今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレンからの下山道スナップ』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、松山市『三津浜の風情Ⅱ』です。是非若者達の手で街のにぎわいを取り返してほしですねえ、復興に成功した尾道や矢掛のように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■『何かを待っているように、わしには見えるがな』

『待っている?何をだ』

『さあ、それはわからん。が、朝田派はひと月ほど前に江戸に使いを出した。表向きは公用だが、中身は違うようだ』

『・・・・』

 

『近習組の黒田という男を知っておるか』

『黒田欣之助なら知っておる』

と清左衛門は言った。野塩村のおみよという女子のことで、清左衛門に恫喝めいた口をきいた若い男である。

 

『黒田は小才の利く男でな。朝田派でちょっと頭角を現しかけている。使いは黒田と郷方回りの村井寅太という男だ。村井は身分は低いが直心流の遣い手だ』

『ほう、すると護衛つきということかな』

 

『その通り。ということは、黒田欣之助の役目というものが軽くない証拠だにもなるだろう。この二人が、まだ帰国しておらん』

『すると何か』

と清左衛門は言った。

 

『朝田派は、その二人が帰るのを待っているというわけだな』

『二人の帰国というよりも、二人がもたらす江戸の何かの動きを待っているということだろうな』

『それが何か見当がつかんか』

『それは無理だ。もう少し情勢が動かんことには何も見えはせん』

佐伯が今度は銚子を持ち上げて、清左衛門と自分の盃に酒を満たした。

 

■■<俊敏さで大を制す『学び直す経営者・下』>『社長が必死で勉強している』。印刷会社、『西川コミュニケーションズ』(名古屋)の西川社長は17年、日本ディープらーニング協会が運営するAI関連の資格『G検定』を取得した。100時間程度の学習が必要とされる試験に向けて参考書を広げるトップの姿勢は社内に伝わる。全体の4分の1にあたる80人が同じ資格を取った。

 

就業時間の1~2割を資格取得の勉強に充てることを許し、費用も補助する。独立やレベルアップのための転職を視野に入れて学ぶ『アウトスキリング』も支援する。

 

『大手は個別分野の技術者は多いが、まとめる人がいない。中小は社内に壁がないから知恵を集めやすい』。金属加工の『アルム』(金沢)は図面をAIで解析し、切削機械を動かすプログラムを自動作成するソフトを開発、同業者に販売する。機械に動作を指示する手間が省け、30分かかる準備作業が2分程度で済む。

 

ソフト開発には機械加工に加え、AIやデータサイエンスといった多様なノウハウが必要。平山社長自ら、技術者を束ねて仕上げた。年間売上高の4割強にあたる4億円を、デジタルによる生産支援事業が占める。

 

帝国データバンクが中小企業の16年と21年の売上高を比較した調査によると、経営者がリスキングに取り組む企業の増収率は36%と、リスキングに取り組む意思のない企業より5ポイント高い。

 

歯車は小さい方が早く回る。経営者が意欲と戦略を持てば、小さな企業の方が俊敏にビジネスモデルを変えられる。デジタルはそのための恰好の手段になる。

 

◆中小企業だから素早くできる、変身だねえ。時代は秒単位で動いている。ガンバレ、西川にアルムだね。

 

■■<ユダヤ人よ『ホロコーストを免罪符にするな』>イスラエルによるガザ地区への非人道的な攻撃がやまない。もはやイスラエルがやっていることは、かつてホロコーストで自分達ユダヤ人がされたことを、今はナチスと同じ加害者の立場で、ガザ地区に住むパレスチナ人に行っていると言っても過言ではないだろう。

 

確かにホロコーストの悲劇は全人類が忘れてはならない負の歴史だ。これまでその記憶を忘れないために『シンドラーのリスト』『戦場のピアニスト』『サウルの息子』など数々の名作映画が撮られてきた。最近では海外の映画祭で賞を取った

『関心領域』も封切られた。しかし、こうした優れた映画を、イスラエルがガザ地区を攻撃する免罪符bにしては決してならない。それは作品への冒涜であり、作り手が最も望まないことであり、映画の製作意図とは正反対にあるものだろう。

 

むしろこれらの作品は、イスラエルの行為がナチスと同様になりつつあることに気付くために、今こそ見直されるべきだ。イスラエルへの批判を『反ユダヤ主義』と決めつけることなく、イスラエル自身がこの憎しみと暴力の連鎖を断ち切ることを心から願ってやまない。

 

◆全く同感である。そして不思議なことに、イスラエル国内からガザ撲滅への反対運動などは起こらず、まして、世界のユダヤ人からこの廟去に対する反対の声も聞こえてこない。まさに『Jews are Jews』だと、私は思うねえ。ユダヤって、汚い、という世界の通念を思い出した。あれは『ベニスの商人』だったかな、シェークスピアの。

 

■■<カシオRPG300『PROTREKを使うタモリ』>カシオのデジタル時計では、『G-SHOK』が世界的に有名で、ヒット商品となった。そのカシオが山岳旅人用に開発販売しているのがデジタル時計『PROTREK』だ。標高、温度、方位などがこの腕時計で計測出来る。私も山歩きを始めて、現在2台目のPROTRWKを使用している。

 

型番はRPG300で、カラーはピンク。5、6年前に発売されたもので、価格は15,000円程度だったか。

 

 

ふと、NHKの『ぶらタモリ』を見ていて、タモリの腕にこの『カシオRPG300 PROTREK ピンク』を愛用しているのを画面で見つけた。あれっと。タモリのようなタレントであれば、5、600万円のロレックスか、グランドセイコープレミアムなどを着用していると思っていたから、不思議に感じた。

 

このRPG300はベーシックなモデルで、自動的に毎日正しい時間に補正する、電波腕時計ではない。電波腕時計は5,000円ほど高い。それで何が困るかといったら、時刻表示が年3分程度遅れることである。その度に時刻修正をする必要があるが、ネットで取説を呼び出して作業するという手間な作業がある。

 

私は、年3分の遅れを見越して、年頭に時刻を5分進めている。『5分進んだ、腕時計だ』と思って使っている。タモリも面倒な時刻修正をやっているのだろう。なぜ、こんなチープなPROTREKをタモリが使っているのか、不思議でならない。

 

今時、正確さを腕時計に求めることはまったく必要のない時代になった。理由は、スマホ。スマホの時刻表示は通年間違うことがない。すると、残るは、山歩きで標高数値を書確認することにある。が、PROTREKは気圧測定で標高を計測しているので、必ず誤差が生じる。

 

と、、まあPROTREKも時代の遅れになりそうなのだ。だって、標高計測も、トレッキング歩行距離計測、足跡追跡などはスマホのアプリがやってくれる。このアプリで一番役立つのは、歩いた道のりの、累積標高を計算してくれることだ。たとえば、私が毎週歩いている牛田山の縦走では、尾長山が186m牛田山が261mの標高なのだが、途中にアップダウンがけっこうある。このアップダウンをきっちり歩行標高に繰り入れてくれる。結果、牛田山の縦走で、上りの累積標高は540mになる。これは、武田山~火山の累積標高値を上回る。まさに低山牛田山も累積標高では、武田山~火山の縦走に勝てるのである。

 

なぜ、時刻表示に誤差が出て、山歩きにもスマホ優位の時代に、お金持ち優秀芸能人タモリはこのベーシックで、ピンクのPROTREKを使うのか、もしタモリに出合えることがあるとすれば、まずこの点について質問をしてみたい、のである。