今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレンから眺めるラウターブルネンの谷』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、広島造幣局の『八重桜Ⅲ』です。広島造幣局の八重桜は、大阪造幣局のものにも劣らない素晴らしいものです。

 

 

 

             <花弁数は25~30枚>

 

 

 

            <花弁は20~50枚>

 

 

 

            <花弁は12~15枚>

 

 

 

 

 

 

 

            <花弁は30枚程度>

 

 

 

           <花弁は10~15枚>

 

 

 

 

 

 

 

 

■■3年前に30両、さらに半年前ニ20両、計50両の金を半田守右衛門は児玉屋から借りていた。2枚のその借用証文を、児玉屋の膝の前に押しやりながら、清左衛門は聞いた。

 

『何のための借金だと、半田は申したかの』

あまりあてにしないよでしたその質問に、児玉屋勘七は、申されましたよ、と言った。

『お孫さまが重病に罹られたのです』

『ほう』

 

『それが大変な病気でございましてな。御城下のお医者は利く薬の持ち合わせがなく、江戸の知り合いのお医者から薬を取り寄せたということでした。高い薬だったそうです』

『で、孫の病気はどうしたかな』

 

『2年ほどして元気になられたそうです。評判のわるい児玉屋の金が、半田さまのお家のやがては跡取りになるかも知れないお子の命を救ったわけでございますよ』

児玉屋はにたにた笑った。色が黒くて、その上皸が入ったような深い皺が走っているものの、児玉屋の顔はてらてら光っている。その顔を見つめながら清左衛門は言った。

 

『返済の残りは、元金であと6両ほどらしいな』

『さようでございます。半田さまはあのとおりのお人柄で、まじめに返されましたので』

『しかし高い利息でもうたっぷりと儲けたろう。どうだな、児玉屋。このへんで半田の利息をまけてやるとか、辺際期日をゆるめるとかしてやる気持はないか』

 

■■<『石』に魅せられて① 『創業者幸之助の意に反する大リストラ』>2009年4月28日の23時47分に撮影された写真がある。深夜のオフィス。整然と並ぶ事務机や椅子、電源を落としたコンピューターが写る。平田勝則(59)はこの写真を、『心の十字架』と呼んでいる。

 

約20年働いたパナソニックを退職する前の最後の日、日付が変わる直前に撮った。仕事を終え、部署の全員の机を一つひとつ拭いた後だ。半導体事業の管理職だった平田は、数千人のリストラの実行に関わった。その中には自ら命を絶った人もいたという。弔花は自費で送り、リストラにメドがついた後、会社を去った。

 

東京五輪のあった1964年に新潟市で生まれた。水泳で五輪の強化選手に選ばれたことがきっかけで、世界で仕事をする夢を描いた。

 

80年代後半、NECが半導体売上高で米インテルを抜き、日本の総合電機メーカーが世界で戦っていた時代、十数社受けて唯一雇ってくれた、新潟県妙高市の松下電子工業の半導体工場に就職した。そこで、提携先のオランダ人からイロハを学んだ。

 

製造コストを向上させる新しい製法や製品を開発し、31歳で本社のある関西へ。40代には社用車で送迎されるくらいに出世した。毎日のようにう新しい事業が創設されたという。平田は数千億円規模の新規プロジェクトを動かした。

 

終わりは突然だった。『日本の電機産業の波が一気に消えていた』。2008年、リーマン・ショックが発生。大阪府門真市の本社に集められ。人員削減を含めたコストカットの方針が決まっていった。創業者の松下幸之助は、取引先や顧客はもちろん、社員や社員の家族も大切にした。1929年の世界大恐慌でも幸之助は『1人も解雇したらあかん』と言ったという。

 

創業者の理念に反する大規模なリストラと『パナソニック』への看板の掛け替えに、どうしようもない違和感を覚えた。『これが俺の大好きな会社のやることなのか』。

 

■■<『広島へのイスラエル招待に疑問』>広島市が今年も、8月6日の平和祈念式典に、ロシアとベラルーシの代表を招待しないという報道があった。その理由としてウクライナ侵攻が挙げられ、『日本の姿勢に誤解を生じさせないため』と報じられている。

 

一方で、ガザ地区への侵攻を続けるイスラエルの代表は招待するという。これはどうみてもおかしいと思う。ロシアによる侵攻は悪くて、イスラエルによる侵攻には目をつぶるというのだろうか。

 

松井一実・広島市長は『迎える平和』とよく述べている。『世界のどの国の人も広島に来て、被爆の実相を見てもらいたい』という趣旨と理解しているが、これでは『迎える平和』どころか、平和記念式典を『アメリカの側に立つ』と示すものにするのではないだろうか。

 

人類史上、初めて原爆が投下されたヒロシマでの式典は、『人類と核は共存できない』と宣言する場であるはずだ。多くの被爆者が眠っている平和記念公園はk、その誓いを立てる場である。広島市のこの決定は、それこそ世界の被爆者に『日本の姿勢に誤解を与える』のではないだろうか。(朝日新聞投書 広島県男性66)

 

◆まったく、今回のイスラエルのガザ侵攻にはイスラエルの『野蛮と傲慢、そして欺瞞』が満ち溢れた蛮行であると言える。ユダヤ民族は2000年来、世界の各地で虐げられ、貶められ、さらには第二次世界大戦では600万人もの人達が虐殺にあった事実を、世界の人々が憐み、共感して、これまではユダヤ民族=イスラエルを保護の目で見て来た。私もあの3時間にわたる大戦中ユダヤ人を保護したという『シンドラーのリスト』を録画して3度も観た。また、あのユダヤ人に日本のビザを発行して『六千人の命のビザ』と称された、杉原千畝の本も読んだ。その限りでは、ユダヤ民族は世界から同情される立場にあった。世界から『ユダヤ人へ同情が寄せられた時代』である。

 

ところがである。英仏を中心に、後に米国が柱になるがイスラエルの保護が行き過ぎてしまったのだ。ユダヤ人たちは、この列強の支援国の力を借りて軍事に力を入れ、周辺のパレスチナの地を有償・無償は問わず略奪してきた。中東紛争で取り込んだパレスチナ人の土地を返還するよう国連で決議されているが、イスラエルは何ら行動を取らない。

 

これって、ロシアのウクライナいじめと同じ内容なのだねえ。そのイスラエルの代表を平和祈念式典に招待するなど、松井一実君の頭はハチの巣になっているのではなかろうか。折しも、彼は全国市長会の新会長に就任するという。もう3選でへきへきしている松井一実が4選に向けて地固めをし始めたと、私はみるねえ。たった4キロlの都市高速道路を、5年もかけて開通できない市長は、市長の役割を果たしていない。経済界もうさんくさそうに見ているが、誰も松井一実の首に退任の鈴をつける者がいない。困った広島市になりつつあるなあ。本当に。

 

■■<阪神ファンを驚かせた広島・菊池の超絶プレー 一夜明けても絶賛やまず>

 『阪神1-3広島』(8日、甲子園球場)

 

広島・菊池涼介内野手が同点に追いつかれた直後の三回無死一塁で見せた超絶プレー。一夜明けてもSNSでは絶賛の声が鳴り止まない。

 

三塁線に飛んだノイジーの打球を小園がバックハンドで捕球して二塁に送球。二塁の守備位置からベースカバーに入った菊池は捕球後、滑り込んできた中野のスライディングを交わすように、二塁から三塁方向にダイブするような格好から、ノーステップのジャンピングサイドスローを決め、一塁にノーバウンド送球。見事に併殺を奪った。

 

岡田監督のリクエストを経て判定は変わらずアウトのままだったが、仮に捕球後にステップを踏む形を選んでいれば、間違いなくセーフとなっていた場面で、瞬時の判断で人間離れした跳躍力と身体能力を見せつけた。

 

SNSでは『人間離れしとる』『とても34歳とは思えない身体能力』『超絶を超えた変態プレー』『甲子園に忍者現る』『菊池ここにあり!』『スーパープレーという表現では安すぎる』といった絶賛コメントが集まっている。

 

◆私は菊池を『牛若丸』と呼んでいる。まさにスーパープレーなり、だなあ。すごいことだ。

 

■■<アメリカの三菱自動車子会社に1570億円の賠償命令 交通事故訴訟> 三菱自動車は9日、米国内で発生した交通事故を巡る製造物責任訴訟で、米ペンシルベニア州の地方裁判所から、子会社のミツビシ・モーターズ・ノース・アメリカ(MMNA)が、事故に遭った男性と配偶者に対し10億1000万ドル(約1570億円)の損害賠償支払いを命じる判決を受けたと発表した。三菱自によると、MMNAは『車両に欠陥はなく法適合した車両を提供していた』として控訴する予定。

 

事故は2017年、同州で男性が1992年製のスポーツ車『三菱3000GT』を運転し、前方の車両を追い越す際に発生した。原告は18年、車両のシートベルトに欠陥があったために男性が重傷を負ったとして、三菱自とMMNAに損害賠償を求める訴訟を提起していた。今月6日(米国現地時間)、裁判所から判決が言い渡された。

 

三菱自は、判決が業績に与える影響について『現時点で予想は困難』としている。

 

◆1,570億円とは、三菱自の年間利益に匹敵するねえ。まあ、地裁判決だからこれからが本番だろうがなあ。だけんど、三菱自のアメリカでの行状はよくないね。日本でも再三のリコール隠しをやっているが、アメリカでも女性ハラスメント隠蔽事件や、販売台数虚偽発表など、三菱自らしい『ゲス』な行状があちこちに散見されるなあ。弥太郎の汚れた精神をしっかりと引き継いでいるのが三菱自動車なのか、なあ。