今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレンからの下山道から望む、アイガー、メンヒ、ユングフラウの3山』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、Bリーグ、『広島ドラゴンフライズ』の優勝を伝える地元新聞、さらには『オオキバナカタバミ』と白い『フヨウカタバミ』です。フヨウカタバミにはカタバミとしての花の気品を感じますねえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■『理屈はわかるな』

『そうだろう。わしはな、病気で倒れる時もこっちの家で倒れたいとねがっておる。嫁に看病されるのは好かん』

 

ここだ、今夜はここで一杯やろうと言って、小沼惣兵衛は一軒の小粋なつくりのしもたやの前で足をとめた。あちこちと手入れをした様子が見え、けっこう金がかかっていそうな家だった。

 

滑りのいい格子戸をあけて、惣兵衛は奥に声をかけ、清左衛門を招き入れた。

『おはつ、おまえの好きな売りを買って参ったぞ』

睡いような目をして口ものが小さい、丸顔の娘が出て来て、瓜を受け取ると清左衛門に挨拶した。まだほんの子供のように見えて、清左衛門は惣兵衛の趣味を疑った。

 

『おとなしくしていたか、おはつ』

機嫌を取るように惣兵衛が言っている。

『今夜はおまえの手料理で一杯やろうと思ってな、友だちを連れて来たのだ』

女は清左衛門を見てちらと歯をみせただけだった。はきとした返事もしないで台所の方に消えた。

 

『おい』

惣兵衛の案内で奥に通りながら、清左衛門が言った。

『いくつだ。まだ子供みたいな人じゃないか』

『あれで19だ』

惣兵衛は自慢顔でにたにた笑った。

『少しはうらやましくなったんじゃないのか。だったらお主もひとつ考えてみたらどうだ』

 

悪酔いして清左衛門は妾宅を出た。表通りに出ると、秋のような月が出ていて、ひと気のない道と家々の軒を照らしていた。

惣兵衛は清左衛門にむかって、しきりに若い妾を自慢したが、娘の方は黙って酌をしているだけで、さほどうれしそうにも見えなかった。

 

そいう娘に、惣兵衛は酔っていながらも、時どき機嫌を取るような口を利いた。勘定奉行も勤めた男が、馳走になったこととは別に、清左衛門はいささかにがにがしかったのである。

 

――はたして・・・。

病気で倒れた時、あの若い妾が親身に看護してくれるかどうかは疑問だと、清左衛門は思った。しかし惣兵衛も自分も、そういうことで足掻く身になったのはたしかだと思いながら、清左衛門は頭の痛みをこらえて歩き続けた。

 

■■<攻めるコープさっぽろ⑥『自治体のニーズを掘り超す』>自治体で賄い切れない行政機能を、代わりに請け負うケースは、スクールランチに限らない。自治体の困りごとを把握して事業化につなげようと、地域政策室を2018年につくって、3年かけてほぼ全179市町村を回った。道庁や各市町から出向者を受け入れ、自治体と同じ目線で取り組むことに務めた。

 

その結果生まれた1つの事業が、南西部にある3町での移動販売。すでに運行していた町と、隣接する2町が高速代を負担し、昨年末から移動販売の地域を広げた。

 

高齢者向けの体操教室も、体操を教える健康運動指導士をさっぽろが雇用し自治体に派遣する。指導士が複数の自治体を掛け持つことで、各自治体の人件費負担を減らす。現在27市町村に広がっている。

 

今年6月からは組合員向けの健康診断も事業化する。店舗や宅配センターの拠点を利用し、医師ら専門スタッフが検診車で各地を巡回する。買い物客らが気軽に受診できるようにすることで、全国で最低の特定検診の受診率を上げ、早期発見や自治体の医療費削減に繋げる狙いだ。

 

人口減に伴い、自治体の税収は減っている。手が回らない事業を行政よりも効率的にコストを下げながら、かつ、コープさっぽろも利益を確保できるやり方で、様々な領域に事業を広げている。

 

■■<私の愛唱歌『熱き心に』>

   歌手:小林旭  作詞:阿久悠  作曲:大瀧詠一

 

 ♪北国の旅の空  流れる雲はるか  時に 人恋しく 

  くちびるに ふれもせず 別れた女 いずこ

  胸は 焦がれるまま 

 

  熱き心に 時よもどれ なつかしい想い つれてもどれよ 

  ああ 春には 花咲く日が  ああ 夏には 星降る日が 

  夢を誘う 愛を語る 

 

  熱き心に きみを重ね 夜の更けるままに 想いつのらせ

  ああ 秋には 色づく日が ああ 冬には 真白な日が 

  胸を叩く 歌を歌う 歌を

  オーロラの空の下 夢追い人 ひとり

  風の姿に似て 熱き心 きみに

 

 

◆私はこの歌が大変好きである。それまでの『旅鴉もの』風の歌から大きく脱皮して、雄大な世界を歌い上げている。ふとみると、作詞は阿久悠だと。すごいねえ、阿久悠はロートルの小林旭の作詞をして、大舞台にカムバックさせたのだから。私が小林旭の歌が好きな第一の理由は、音程がほぼ同じという、ややアルト系の声の高さ所以である。

 

■■<本当に老後に生活は苦しくて貧しいのか?>最近ネットを見ていると、やたら『年金、ねんきん、ネンキン・・・』と、老後の生活不安をあおるような記事を多く見受ける。その筆頭は、講談社の現代ビジネスで、見出しで視聴者の関心を引こうと、必死でネガニュースを追っかける。年金問題が全世代の関心事になっていることから、年金をテーマにした記事を乱発しているのだ。特に『これで生活ができるか』『老後は不安』などなど。

 

だけどねえ、一般論として、普通の会社に、定年まで普通に勤めていれば、何ら老後の心配はいらないんのだがねえ、日本の国は。普通に勤めず、転職を繰り返したり、起業と題して自営に出たりした人は、当然だが、その後のビジネスを成功させないと、老後はみじめになる。

 

私は普通の会社に定年まで勤めたが、私の厚生年金と、企業年金と、妻が働いていた厚生年金を合わせれば年間500万円程度の収入になる。住宅ローンはなし、自動車も廃棄したから経費はかからず、まあ夏山アルプス遠征もできる生活を送れる。海外旅行も、スイスアルプスやサンチャゴ巡礼路など趣味に合わせた旅行を楽んでいる。

 

ポイントは、仕事で苦境に出合った時に、歯を食いしばって頑張ることだ。その暁には、まさに明るい老後生活が待ち構えている。若者達よ、くれぐれも現代ビジネスなどのようなネガメディアの渦に巻き込まれないよう、ご用心ご用心であるな。

 

■■<29日、カープが19安打14得点で堂々首位キープ!『坂倉を一塁に入れることで』>前日の勝利でセ・リーグ首位に立ったカープは29日、オリックスとの交流戦第2戦目を14-0で圧勝した。打線は初回、1番秋山翔吾・2番矢野雅哉の連続安打から、4番小園海斗の遊ゴロの間に先制。3回には、5番末包昇大の第4号2ランなどで一挙4点を獲得した。6回には8番會澤翼・9番森下暢仁・1番秋山の三者連続適時打で5点、7回には6番坂倉将吾・7番宇草孔基・8番會澤の三連打から3点と打線の猛攻は止まらず、今季最多の19安打14得点で首位をがっちりとキープした。

 

打線が爆発した中でも、特に下位から上位へと繋がる8番會澤(4打数3安打3打点)・9番森下(3打数2安打1打点)・1番秋山(4打数3安打2打点)が大活躍を見せ、29日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも大きな話題となった。

 

野村弘樹はカープ打線について『今季苦しんでいる時期もあった。小園・末包の活躍が目立っている中で、下位打線からこれだけ安打が出ると点も入る』と分析。真中満が『坂倉を一塁に入れることで、會澤がすごく生きている』と猛打賞の會澤に注目すると、野村も『ベテランだし貴重な存在』と高評価だった。

 

◆この日のカープのは言葉通り、凄かったねえ。とりわけ、投手の森下がダブルヒットと。通算でも3割を打つ、まさに和製二刀流だなあ。この勢いで、毎年泣かされていた交流戦をトップで乗り切ってほしいなあ。ドラフラの優勝とともに、嬉しい広島のカープだ。

 

しっかし、その次の試合、昨日は九里が6回を無失点で投げるも、継投と守りが大崩れ。大反撃を受けて、黒星になった。野球って、一寸の隙が大敗に通じるんだねえ。しっかりせよ、リリーフ陣に、大エラーの坂倉!