今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレン村からラウターブルネンの谷を見下ろす』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、

広島造幣局の『八重桜』です。広島造幣局では、大坂造幣局に咲く八重桜を分けてもらって、敷地内に植樹。ざっとみて100本近くあるのでは。これを、春の一時期『花のまわりみち』として一般公開しています。今年は、ことのほか『御衣黄』の緑が鮮やかだったです。素晴らしいですねえ、緑色の桜なんて。

 

おっとっとっと、『花のまわりみち』のパンフレットを手元に残していました。広島造幣局の桜の樹は、何と『67品種、211本』だそうです。壮大ですねえ。100本と見誤ったのは、私の目が乱視だからでしょうねえ。ちなみに『御衣黄ギョイコウ』は、花は黄緑色で、開花が進むにつれて花弁の中心に紅色の縦線が現れる大変珍しい品種で、花弁数は15枚程度とありました。

 

 

 

 

            <花弁数は15枚程度>

 

 

 

           <花弁数は30~40枚>

 

 

 

            <花弁数は15枚>

 

 

 

       <花弁数は、多いもので300~350枚ある>

 

 

 

          <花弁数は10~15枚>

 

 

 

 

 

 

 

■■若い男の名前は清次。江戸から流れて来た料理人だった。4年ほど前に、みさは清次を料理人に雇い入れた。清次は料理の腕もよかったが、女を蕩す腕の方はもっとよかった。ひと月も経たないうちに、みさは清次と関係が出来、やがて齢下の男の手管に溺れた。

 

しかし男が誠意のひとかけらもない、女から金をしぼり取るだけのならず者だと気づくまで、そんなに手間はかからなかった。清次は底なしの金喰い虫だった。その金を持って遊び回り、やがて料理場に入ることもなくなった。みさは男がこわくなり、半年前に50両の手切れ金をはらってようやく男を『涌井』から追い出した。男は金をにぎって江戸にもどったといううわさを聞いた。

 

その男がまた帰って来たのである。今度は本性を現したように、はじめから無心し、暴力をふるった。みさの顔が紫いろに腫れあがったのも、そのためである。

『ばかですね、女は。ああいう男だと見抜けなかったんですから』

みさはうつむいて笑った。するとその顔にいかにもしあわせ薄そうな愁いのいろがうかぶのを清左衛門は見た。

 

――何とか・・・。

考えてやった方がよさそうだ、と思った時清左衛門はいきなり行く手を塞がれた。前に立ち塞がったのは男3人である。とみる間に、1人は清左衛門の後ろに回った。退路を絶つその動きは、どこか物馴れてすばやく見えた。3人とも頬かぶりで顔を隠していた。

 

『よう、お侍』

正面の男が声をかけて来た。清次だった。清次の手ははやくも抜身の匕首をにぎっていた。多分『涌井』からほうり出された腹いせに、仕返しをするつもりなのだろう。

 

『さっきはよくもじゃましてくれたな。ちっとお礼をしたらどうだと仲間が言うものでね。お待ち申していたんだ』

清左衛門はもう1人の男を見、振りむいて背後の男を見た。2人とも匕首を持っていた。3人が待ち伏せをかけたのは花房町のはずれで、大通りの灯がかすかにとどく場所である。清左衛門は脇差の紐をはずし、鯉口を切ると身体をそっと道の端に寄せた。

 

紙漉町の道場にはきちんと通っているし、男たちとやり合って負けるとは思わなかったが、酒が入っている。気持ちほどに身体は動かないかも知れなかった。それに町人を相手に争う時は、慎重な心構えを必要とするのだ。万が一不覚を取って、武家の面目を失うようなことになれば、家名に障りが出るだろう。

 

――いずれにしても、ここはまずいな。

と清左衛門は思った。足もとも不たしかな薄くらがりで、命知らずの男たちとやり合うのは感心しなかった。

 

緊張を隠して、清左衛門は言った。

『ここは暗い。もう少し明るいところに行ったらどうだ』

『ばか言うな』

嘲るように清次が言った。

『逃げようたってそうはいかねえぜ。ここが一番いいんだ』

『そうか。よし、それなら来るか』

清左衛門は言った。そしてすばやく脇差を抜いた。じじいが抜いたぞ、と清次が罵り、男たちはさすがに怖じたのか少し後ろにさがった。だが逃げる気はないらしく、じっとこちらを見ている。

 

■■<異形の企業集団SBI④ 『中途を重用「人材のるつぼ」』>『うちに来ないかね』。SBI・HDの北尾会長兼社長(73)は『これぞ』と思う人材にすぐ誘い水を向ける。買収先の幹部や大臣経験者、官僚OBを次々と経営中枢に迎え、多角化する複合事業の円滑な運営を狙う。全社員の9割超を中途人材が占め、様々な出自の社員が集まるSBI社内はさながら『人材のるつぼ』だ。

 

ベンチャーキャピタルVC子会社のSBIインベストメントでは、メガバンクや製薬会社出身の人達が活躍する。国内のスタートアップへの投資案件を取り上げる山田昌平(38)は国際協力銀行出身だ。武田薬品工業のシャイアー買収に携わった経験などを買われてSBI入りした。山田は『多様性は組織の強みだ』と話す。

 

『功ある者には禄を与え、良識・見識ある者には地位を与える』。1999年創業のSBIが新卒採用を始めたのが2005年。中途採用に力点を置くのは必然だ。23年に暗号資産(仮想通貨)交換業の『ビットポイントジャパン』を完全子会社にすると、副社長だった小田玄紀(43)を常務執行役員に起用するなど柔軟だ。

 

『企業文化を継承するのは新卒社員だ』と考える北尾は生え抜き社員にも目を配る。『少額投資非課税制度NISA口座を増やす施策は?』『ウェブ3.0の事業を考えよ』。SBIは新入社員に隔週でリポート課題を求める。時々の経営課題に直結するテーマを北尾自ら出題。提出物に目を通し、若者の意見を経営に生かす。

 

政官界の人材登用にも余念がない。16年には元金融担当相の竹中平蔵(73)を引き入れた。17年には元金融庁長官の五味広文(74)も社外取締役に招き、22年2月に連結子会社化したSBI新生銀行の会長に就けた。

 

官公庁と民間企業の間で人材が頻繁に行き来する『回転ドア』の米国に対し、日本は『天下り』の批判の対象になりやすい。『金融庁のOBクラブじゃないか。政官界とのパイプ狙いだ』(大手証券幹部)との指摘が付きまとう。

 

SBIが気に留める様子はない。『優秀かつ志を共有できるから採用している』(SBI幹部)。元金融庁幹部の小野尚(64)を生命保険子会社のトップに据えるなどビジネスの最前線で起用しているのはお飾りでない証左だ。それでも金融庁とSBIは『監督する側』と『される側』。SBIは官と民の新たな関係を問いかけている。

 

■■<永田町、生きもの劇場④ 吉村洋文大阪府知事『出禁だと? 来るな万博、これジョーク』>開幕まで1年を切ったのに、まったく盛り上がらない大阪・関西万博。焦ったのは『張本人』の日本維新の会だ。あげく、吉村洋文大阪府知事が批判的なテレビ番組を名指しで『もうモーニングショーは禁止。玉川出禁と言うたろうかな』と逆切れ。

 

維新の馬場伸幸代表も『大阪ジョークだ』とトンチンカンな援護射撃。・この2人、雲行きが怪しくなった途端に、『万博は国家事業だ』と責任転嫁してばかりでは?

 

批判の高まりに吉村は『振り返って考えて、僕が間違っていたと思います』と謝罪したが、後の祭り。

 

最近目につく万博ポスターには不気味なキャラと『来るぞ、万博。』の文字が躍ってるけど、これ『来るな、万博』の間違いでは?(サンデー毎日)

 

■■<ローソン、『198円大盛りカップ麺』が大ヒット、思い込み打破> ローソンが2023年4月に発売したプライベートブランド(PB)の大盛りカップ麺が、生活防衛意識の高まりを背景に売れている。『麺大盛り 豚コクしょうゆラーメン』と『麺大盛り 辛みそラーメン』(ともに198円)のシリーズ累計販売数は640万個を突破。直近3カ月の販売数量を見ると、日清『カップヌードル』などのナショナルブランド(NB)を含めたカップ麺カテゴリーで、辛みそラーメンが1位となった。

 

2024年4月には勢いに乗って『麺大盛り 天かすうどん 七味付き』と『麺大盛り 辛コク濃厚 カレーうどん』(ともに198円)を相次ぎ発売。同シリーズを計4種類としている。

 

支持されている背景について、開発を担当したローソンの開発担当者に聞いた。麺大盛りシリーズは、価格を抑えながら全体のボリュームを増やしているのが大きな特徴だ。商品によって違いはあるが、麺の量を大手メーカーが手掛けるレギュラーサイズ商品の1.3倍以上としている。

 

◆『おにぎりとの買い合わせを意識』 価格を抑えるため、商品設計ではメリハリを意識した。ローソンが消費者に実施したアンケートや、メーカーから寄せられた情報を総合すると、消費者は特に麺とスープを重視していることが分かった。一方、具はそこまで重視していないという結果に。そこで、しょうゆラーメンの具はネギだけにしている。

 

特にこだわって開発したのがスープだ。おにぎりの買い合わせを想定した濃い味わいに設定。また、量がたくさんあるため、食べている途中に消費者が飽きないよう、最初に刺激的な味(食欲をそそるようなパンチのある味)が来て、コクや深みが後から感じられるようにした。

 

開発の背景については『「安くお腹いっぱいになりたい」をお客さまが求めており、PBのラインアップにそうした商品がなかったため』と説明する。ローソンでは容器が縦長タイプのPBカップ麺を取り扱ってきたが、売り場のスペースをとる横幅の大きい容器に入った大盛り系商品はなかった。

 

大盛り系のカップ麺としては、エースコックの『スーパーカップ』シリーズなどが有名だ。コンビニは売り場面積が限られるので、サイズの大きい商品は販売効率が良くない。また、大盛り系のカップ麺は量販店などで安く売られているイメージが強い。そうしたことから、メーカーやローソンには『コンビニPBで、大盛りのカップ麺はヒットしにくい』という考えがあったという。

 

原材料の価格高騰などを受け、2022年ころから即席麺の価格改定が相次いだ際、比較的安価なローソンのPBカップ麺の売り上げが伸びた。また、市場全体を見渡すと「大盛り」をうたう商品が好調だった。こうしたことも開発の背景にある。

 

◆『コンビニPBならではの工夫』 一般的に、NBのカップ麺はコンビニだけでなく、スーパーやドラッグストアなどさまざまなチャネルで販売される。そのため、商品単体での満足度が重要になる。おにぎりとの相性を意識した味付けは、コンビニPBならではの工夫といえるだろう。

 

あえてスペースをとる大型の容器にしたのもヒットの要因と考えられる。平日の昼間、空腹の状態でコンビニを訪れた利用客は、それほど時間的余裕がない。あくまで仮説だが、視覚的に大盛り商品だと分かる商品はそうした状況で手に取られやすいのではと妹尾氏は分析する。

 

狙い通り、麺大盛りシリーズはおにぎりと一緒に購入されることが多い。数あるおにぎりの中でも、味がシンプルな『金しゃりおにぎり 塩にぎり』(113円)が特に選ばれている。目立つのは、198円の麺大盛りシリーズ、113円の塩にぎり、108円のペットボトルのお茶(PB)の組み合わせだ。合計すると419円で、ワンコインで済む。加盟店のオーナーからも『麺大盛り、おにぎり、お茶の組み合わせで買うお客さまが多い。これらを訴求するようなポップがほしい』といった要望が寄せられているという。

 

シリーズ4種のうち、3種が『辛みそ』『七味』『辛コク濃厚 カレーうどん』と辛さをアピールする商品になっているのも、利用客の好みを分析してのことだ。 ありそうでなかった麺の大盛りPBは消費者の支持をどこまで伸ばせるか。

 

■■<カープ新井監督『日本一のセカンド』』と大絶賛 菊池のスーパープレー> カープ新井監督は菊池涼介内野手のプレーを大絶賛。『すごいね!本当に。あの体勢であの速さで、あの強さであのボールを投げる。これはキクにしか絶対できないプレー』と評した。

 

1点リードの三回だ。近本、中野の連打で同点に追いつかれ、なおも無死一塁の場面。ノイジーが放った打球は三塁線を襲ったが、小園が膝をつきながらバックハンドでうまく処理して二塁へ送球。ボールを受けた菊池は中野のスライディングをかわしながら、前へダイブするような形で一塁へ送球。どうやって投げたと思いたくなるようなワンプレーで見事にアウトにした。

 

岡田監督がリクエストを申請したが、判定は覆らずダブルプレーに。映像がビジョンで流されると阪神ファンも思わずタメ息をもらすしかなかった。勝ち越しのピンチを断ち切ったことで大瀬良はリズムに乗り、右肘手術を乗り越えての今季初勝利を手にした。

 

『自分の中では日本一のセカンドと思っている。すごいとしか言いようがないプレー』と新井監督。勝率5割に復帰し、3位に浮上した。

 

◆さすが、ベストナインの常連、菊池君だねえ。素晴らしいを超えて、まさに『牛若丸プレー』といいたいなあ。もんすごい、ダイビングスローではあるなあ。

 

菊池の守の輝きに加え、この日2軍から上がってきた、中村健、末包の好打で苦手阪神に2連勝したのは、ファンにとっては留飲の下がる思いではあった。首位と1.5差のカープ、ガンバレ、優勝を目指して!