今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレンからの下山道・スイス松の並木』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、改めて、今年たくさん撮った『ミモザ』です。似島、江田島、縮景園などなど。とても楽しいミモザ撮りではありました。ミモザは北イタリアでは『愛の花』として、春先、恋人であれ、母であれ、友人であれ、女性にささげる『愛の花』です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■『見た』

清左衛門が振り向いて言うと、そばに寄って来たおしまが、慎重な手つきで障子を閉めた。濃い化粧の香が清左衛門の鼻先で匂った。

 

下の部屋にもどると、おしまが熱い酒をはこんで来た。そして成瀬喜兵衛は今夜は来ないと言った。

『見張られている時は店に入れないから、三屋さまにお詫びを言い、ゆっくりお酒を召し上がって引き揚げてもらうようにということでした。出かけて来たとしても、もうお家にもどられたと思います』

『そうか』

 

『お勘定は成瀬のご隠居さまがお持ちになりますので、どうぞお気遣いなく』

『いや、その斟酌は無用だが、しかしさっきの男たちは何者だろうな』

『さあ、わかりません』

おしまは、くわしい事情は知らされていない様子だった。

 

『時どき、ああいうことがあるのか』

『はい、夏頃から』

清左衛門は首をひねった。それと佐伯熊太に聞いた成瀬のボケとは関係があるのだろうか。

『成瀬どのには、そなたが知らせに行ったのか』

 

『はい』

『よほど親しいつき合いとみえるな』

『5年前まで、あの家に奉公していましたので』

『なんだ。それで親しいわけだ』

 

清左衛門はおしまの酌を受けた。さっきから一人で飲んで、少し酔いが出て来たようでもある。ついくだけた口調になった。

『それでいて、つぎに小料理屋に奉公するとはめずらしい』

『一度は嫁に参りましたのです』

 

 

おしまは顔を赤くした。清左衛門がさした盃を受けながら、恥じるような笑いを顔にうかべて言った。

『でも、このとおりのがさつ者で、不縁になりました。それで少しは世の中のことを見習おうかと、ここに来たのです。この店は叔母の家ですので』

 

■■<『有働由美子X草彅剛』④『睡眠と筋力が大事』>

有働:役作りのために昔は台本を読み込んでいたけど、最近はその方法を変えてみたそうですね。

草彅:現場に行くと、監督さんによっては、台本の内容がかなり変わるんですよ。だから台本を読み込むよりも大事なことがあるなと気付いたんです。

 

有働:その大事なこととは?

草彅:一番は元気であること。。睡眠と筋肉があれば何でもできる。

 

有働:え? そんなことは・・・。

草彅:本当です。演技は睡眠と筋肉。寝ないで夜遅くまで撮影しているから煮詰まって、変なところが気になってしまう。夜はしっかり寝て、クリアな頭で朝に考えたら解決することは多いんです。

 

有働:じゃあ格之進の演技も?

草彅:映画の終盤、草が生い茂った丘を歩くシーンがあるのですが、1時間も山を歩いて、カメラを回したのは7分ほど。それって、もはや演技ではなく登山ですよね。

 

有働:それは体力が必要だ。

草彅:凄い演技ができる役者でも1時間、登山ができなければ、そのシーンは撮れないわけです。碁盤の前で正座をしている時も、監督から『もう少し高い位置で』と言われたら、ちょっと中腰のような姿勢をとらなくてはいけない。筋肉が重要な場面は沢山あるんです。

 

有働:え~どうしよう。『碁盤斬り』の役作りについて聞こうと思ったのに筋肉の話に。

草彅:白石和彌監督からも特に難しいことは言われなかったですね。そもそも僕は、何も考えないで演じようと思っているんですよ。

有働:え~っ!

 

草彅:役のキャラクターは、次に何が起きるのか、本当は分かっていないはずじゃないですか。台本を読んで先が分かってしまうと、それを意識した行動になる。右から人が出て来るなと知っていたら、やはり右を意識してしまう。

有働:まさか・・・。

 

■■<【カープ】国立大出身プレーヤーが誕生!ウエスタン首位打者.357の『育成2位・佐藤啓介』>カープは7日、育成ドラフト2位の23歳・佐藤啓介内野手と支配下登録を結んだと発表した。背番号は『124』から『94』となった。

 

今季はウエスタンで17試合連続安打をマークするなど安打を量産。5月5日までは打率4割をキープしていたほど。ここまで出場47試合で打率3割5分7厘はリーグトップで2本塁打、15打点。開幕からずっと二塁を守っていたが、6月5日の阪神戦(由宇)から、この日まで3戦連続で一塁で先発出場していた。

 

『目標にしていた支配下選手になれて素直にうれしい気持ちでいっぱいですがようやくスタートラインに立っただけです。さらに日々精進して1軍の舞台で活躍できるように頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いします』

 

静岡大出身。異色の国立大出身選手として注目される。

 

◆『佐藤啓介』:2001年5月24日、愛知・大治町生まれ。23歳。小学1年で野球を始め、小、中ともに中京ボーイズに所属。高校は中京大中京に進み、3年夏は愛知大会4強に入り、背番号15で全試合出場し2本塁打。大学では1年秋からレギュラーを獲得。181センチ、92キロ。右投左打。

 

◆2軍の成績で、1軍での活躍が保証されたものではないが、国立大卒、育成2位という生い立ちは、若い人達の希望の星になるだろう。決して有名選手でなくても、コツコツと努力を重ねて、1軍選手になり切る道があることは、とてもいいことではある、な。

 

早速、9日のロッテ戦にスタメン出場したが、3打席ノーヒット、1三振と、ほろ苦いデビューでした。だけんど、カープには光る原石選手が多くいるなあと、感心する。

 

■■<パーティー券公開『5万円超』に反対していた自民・麻生副総裁、『一定の政治資金が必要だ』と過度な規制に懸念

 

自民党の麻生副総裁は8日、福岡市内で講演し、国会で審議中の政治資金規正法改正案を巡り、『政治活動の基盤を維持するためには一定の政治資金が必要だ』と述べ、過度な規制に懸念を示した。複数の事務所を運営したり秘書を雇用したりする必要性に触れ、「若者が政治資金が確保できないからといって政治を断念するのは甚だ残念なことだ。将来に禍根を残すような改革は断固、避けねばならない」と語った。

 

麻生氏は、政治資金パーティー券の購入者の公開基準額について、現行の『20万円超』から公明党が求める「5万円超」に引き下げることについて、若手の資金集めが困難になるとして反対していた。

一方、自民の森山総務会長は鹿児島市内で開かれた党会合であいさつし、公明の要求を受け入れたことに理解を示した。同法改正議論のきっかけが自民派閥の同法違反事件だったことを踏まえ、『迷惑をかけたところが、迷惑を被ったところの言うことに謙虚に耳を傾けることは当然のことではないか』とした。

 

◆この記事を読んで、麻生君のいう『一定の政治資金が必要だ』との発言は、私には『収賄政治には一定の資金が必要だ』と聞こえた。一体、政治資金を何に使うのか。後援会組織は、基本ボランティア。政治家として人徳、見識、政治力がある人にはボランティアでも人は集まる。億円という金を何にどう使うのか明らかにしてほしいなあ、麻生君は。それでなくととも、国会議員には手厚い諸手当が国から支給されているし、党を通じて政府から政治資金が支給されている。そのために中選挙区を小選挙区に切り替えたのではないか、自民党は。今更、『一定の政治資金が必要だ』という輩には政治家になってほしくない。政治的見識、自効力、高い目標を持つ政治家には国民がファンとして寄り添っていくはずだ。立件民主の元野田投手はいまだ、毎日駅前街宣をしている。これに匹敵する活動をしている自民議員はいるのだろうか、。いれば名乗り出てほしい。議員としての努力はあいまににして、金で選挙を勝とうとする、『邪道、自民党政権なり』と、拙者は思うねえ。

 

◆だいたい、『一定の政治資金が必要だ』は意味不明だ。『政治に金がかかるのか』、『政治に金を掛けるのか』だ。麻生君のいう『一定の政治資金が必要だ』は、『政治に金を掛ける』の方だろう。即ち『金権政治』、『収賄政治』と言えるねえ。自民党麻生派の面々はみな、『収賄政治』の輩の集まりだと見るが、どうだろうか。まあ、しょせんは『政治屋』の言うことだねえ。なさけない!