわしてシュート。勝ち越しゴールは逃したが、存在感をアピールし、3日後の川崎戦は後半開始からピッチに立った。

 

ミスが続いた中盤に安定感をもたらし、両足あkらのパスで技術の高さを披露。『成長のきっかけにしたい』と手応えをつかんだ。

 

スキッベ監督は、秀でた攻撃センスで、2015年のリーグ優勝に貢献し、引退した柴崎のような才能を持った選手と評価。『J1でやっていける実力を示した。ポイントとなる場面で使う』と期待する。

 

18歳とは思えない落ち着きぶりで、慢心はない。プレー強度とスピード、守備の対応を課題に挙げ、練習に励む。中島は『チャンスが来ている。1秒でも早くポジション取りの準備をして自信を持ってやる』と強い決意を語る。

 

◆今サンフレには、高校生プロが3人いる。このMF中島洋太朗と、DF木吹翔太、FWの井上愛簾だ。いずれもU17の代表選手である。次世代のサンフレを背負ってたつ若アユ達である。期待するなあ、三羽烏に。

 

2m3cmの長身を生かす木吹翔太。体のこなしがうまく、DFとして将来大変有望視さっる、アルジェリア人を父に持つハーフです。