今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレンからの下山道風景』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、Bリーグ、初の年間王者になった『広島ドラゴンフライズ』です。苦節十余年、関係者の方々のご努力に敬意を表します。おめでとうございます。

 

◆バスケットボール・男子Bリーグ(28日・横浜アリーナ)――年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)の決勝(2戦先勝方式)第3戦が行われ、広島ドラゴンフライズ(西地区3位)が琉球(同2)を65-50で破り通算2勝1敗で初優勝を果たした。ワイルドカードから勝ち進んだ広島は決勝の第2戦で逆転勝ちした勢いに乗って頂点へ駆け上がった。琉球は連覇を逃した。CSの最優秀選手(MVP)には広島の山崎が選ばれた。

 

強豪を打ち破る度にたくましくなった広島は、初優勝を懸けた大一番で昨季王者の攻撃を封じ込めた。ポイントガードの中村は『苦しい時間帯もあったが、助け合いながら守れた』。持ち味の守備で琉球の成功率が2割を切った3点シュートで優位に立ち、相手の強みであるインサイドの攻撃でも互角に渡り合い、序盤から試合の主導権を握った。

 

ワイルドカードで臨んだCSでは三遠(中地区)、名古屋D(西地区)の両地区王者を相次いで撃破した。42歳の朝山が今季限りでの現役引退を表明しており、チームは『朝山さんと少しでも長く』との思いでまとまった。3月に正司令塔の寺嶋がけがで戦線離脱し、順風ではなかったが、代わってチームを引っ張った中村は『寺嶋良さんへの思いが強かった。不安になることもあったが、チームメートのおかげで自信をもってプレーできた』。チームの結束こそ、広島がCSの舞台で見せた勢いの源だった。

 

◆正直いって、私はバスケにさほど興味がなく、ドラゴンフライが創設された時もバレーリーグのプロ化などが話題であって、広島ドラゴンフライなどその片隅にあった程度。今回のPOも島根を破って出場とか、いよいよ琉球と対決とかは耳にしていたが、琉球戦がPO決勝とは知らなかった。中継もネットだけという情報だったが、カープのナイターを見ていたら、NHK・BSで中継をやっていたので3Q中ばから観戦を始めた。と、3Qを取り込み、4Qに入っても勢いはお獲れず、なんと15ポイントもの大差をつけて優勝したのだ。

 

広島ドラゴンフライの経営状況が芳しくなく、朝山を中心にチーム立て直しと、経営安定への努力が払われた。その過程で、英会話教室のNOVAが親会社となって、ドラゴンフライの躍進がジワジワと始まった。中国地方では島根が強く、ドラゴンフライは後塵を拝していたが、いつの間にやら島根を凌駕したのだねえ。優勝パレードはやるんだろうなあ。カープもサンフレもやっていることだから、ドラゴンフライもやってほしい。しっかし、ドラゴンフライという名称、ドラゴンとあるから龍にちなんだ名前かと思ったら、なんと『トンボ』だったのだねえ。知らなかったねえ。今季で引退する朝山選手には大きな拍手で、その労をねぎらいたい。

 

 

 

 

 

 

 

            <MVPの山崎稜>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■惣兵衛は立ちどまった。おつき合いで立ちどまった清左衛門を見ながら訝るように言った。

『おぬし、もうそっちの元気はないのか』

『べつに女子が欲しいとは思わんなあ』

『なさけない男だ』

惣兵衛は言って、また歩き出した。

 

『まだ50やそこらで、老いるにははやいぞ』

『老いたとは思っておらぬが・・・』

清左衛門は軽く反撃した。

 

『しかし、今更女子も面倒だ。それに、おぬしのように妾宅を構えるほどの金も持たぬ。

『いやな言い方だ』

惣兵衛は渋面をつくった。

 

『わしが賄賂を取ったというわさを指しておるなら、そりゃ親友として少々つれないぞ。あれはとんだ誤解だよ。いや、うわさの火元はわかっておる。その火元というのは、ほれ、お主も知っている・・・』

惣兵衛は縷々弁解しながら、まめに足をはこんで清左衛門を商人町の裏通りにみちびいて行った。

 

『かわった。その話はよそう』

と清左衛門が言った。

『しかし息子夫婦が、よくうんと言ったな』

『一度は反対した。しかし形だけよ』

惣兵衛はうす笑いを見せた。

 

『隠居などというものはな、清之助』

惣兵衛は、清左衛門のむかしの名前を呼んだ。

『若夫婦にとっては、口に出してこをいわね、ただの厄介者に過ぎん。飯を喰わせにゃならん、掃除、洗濯もしてやらなきゃならん』

『・・・・』

 

『それが半日、一晩、よそに行って心配もしなくて済むというのは、若夫婦にとっては大きな息抜きだ。わしはそこを考えておる。ただの好色漢のように思うのはやめてもらおうか』

 

■■<攻めるコープさっぽろ⑤『スクールランチ、自治体支援』>あつあつのカレーに揚げパン。1学年1クラスの様似小学校のある日の昼食だ。2021年の1学期までは牛乳のみの提供で、児童は弁当を持参していた。『今は暖かいものが食べられてうれしい』と子供達は言う。

 

学校給食は学校設置者の自治体が実施するが、努力義務だ。財政によっては実施できない場合もある。人口4千人弱の様似町もその一つ。町の財政では、給食センターの建設費や運営費を捻出する余裕はなかった。一方で、毎朝弁当をつくる保護者の負担を減らしたい。そこで、弁当を業者に届けてもらうことにした。

 

コープさっぽろが名乗りをあげた。コープは10年から高齢者向けの夕食弁当の宅配事業を始め、12年からは幼稚園の職事業も手掛けており、道内に5つの配食工場を持っていた。ただ、調理するのはトラックで2時間以上かかる帯広工場。せっかくなら給食と同じように温かい食事を提供したいと、加温庫を使う一工夫を思いついた。

 

1食450円。希望制だが。ほとんどが利用している。昨年度まで保護者は一部負担していたが、今年度から無償に。それでも、町の負担は自前で給食センターを運営するより安くて済んでいる。

 

様似町の昼食は、学校給食法の給食にはあたらない。この法律で定められたルールに該当しない部分があるからだ。『スクールランチ』と名付けたさっぽろの配食サービスは現在、ほかの2町村にも広がっている。

 

道内では今後各地の給食センターが一斉に更新時期を迎える。コープさっぽろは、自前で給食運営ができなくなる依頼に備えて、取り組みを広げる検討をしている。

 

■■<ロシア軍の最新ミサイル艦を『ほぼ確実に撃沈』> イギリス国防省は2024年5月23日(木)、ロシア黒海艦隊のカラクルト級(22800型)コルベット『ツィクロン』が、ウクライナ軍による攻撃でほぼ確実に撃沈されたとの見解を発表した。

 

ウクライナ軍は5月19日、ロシアが一方的に併合したクリミア半島のセヴァストポリ港を攻撃。この攻撃は、無人機とアメリカ製の長距離陸軍戦術ミサイル『ATACMS(エイタクムス)』の複合攻撃で、コルベット『ツィクロン』を沈没に至らしめたとしている。

 

『ツィクロン』は、2022年から黒海で活動していた4隻のカラクルト級コルベットのうちの1隻。カラクルト級コルベットは、『カリブル』巡航ミサイルやオーニクス対艦ミサイルを運用でき、小型ながら重武装の艦艇ですが、2023年11月に1隻がウクライナ軍の攻撃で重大な損傷を受けている。

 

イギリス国防省は、ウクライナ軍による攻撃の成功後、残るカラクルト級コルベット2隻は海上試験を安全に行うためにカスピ海に移送された可能性が高いとしている。

 

今回の攻撃では、ロシア黒海艦隊の影響力に大きな変化が生じる可能性は低いと指摘。ただ黒海で活動するロシア軍にとっては継続的な危険が生じ、複合攻撃を実施する際のウクライナの継続的な成功を浮き彫りにしているとの見解を示している。

 

◆ウクライナはまだ死んではいない。ガンバレ、ゼレンスキー!

 

■■<スペイン、アイルランド、ノルウェーが『パレスチナを国家承認』>スペイン、アイルランド、ノルウェーの3カ国は、今月22日、パレスチナを国家承認すると発表した。パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘停止に向け圧力をかけ、『2国家共存』による問題解決を促進する狙い。西欧諸国によるパレスチナ国家承認は異例で、イスラエルは強く反発し、3カ国に駐在する大使を召還すると発表した。

 

BBCによると、約140カ国がパレスチナを国家承認しているが、米英や独仏、日本などは承認していない。欧州全体でも以前から承認していたのは東欧など一部の国に限られており、スペインなど3カ国の承認には象徴的な意味がある。

 

この3国の国家承認が、米英仏など欧米の大国の判断に影響を与える可能性は低く、イスラエルが強く反発していることからも、ガザ情勢に直ちに影響を与えるとは考えにくい。

 

ただ、国際記事裁判所ICCにもイスラエルのネタニヤフ首相とハマス幹部らの逮捕状を請求するなど、イスラエルとハマス双方に戦闘停止を求める国際的な圧力は高まっている。

 

スペインのサンチェス首相は『「2国家共存は尊重されるべきだ」と述べ、国家承認により和平の構築が加速することへの期待を示した。

 

◆今回のイスラエルのガザ攻撃には、世界の論調は『やりすぎ』との声が高まっている。イスラエルの国家承認は国連決議により世界から承認を得た。が、有償無償を問わず、イスラエルがパレスチナの土地を略奪したことは明白なる事実だ。第三次中東戦争の後、国連がイスラエルにパレスチナの領土を返還するよう求めた決議に、イスラエルはなんら行動をおこさず、さらに国土拡大へ粗暴なる行動をとっている。世界では反イスラエルの論調が非常に高くなっている。