今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンの谷のトレイル』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、珍しい花『オオテンニンギク』と、青い花ツユクサに似た『アメリカンブルー』、ポピュラーな花『ランタナ・七変化』です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■駿河屋の名前は知っているが、主人の庄八に会うのははじめてである。清左衛門はそこのところにいくらか懸念を持っていたが、名乗ってみると先方は清左衛門の名前を知っていた。駿河屋庄八は、元用人の突然の訪れにあわてふためくといった感じで、自身が先に立って清左衛門を奥の客間に招き入れた。

 

店の者が茶菓をはこんで来て、清左衛門と駿河屋は時候のよさを話題にした。しかし駿河屋はその間にも、清左衛門の訪問の目的は何かとしきりに訝っている様子である。そこで清左衛門は、昨日山城屋を訪ねたいきさつを述べ、率直に半田守右衛門の名前を出して聞くべきことを聞いてみた。

 

いきなり半田の名前を出したのは、御納戸役半田守右衛門の精励恪勤ぶりが念頭にあったからである。あかるい否定の言葉が返ってくるはずだった。駿河屋庄八は、愛想のいい笑顔と張りのある声を持つ商人である。

だが清左衛門の期待ははずれた。駿河屋の顔に突然に狼狽のいろが走り、次いで駿河屋は下を向いて黙りこんでしまった。

 

『お上のお調べではないとおっしゃいましたが・・・』

顔を上げた駿河屋が言った。

『申し上げても罪にはならないということでしょうか』

『そこのところは骨折るゆえ、正直に答えてもらいたい』

 

駿河屋は、清左衛門がそう言ってもまだためらう様子だったが、ようやく腹を決めたように言った。

『賄賂というほどの大金ではありませんが、半田さまからお申し出がありまして、月々に多少のお金をつごうしてさし上げているのは事実です。貸したとも借りたとも言わず、証文もございませんからこれはやはりおっしゃる賄賂でございますかな』

 

■■<酒井一圭⑦ 『夢だった紅白の切符を手に入れる』>一方、裏方としても仕掛けていった。13年、日本クラウンに移籍して知ったのは、曲を提供してもらう作曲家の先生の重要性、そして販売店の大切さだった。『ラブユー東京』などで知られるクラウン専属の作曲家、中川博之が手掛けた『恋は青いバラ』を発売すると、これまで1枚も置いてくれなかった、演歌のカセットテープを販売しているような老舗販売店が『中川先生の作品なの?じゃあ』と入荷してくれる。ある意味で、厳密なルールがある世界。しかし酒井はこう思う。

 

『だったら逆にそれを利用すればいい。キャンペーンと天売と選挙活動。芸能社会の重鎮達も、若かりし頃に頑張ったことで結果を出せば、オセロみたいに全部ひっくり返せるかも知れない』。だから、事務所の別部署にいた山本をマネージャーに引っ張り込んだ。

 

『この世界の中枢にいる「将軍」や「大名」に可愛がってもらうために、よく食ったり飲んだりするデカい人材が必要だったから』(酒井)

 

16年には『幸福あそび/愛をありがとう』がオリコン演歌・歌謡チャートで初の1位を獲得。紅白出場への期待がかかった17年は落選するも、勝負をかけた18年、タッグを組んだ作曲家・幸耕平が手掛けた『プロポーズ』は10万枚の大ヒットとなり、ついに夢の紅白初出場を果たした。

 

『涙というよりは、ホッとしてニヤニヤしていた』という酒井だが、たくさんの人に感謝と喜びの報告をする中で、レイバー佐藤の声を聞いた瞬間、グッと涙が込み上げてきた。青春のように楽しかった『クラッシャーカズヨシ』の幕切れを、やっと本当に『怪我の功名』にできたから。

 

紅白出場の夢を叶えた後は、これをどれだけ維持できるかという課題が出てくる。危機は何度もあった。メンバーのスキャンダルが発覚した時は、純烈を守るために個人的な思いは封印し、役者時代から同じ釜の飯を食った仲間の引退を素早く決めた。コロナ禍では、決まっていたコンサートの全公演の中止を決断。これまでできなかったドラマや映画を通じてファンに思いを伝え続けた。

 

■■<『子供』と『子ども』をめぐる論争と“交ぜ書き”の現状>『子ども』という言葉の表記。『子ども』もあれば、全て漢字の表記の『子供』がる。

 

そもそも『こども』という言葉は、“人間や動物の親から生まれたもの”を表す『こ』に”複数”を表す言葉『ども』が付いたものだ。昔は『こども』という漢字がいくつもあったそうだが、明治時代以降は、現在の漢字の『子供』に統一された。この『子供』の『供』という字だが、いわゆる“当て字”で特別な意味を持たないそうだ。

 

◆『差別的な印象を与える』の声で『子ども』に ところが『供』という漢字が『お供え物』や『大人のお供』などを連想させて、差別的な印象を与える……という声もあったそうだ。そのため文部科学省では、公文書で使う場合は『子』が漢字で、『ども』はひらがなの『子ども』を使うようになった。

 

◆2013年に漢字の『子供』に統一 そんな中、2013年。文部科学省はそれまでの表記『子ども』を、全て漢字の『子供』に統一したそうだ。その理由だが、全部漢字で表記しても否定的や、ネガティブな意味はない! と判断したからだそうだ。

 

元々、漢字だった部分をひらがなにする“交ぜ書き”に対して日本語の使い方としては正しくない! と指摘されている。その理由として、文脈によっては読みにくかったり、その言葉の意味が分かりづらくなるから……だ。

 

その反面、“交ぜ書き”の『子ども』の方が、見た目に温かく感じる……とか、『供』という漢字に差別的なものを感じる・・・といった理由で“交ぜ書き”の『子ども』の表記が使われているのが現状なのだそうだ。(ニッポン放送)

 

◆私はなんでメディアが『子ども』と書くのか分からなかった。差別につながるなんて、それこそ頭でっかちの識者達の誤謬ではあるな。

 

■■<『コニカミノルタ、再びゾンビ化か?』>コニカミノルタが追加の対策を迫られている。有利子負債が増える中で稼ぐ力は下がり、利益で支払い利息を支払えない『ゾンビ化』懸念がつきまとう。金利高で利息はさらに増えかねない。負債返済と再成長向けの資金を捻出するには、先般発表した人員削減だけでは十分ではない。

 

足もとの有利子負債は5,000億円と10年前の2倍超になった。バイオ関連などの事業買収やオフィス用複合機の強化などが理由だ。負債増は投資や資本効率の点で悪いわけではないが、それも利益が伴ってこそだ。23年3月期まで最終赤字が4期続き、24年3月期は黒字予想でも最低水準だ。

 

本業の稼ぐ力を示す営業CFは23年3月期に133億円のプラスと15年3月期の8分の1に減った。一方、支払利息は23年4~12月期で90億円超と10年前の4倍以上ある。24年3月期の営業利益の半分近くが利払いで消える見通しだ。

 

怖いのは利益が支払い利息の何倍かを示すインタレスト・カバレッジ・レシオOCRが1倍未満になるゾンビ化だ。15年3月期に28倍、19年3月期に10倍だったICRは、20年3月期に1.3倍に急低下。翌期から23年3月期まで赤字に陥り、ゾンビ化した。キャノンの166倍、富士フイルムHDの55倍とは対照的だ。

 

24年3月期は2倍程度になりそうだが、過去20年間で赤字時期を除いて2番目に低い。黒字時でのゾンビ懸念はぬぐえない。ペーパーレス化で主力の事務機の事業環境は一変した。従業員1人当たり営業CFは、23年3月期に33万円強と08年3月期の1割以下で、20年間で最も低い。

 

会社側は矢継ぎ早の対応に動いた。リストラ策発表の10日後には富士フイルムHDと、事務機の部材や部品の調達部門の統合を発表した。トナーの開発や生産邨お連携も視野に入れる。自動車関連、半導体製造装置向け光学部品あんども伸ばす。これらを含むインダストリー事業の営業利益率は10%超と高い。

 

株価はコロナ禍前の10年末比で3割近く安い。事務機大手5社で下落したのはコニカミノルタだけだ。

 

『24年は極めて重要な年。過去を断ち切り大きなアクションをやり切れるかにかかっている』。大幸社長は強調した。効率性の低い資産や不採算事業などをゼロから見直し、目先の損益悪化をいとわない踏み込んだ追加策が必須になる。

 

◆いっちゃ悪いけど、コニカミノルタの事業で将来的に期待が持てるものはほとんどないねえ。半導体装置部品などはニコンなどに比べ超遅れである。体力がある富士フイルムに統合してらう準備に入るのかねえ。だが、現状では富士はOKしないだろうなあ。