今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンの谷のトレイル』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、

松山行きのフェリーから『船室からの宇品港~呉港までの瀬戸内のスナップ』です。広島~松山のフェリーの所用時間は3時間程度。66キロもあります。かつて、あのポアロのドラマなどによく出てくる『ドーバーの白い海岸線』を直接見たいと、パリからロンドンまでバスに乗ったことがあります。フランス・カレーから、イギリス・ドーバーまでのフェリー所用時間はたったの45分程度。両港の距離は33キロ。広島~松山の半分でした。フランスとイギリスってそんなに近いいんですよねえ。改めて驚きました。カレーからドーバーまでフェリーに乗らなかったら、一生この間の距離が33キロということには出くわさなかったと思います。人生って面白いです。

 

この時は、中欧プラハ、ブタペスト、ウイーンと、パリ、ロンドンを回りました。出かけたきっかけは、ANAのマイレージがたまって無料往復航空券、当時で15万円前後、が手に入ったこと、プラハには一度行ってみたかったこと、さらには松本清張作の『黒い血の旋舞』で、オーストリア=ハンガリー帝国の貴族に嫁いだクーデンホーフ光子の実像を推理し、ハプスブルク帝国の一側面にスポットを当てたドキュメンタリー小説を読んで、晩年住んだウイーンの館と光子の墓を訪ねてみたいという動機からでした。ウイーンでは国連の機関が使用していた館は見つかりましたが、墓は発見できませんでした。後日、この墓を訪れた方がブログにあって、それを読むと私た訪ねた墓地は光子のものとは違う場所だったことがわかりました。でも、いにしえの光子が住んだ世界を検分し、また小説を書くにあたって松本清張も現地検分の道を辿ったことと、ドーバー海峡のチョークの白い海岸線を目の当たりにして、この旅には大変満足しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■『都合のついた時に「つばな屋」に行かれて、おしまという酌取りを呼び、名前をおっしゃれば間もなく成瀬さまがそこに参られるそうです』

成瀬の家がある狩衣町は、小鹿町と背中合わせの町だ。理にはかなっている、と清左衛門は思った。

 

だが、この前佐伯熊太にああいう話を聞かされた後では、中根のつたえる伝言というのも、無条件に信用しがたかった。これもボケの一種ではあるまいか、と思いながら清左衛門は言った。

 

『その成瀬のご隠居だが、何か変わった様子は見えなかったかな』

『変わった様子? いや、いや』

中根は首を振ったが、しかし途中で清左衛門の言葉でふと思いあたったというふうに、ちょっと顔をしかめた。

 

『ま、言われてみますと、以前にくらべていくらか痩せて老けられたかも知れませんな。それに髭などものびて、多少むさくるしい感じではありましたが、しかしお城勤めがあるわけではありませんし・・・』

『病気のようには見えなかったか』

『いや、いや、とんでもありません』

中根は微笑した。

 

『いたって丈夫ようです。久しぶりに一手教えてやろう、などと冗談のようにおっしゃるので、道場に出て竹刀を合わせましたが、いやお強い。あの齢で、いまだに往年の太刀筋とさほど変わりない、力強い竹刀を使われるのにはおどろきました』

『鬼の喜之助か』

『まさにその通りです』

 

中根弥三郎は懐かしそうに言った。中根は成瀬が家督をつぐ1年前に入門して、鬼の喜之助にたぷりとしぼられた記憶を持っているはずだった。

 

■■<パナ、カメラ紹介サイトで『有料画像使用 2機種で計68件』の問題写真を確認>『動きのある被写体の撮影で自動的にピントが合います』 『S9』のサイトにはカメラの性能を紹介する文章とともに野原をかける犬の写真が掲載されていた。実はこれは有料画像サイトから利用許諾を得て入手した写真で、新製品で撮影したものではなかった。

 

このことがSNS上に投稿されると瞬く間に炎上し、パナソニックは28日夜、『新製品で撮影した写真でないことがわかりにくい表記となっていた』などとする謝罪文をサイト上に掲載。しかし、ほかの製品でパナソニックの独自技術による画質の良さなどを説明する際にも有料画像が使用されているとみられるケースが多数見つかっており、さらなる批判が集まっている。

       <他社のカメラでとった掲載画像>

 

同社の担当者は『20年以上前のビデオカメラの宣伝で実機のものではない画像をはめ込む手法があり、そのときの意識のままサイトを作ってしまった』と釈明。同社は平成13年に『「LUMIX」というブランドを立ち上げてデジタルカメラに本格参入した後発メーカー。それ以前は家庭用ビデオカメラを主に扱っていた。

 

今回のS9を含むカメラの製品サイトはマーケティングと開発の部門が協力して内容を考えており、現行機種の全サイトで誤解を招きかねない有料画像の使用例があったという。現在、順次写真の差し替えを行っており、新たなサイト制作のルールも含めて、今後詳細を説明するとしている。

 

パナソニックの問題を受け、ほかの大手カメラメーカーも自社サイトのチェックなどに奔走した。ニコンは機能や性能を紹介する作例で『有料画像を使ったことはない』と説明。キヤノンはカメラを使用する場面の例を紹介する際に有料画像を使っているケースはあるとした上で『作例や性能を訴求する写真は実際の製品で撮影したものを使用している』とする。

 

ソニーグループもイメージ図として有料画像を使用する例はあるが、作例には使用した機材を明記することを徹底しているという。担当者は『どんな写真が撮れるのかをお客さまに伝えることが重要。基準を設けて適切にサイトを制作している』と話す。

 

近畿大総合社会学部の寺本誠教授(広告コミュニケーション)は『高級カメラということもあり、消費者は広告にもこだわりやリアリティーを求める。噓をつかれたという気持ちが炎上につながったのではないか』と分析した。

 

◆バカじゃなかろうかと思うねえ、パナのマーケティング担当者は。パナのカメラを売るサイトに、他社のカメラで撮った画を載せるという愚行だ。パナも落ちたねえ。松下電器産業時代の自負心、向上心が全く欠落している。この記事は、ややパナに柔らかい表現になっている。大体、カメラメーカーの商品説明に使った画像が、よそ者だと考えるユーザーは皆無であろう。こんなスッテンコロリンのことをやっていたら、まさに島耕作が泣くぞよ。もち、幸之助も泣く、ではなく怒る。

 

■■<軽すぎる『無謀運転死亡事故』 9歳の女の子死亡事故 時速120キロ走行に執行猶予付き有罪判決 >おととし、福山市でスポーツカーを時速120キロで運転して軽自動車に衝突し、当時9歳の女の子を死亡させた罪などに問われている医師に広島地裁福山支部は禁錮3年執行猶予5年の判決を言い渡した。

 

判決などによると、福山市木之庄町の医師・高倉裕征被告(37)は、おととし6月、福山市霞町の交差点で、運転していたスポーツカーを右折してきた軽自動車に衝突させ、軽自動車に乗っていた当時9歳の女の子を死亡させた罪などに問われている。現場の制限速度は時速50キロだったが、高倉被告はおよそ120キロで走行していた。

 

4日の判決公判で広島地裁福山支部の松本英男裁判官は『指定最高速度の2倍以上の速度で走行させ、1人を死亡させ、2人に重傷を負わせた結果は重大』と指摘。その一方で、『交差点を右折をする際に直進する被告の車を十分に確認しなかったなどの対向車の事情も影響がある』として、高倉被告に禁錮3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。

 

◆これって『無謀運転死亡事故』の判決かや?福山市内で120キロもの暴走をして子供を殺した判決としては重大な瑕疵があるのではなかろうか。このような無謀運転は、道路交通法違反ではなく、刑法の適用を行うべきだ。120キロという速度の暴走は『未必の故意』に相当する。裁判所よ、裁判官よしっかりしておくれな。世の中はどんどん進んでいるのに、裁判所だけが明治時代の布に包まれているように感じるなあ。困ったもんだ。まさに、裁判官の常識は『世間の非常識』に該当するのではあるまいか。裁判官バカになってほしくないねえ、本当に困ったもんだ。