今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『トレイルの案内版と目印』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂高から難関ジャンダルムを超え西穂高にトライする麻莉亜』。そして、季節の花『アジサイⅣ』です。アジサイも色とりどり、品種もとりどりで、賑やかでとっても華やかではあります。今年はことのほかアジサイ撮りに力を入れました。神レンズと呼ばれる『オリンパスED50mm マクロ』を駆使して。久しぶりに真剣に花撮りをしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■しかし話は小木の郷方勤め、清左衛門の長かった江戸詰におよんで長くなった。清左衛門がようやくあの話を出す時が来たと思った頃には、夜はいささか更けて来たようだった。

 

『古い話を持ち出すようだが・・・』

お清左衛門は言った。強い衝撃を、胸に隠した。

『貴公が近習組から郷方勤めに変えられた、そのわけは何だったのかな』

 

『いや、それが・・・』

鋭く尖っているような小木の顔に、不意にぼんやりした、つかみどころのない表情がうかんだ。

『はっきりしませんでしたな。何か失態があったには違いありませんが、それは明示されたわけではありません』

『それで、よく納得して移られたものだ』

 

『いや、納得はしませんでしたが、お上の思召しということだったもので、それがしとしては、もはや・・・』

小木は遠い昔がそこに見えているとでも言うように、部屋の長押のあたりの一点を見つめた。

清左衛門はさらに言った。

『誰かに讒されたということは?』

 

『まさか。それとも何かそれらしきことがお耳にでも?』

『それがしが江戸に行く前に、ちらと妙なうわさを聞いたことがある』

そう言った時、清左衛門は胸が早鐘を打つのを感じた。

 

しかし、つとめて平静な顔で、当時小木は立身出世のために前妻を離縁し、宮内の縁者になったのだと言う者がいたと話した。

『それは、それがしもうすうす耳にしておりました』

と小木は言った。

 

■■<町田、“大荒れ”上位対決を3-1で制し首位をキープ> 首位FC町田ゼルビアは6月30日、J1リーグ第21節で3位ガンバ大阪と対戦し3-1で勝利。上位対決を制して、首位をキープした。前半9分に先制を許すも、同34分に相手DF半田陸がイエローカード2枚で退場。1人多いなかで前半アディショナルタイムに追い付くと、後半にはハーフタイムから投入されたFW藤尾翔太がPKを決め勝ち越しに成功した。さらに同16分にはMF仙頭啓矢がミドルシュートを決めてダメを押した。

 

前半立ち上がりからG大阪が猛攻撃を見せた。立て続けに決定機を作り出していたなか、前半9分にFWウェルトンが先制点を挙げる。

 

だが、徐々に展開が変わり始める。すでに1枚イエローカードを受けていたG大阪の半田が、同34分にFW荒木駿太へのファウルで2枚目のイエローカードを提示された。この判定に互いがヒートアップし審判のもとへ。G大阪FW宇佐美貴史と町田DF昌子源の主将同士が言い争うシーンも見られた。半田が退いた直後の同35分には町田のMF宇野禅斗がファウルすると、G大阪の宇佐美、DF中谷進之介が宇野のもとへ駆け寄るなど大荒れの展開となった

 

前半アディショナルタイムに町田が追い付いたなか、後半は1人多い町田がボールを保持。そのなかで同14分に相手MFダワンがペナルティーエリア内でファウルし、PK判定。同16分に藤尾が落ち着いて決め、町田は勝ち越しに成功。同24分にはMF仙頭啓矢がミドル弾で追加点を挙げた。

 

町田は敗れれば首位陥落だったが、意地を見せて1位をキープ。数的不利のG大阪は10試合ぶりの敗戦となった。

 

◆この試合、私はDAZN視聴した。さすがにガンバが優勢とみた。立ち上がりからガンバがポゼッションを取って優勢に試合を進める。パスワークも見事に。と8分ガンバがエリア内でGKの股間を抜くシュートで先制。ところが、ガンバにレッドが出て形勢は逆転。ボール保持とパスワークを織り交ぜた町田が優勢になり、逆転勝利した。本当に強くなった町田だと感じたねえ。単独首位で、2位鹿島に勝点5差だからねえ。9月のサンフレ-町田戦は必ずスタジアム観戦したいねえ。

 

■■<朝晴れエッセー『母の姿』>今日の夕飯、なにしよう・・・。めんどうくさいな、作りたくないな~。夕方16時頃になると夕飯メニューが決まらず呆然とすることがある。そんな時は昔の母の姿を思い出す。

 

私の実家は父方の両親と家が近く、母は足の悪かった祖母の代わりに家事を大半手伝っていた。自営業だったので昼は仕事も手伝いながら・・・。

 

夕飯は毎日、母が3品ほど作って一つひとつきれいにラップをかけ、底の広い紙袋に並べて自転車で運ぶ。雨の日も雪の日も。そんな母の姿は今でも鮮明に覚えている。

 

小さかった私は夕方になるとお腹がすいて『ごはんまだー? 早くしてー』と言うこともしばしば・・・。今考えるとなんてひどいことを言っていたのだと思う。

 

毎日3品もおかずを考えて作って運んで、配膳をしてから帰宅。帰宅すれば休む間もなくお腹を減らした子供達においしいごはんを毎日作ってくれていた。

 

365日、仕事もしながらやっていたと思うと今の私には考えられない。いつも心底ごはん作りがいやになった時は、昔の母の姿を思い出す。

 

よし! 今日は何作ろうか! 私のやる気の源となっている。(尼崎 女性44)

 

◆お母さんの背中を見て育った娘さんだねえ。素晴らしい!

 

■■<朝日俳壇>

死を願ふ 白寿の母や 百日紅 (近江八幡 女性)

托鉢の 一行跣ハダジ また跣 (富士 男)

経国も 済民もなし 五月雨 (阿賀野 男性)

これよりは 秀衡の国 大夏野 (高松 女性)

腹裂かれ 群れなす鯵や 天日干し (かつらぎ 男性)

 

野の花や 梅雨入り前の にこやかさ (新宮 男性)

亀の子の 一丁前の 甲羅干し (東広島 女性)

結局は 三島も自決 桜桃忌 (東松山 男性)

  ※桜桃忌オウトウキ 昭和23年(1948)6月、39歳で愛人と入水自殺した小説家、

   太宰治の忌日。遺体が発見された6月19日を命日とし、墓のある東京都三鷹市の

   禅林寺で法要が行われる。作品「桜桃」による命名。《季 夏》6月19日は太宰

   の誕生日でもある。

棺桶を 背負って何処へ 蝸牛 (筑紫野 男性)

何もせぬ 一日や昼寝 以外には (玉野 女性)