今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレンからの下山道のお花畑』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、

岡山県の旧山陽道の宿場町『矢掛町のたたずまいⅥ』です。以前、矢掛の宿場町には、川越のような風情がないと書きましたが、改めて画像を眺めてみると、ここまで徹底した白壁の町も、全国的にみて珍しいのではないかと思いますねえ。ご発展をお祈りします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■清左衛門が予想したとおりだった。野添森三郎と戸川章吾は、素手で殴り合っていた。おそらく2人が帯びている小刀は、立ち会っている少年たちが預かったのだろう。

 

清左衛門は微笑した。物音が聞こえないので、殴り合っている2人の動きが人形の所作のようにぎこちなく見えた。そしてその光景から、清左衛門は今遠くに見えている少年たちと同じ頃に起きた、ある出来事を思い出していたのである。

 

清左衛門が中根与一右衛門に無外流を習ったのは19の齢までで、同じ頃の同門に町奉行の佐伯熊太や、今の道場主でその頃は渕上と言って紅顔の少年だった中根弥三郎がいた。そして思い出す出来事というのは、齢下の天才剣士渕上弥三郎が入門して来る前、多分清左衛門が13か14か、その齢頃に起きたことである。

 

その頃清左衛門は、熊太とも友だちだったが、熊太よりももっと仲よくつき合っていた友人がいた。小沼金弥である。小沼は性格にやや軽率なところがあったが、身体がほっそりした美少年だった。その小沼も、その時の出来事のもう一方の主役だった吉井彦四郎も、中根道場の同門だった。

 

小沼金弥と吉井彦四郎が、どういうわけで決闘めいた殴り合いをすることになったのか、その詳細は今思い返してもはっきりしない。金弥が彦四郎の悪口、それも彦四郎が身に覚えのない町の少女のことで悪口を言い触らしたからだとかいうことだったのをぼんやりと覚えているだけで、悪口の種になった少女が誰だったかも思い出せなかった。

 

それでいて、その後に起きたことがはっきりと記憶に残っているのは、それが清左衛門の身に降りかかって来た事件だったからである。

 

40年前の夏のその日、清左衛門たちは今遠くに見えている少年たちのように、一団となって道場を出た。金弥と彦四郎の決闘の約束は、道場にいる間に出来上がっていて、あとは場所をさがすだけだった。そしてその場所も、らまし見当はついていてさほど迷ったわけではない。

 

■■<夜ふけのなわとび『高知愛プラスⅡ「帯屋町」』>

『ふむふむ、網走支部か・・・。ここも楽しそうだれどまだ寒いし、このあいだ札幌の校友会に行ったばかりだしな』

この時、高知という文字が目に止まったのである。

『高知なら行ってみたい』

しかし平日の昼間とある。

 

『土日にしてくれたら行けるのに。私と高知とは特別な間柄なのに・・・』

とぶつぶつ言っていたら、

『あちらに聞いてみましょうか』

『え、そんなこと出来るんですか』

『まだ時間があるから、変更してもらえるかも知れませんr

 

といこうことで3月末に行くこととなった。当然泊まることになる。ちなみに大学から支給される宿泊費はアパホテルも泊まれない金額であるが、『高知行って日帰りのわけないじゃん、自分で足していいホテル泊まろう』

 

ところが、春になり観光シーズンが始まった。市内のビジネスホテルがやっととれた。

『でも後ろの道が日曜市だよ。早起きして行こうね』

『日曜市やってるんですか』

『高知の日曜市と言ったら有名ぜよ。そりゃ楽しいぜよ』

秘書に向かってつい土佐弁になる。

『新鮮な野菜や果物を売る店がずーとお城の方まで続くぜよ。中でも芋の天ぷらがすごい人気屋ね』

 

当日は早めに高知に着いた。『帶屋町』をぶらぶら歩いたが、以前と比べるとぐっと人通りが少なくなったような。お茶をしようにも閉店が5時のところばかり。しかもタクシーの運転手さんから、

『屋台のラーメンは今日で終わりだよ』

と驚くような事実を。もともと無許可で営業していたので撤去を迫られたようだ。お酒の後に、必ず寄ったラーメンが食べられなくなるとはまっことに残念だ。高知も少しずつ変わろうとしているのか・・・。

 

■■<全国の農繁期人材確保に『リレー派遣』>農業の担い手不足解消に向け、外国人材を活用した『リレー派遣』が注目されている。地域や農作物の種類ごとに繁忙期が異なるのを利用し、数カ月ごとに全国各地を移動しながら、収穫作業などを手伝う仕組み。農家は繁忙期の人手確保が期待できるほか、年間を通じて仕事が発生するため、外国人にとっても技能習得や通念就業につながるメリットがある。

 

サクランボ生産量全国1位の山県県は、例年6月に迎える収穫最盛期の人手不足に悩まされてきた。農閑期があるため通年雇用はなじまず、1日単位のバイト募集などで対応しながら、新たな対策を探していた。

 

目をつけたのがリレー派遣だ。長崎県は2019年、人材派遣会社が外国人を通年採用し、全国各地の農家などに派遣する取り組みを始めた。対象は国の在留資格『特定技能』を持った外国人で、長崎県によると、今年3月末時点で183人を雇用。これまでに北海道や長野県に派遣した。

 

山県県は本年度、試行実施としてこの派遣先に加わる。受け入れるのは20人程度の見込みで、春に長崎県でかんきつ類やニンジンなどを収穫した後、6月頃に山形県でサクランボ収穫作業に従事する予定だ。夏は北海道や長野県の農家、冬場は長崎県で働く。

 

山形県は今後、受け入れる外国人の住環境整備や仕事の習熟に向けた課題を検証し、本格導入も検討する方針。担当者は『人口減に伴う担い手不足が避けられない中、将来に先んじて人材確保の取り組みを模索したい』と話した。

 

◆いよいよ少子化の影響がズシンと産業界、農業に響く時代になったねえ。本当、これからは東南アジアの人達の助けを借りて、国家産業経済運営をする時代に突入するんだねえ。いろいろな問題も出て来るなあ。あの、ポツンと一軒強盗のような犯罪が多発することも覚悟しておく必要があるなあ。

 

■■<広島県関係企業の決算>広島県関係企業の決算が出そろった。過半が増収増益の決算で、増配企業が多くなっている。純利益では、西川ゴム工業が2.8倍、内海造船が3.1倍、青山商事が2.4倍、岡山県貨物が2.6倍と過去に苦労した企業のリカバリーが目立つ。