今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレンからの下山道、スイス松の切株』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、
とても香り高き花『沈丁花チンチョウゲ』です。漢字名はとてもユニークですねえ。
■■おしまの言葉で、清左衛門は成瀬がこの娘とこの店を頼りにしている理由がわかった。この店を使えなくなったのは、成瀬にとって痛手に違いない。
少し相談がある、と清左衛門はおしまに言った。
『花房町の「涌井」を知っているかな』
清左衛門が『涌井』に行くと、成瀬喜兵衛が先に来ていた。しばらくぶりに見る成瀬は、髪が薄くなり頬の肉が落ちて、全体にひどく年寄りくさく見えて清左衛門をおどろかせた。2人は 久闊の挨拶をかわした。
『このたびは突然にご迷惑なさわぎを持ちこみ、申しわけもござらん』
成瀬は丁重な口をきいた。昔と変わりない朴訥な口調である。
『ほかに頼る者がおらぬのでおすがりしたが、さぞ、勝手な男と思われたことでござりましょうな』
『いや、いや』
清左衛門は手を振った。
家禄も身分も清左衛門の方が上なので、成瀬は丁寧な言葉を遣っているが、目の前にいる老人は、よく見れば目の光、声のひびきが紛れもなくかつての師範代、成瀬喜之助である。清左衛門は聞いていて何となく落ちつかない気分になった。
『おたがいに今は隠居の身分。これからの話はもと中根道場の同門ということで、ざっくばらんにねがいたいものでござる』
『さようか』
『もっとも中根道場といえばそちらは鬼の喜之助、こちらは一方的に殴られた方で、ぐっと分がわるくなるようではあるが・・・』
成瀬は苦笑した。しかし固かった表情がゆるんで、成瀬はいくらかくつろいだように見えた。
■■<『有働由美子X草彅剛』⑤『最優秀主演男優賞受賞』>
草彅:2016年の『スペシャリスト』(テレビ朝日)というドラマがまさにそう。僕が警察官役で、『碁盤斬り』にも出ている斎藤工君が犯人役。でも僕は工君が犯人だと知らなくて、彼の善人ぶった演技も素晴らしかった。だから、最後に『お前が犯人だったのか!』って本当にびっくりして。その時の演技がとてもうまくいったんですよ。
有働:なんと。どうやったら知らないで撮影に臨めるんですか。台本は読むんですよね?
草彅:自分の台詞だけは覚えます。でも他の人の台詞は読まないから。こまかい状況までは分からない。昨年放送されたドラマ『罠の戦争』(カンテレ)では、政治家秘書の裏帳簿を机の中から必死で探すシーンがあったのですが、僕は本当に机の中にあるのか分からなかった。その分、『あった!』と見つかって喜ぶ演技はリアルなんですよ。
有働:えぇっ!
草彅:だから現場で誰が犯人か予想するのが面白くて。たまに間違っていて監督に『剛君、この人が犯人だから、もうちょっと焦ろう』と注意されるともあります。
有働:試行錯誤の上で、その方法に辿り着いたのですね。
草彅:そうですね。だからどの役でも、僕は演技しているようで、していないんですよ。
有働:映画『ミッドナイトスワン』では、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を獲りましたよね。そのプレッシャーはありませんか?
草彅:そりゃ、言われたらプレッシャーになりますよ。本番直前に監督が近づいてきて、『剛君、日本アカデミー賞を獲ったけど、今日もしっかりね』と囁かれたらドキドキしてしまうかも知れないけれど、ずっと言い続ける人はいませんからね。
有働:そんな監督はいない(笑)。
■<ボルボ・カー、『EV生産を中国から欧州に移管へ』-英紙タイムズ>(ブルームバーグ): 欧州連合(EU)が中国製電気自動車(EV)に関税を課す準備を進める中、スウェーデンのボルボ・カーは、中国でのEV生産をベルギーに移管し始めた。英紙タイムズが報じた。
匿名の関係者を引用して同紙が伝えたところによると、同社はボルボ『EX30』と『EX90』の生産をベルギーに移すだけでなく、英国向けの一部ボルボモデルの組み立ても移管する可能性がある。EUの関税が実施された場合、中国・浙江吉利控股集団傘下のボルボは、欧米の自動車メーカーの中で最も大きな影響を受けるとみられているという。
中国の不当な補助金を巡る疑惑の中、EUと中国の貿易摩擦は、相次ぐ対中反ダンピング調査につながっている。EUは今週中にも、7月4日から現在の10%の輸入関税を上回る暫定関税を課すかどうかについて、中国のEVメーカーに伝えるとみられている。
ボルボ・カーはタイムズ紙の報道を否定し『今回の調査の結果や講じられる可能性のある措置の影響について推測するのは時期尚早だ』とコメントした。
EX30をベルギーで生産する決定は、『可能な限り販売する場所で自動車を生産するという当社の意向を反映したものだ』と説明。ベルギーでの生産能力拡大については、以前から公表されていたという。
◆『可能な限り販売する場所で自動車を生産するという当社の意向を反映したものだ』は苦しい弁解だねえ。欧州から遠い、アメリカからも遠い中国に工場を移管しておいて、米国関税が100%の現実味を帯びて、あわててベルギーに帰還だ。まあ、ボルボのことだからねえ。対岸の火事ではあるなあ。
■■<中1女子『英会話の楽しさに気付く』>英会話を楽しいと思う人は、どれくらいいるのでしょう。それほど多くはいないと思います。私も以前は、相手が何を言っているのか、どう返せばいいのか分からず、あまり楽しいとは思っていませんでした。
でも、英語の授業で、大学に通う留学生の方に来ていただいたことがきっかけで、英会話の楽しさに気付きました。授業は私達の住む町のお薦めスポットを事前に考え、留学生の方に英語でスピーチするものでした。
外国の方に話すということもあり、緊張していました。しかし、いざスピーチが始まると、相手の方が笑ってくれたり、リアクションがあったりして楽しかったです。気付くと私も笑顔になっていました。終わった後、もう1回話したいと思うほどでした。
この経験を通して、『もっと英語を話せるようになりたい。もっと楽しく英会話をしたい』と思うようになりました。卒業までに英検2級合格という目標を立て、勉強を頑張っています。(中国新聞投書 府中町女子13)
◆この年齢で受ける刺激次第で、子供達の人生の行く末が決まってくることも多い。この子は、英語に自分の未来を描いているようだ。英語は国際語。英語さえ話せれば、世界のどこに行っても生きていけるのだねえ。ガンバレ、中学1年生!