今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレン村のスナップ』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、
大衆的な花『ヤブラン』と『ノシラン』です。『ノシラン』は『熨斗蘭』と書きます。

ノシランの『ノシ』は熨斗のことで、葉の形が熨斗に似ているというので『熨斗蘭』になったと言われている。『熨斗』はノシアワビのこと。アワビの肉を薄く切って伸ばすので『ノシ』と呼ぶ。今の熨斗袋には紅白の色紙を長細い六角形に折ってノシアワビの小片を貼りつけたものが使われているが、かつてはノシアワビを紅白の紙に包んで縁起物としたそうだ。『ラン』は細長い葉が蘭の葉に似ているから。

 








 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■『まず、人に知られず賄賂を取られるなどという度胸のある方は、半田さまに限らず御納戸のうちには1人もおられないのではないでしょうか。もっとも・・・』
と山城屋は言って清左衛門を見た。

『半田さまが扱われるのは木綿物でございましてな。正直に申しまして、半田さまのことはよく存じません。どうしてもたしかめたいとおっしゃるのでしたら、日雀町の駿河屋にたずねられたらいかがでしょう。駿河屋は半田さまと懇意のはずです』

山城屋はそこでにやにや笑って、もっとも駿河屋がわたくしのように正直にお話するかどうかは請け合いかねますと言った。
清左衛門は今、日雀町の駿河屋に行くところである。
――収賄事件から、およそ10年。
と清左衛門は歩きながら思っていた。

もしあの事件が冤罪でなく事実だったとしたら、この10年の間に、半田守右衛門はどこかでボロを出すものではあるまいか。精励恪勤は装えても、長く本性を偽ることは出来まい。

そういう考え方からすれば、半田はまずいままでのところは合格と言えた。念のために駿河屋をあってみて、やはりそれらしい醜聞の影がないとわかれば、あとは最後に本人に会ってもう一度昔の事件について問いただすkとになるが、ここまでの心証のよさから考えて、半田の無実は大いにあり得ることだと思われて来る。

――問いただしてみて・・・・。
もし半田が無実を訴え、それが納得出来るようなものである場合は、少々力になってやらねばなるまいて、と清左衛門はそこまで考えていた。


■■<酒井一圭⑥ 『テリー伊藤に出会い、風向きが変った』>酒井らの挑戦を家族はどう見ていたのか。酒井の妻、美紀(44)はこう語る。

『やりたいことしか続かない人が、これだ、と見つけて始めたことだから、応援するしかなかった。それまで大変な時は中華料理屋でバイトしてくれていたんですけど、純烈を始めてからは「もうそれどころやないわ、やめる」って。「え、これで生活しろっていうの?」くらいは言ったと思うけど゙(笑)。強くは言わなかった。児童手当が入るたびに「よっしゃ!」でなんとか耐えてきました』。



しかし、売れない。デビューしたユニバーサルミュージックは2年で契約が切れた。それでも酒井の自身は揺るがなかった。

『ええねん、ええねん。だってまだ実力伴ってへんねからさ、成長期間です、今はって』(酒井)。

だが、ツテを辿って歌わせてもらっていた東京赤羽のキャバレー『ハリウッド』で演出家のテリー伊藤と出会ったことで風向きが変わる。『特撮ヒーローがムード歌謡って面白いじゃん』とラジオなどで紹介してもらううちに、12年、温浴施設から『うちで歌いまでんか』と連絡がきた。これが転機となった。



最初はムード歌謡に反応して施設に通う地元の高齢者が応援してくれた。さらに、客席に下りて握手して回るような距離の近いパフォーマンスは中高年マダムの心を掴み、やがてあちこちの温浴施設にファンが詰めかける『ス―パー銭湯アイドル』として話題になっていく。


■■<産業用ロボット『人手不足で市場急拡大』>日本が世界的に高い市場シェアを持つ産業用ロボットの利用が急拡大している。グローバルに人手不足や人件費高騰が進んで自動化需要が高まっており、市場が伸び続ける見通しだ。AI搭載による技術革新も追い風だ。日本を今後支える技術とも言われており、成長に期待がかかる。

『ロボットは疲れず、誤った作業をしないので品質が安定する』。金属プレス加工を手掛ける金沢市の有川製作所の有川社長は、オムロンから購入したロボットの活躍を喜ぶ。石川県津幡町の工業団地にある拠点では、ロボットが金属板をプレス機に置き、加工後に所定の位置に置く動作を休まず繰り返していた。

有川製作所はナブテスコや村田機械といった大手とも取引をし、工作機械や半導体製造装置向けの部品が主力だ。従来は人が中心で作業をしていたが、若手人材の採用難を背景にロボットを導入した。効果は大きく、2020年以降に生産能力は9%以上、検査能力も22%以上伸びた。有川社長は『単純作業を機械化し、人には付加価値の高い仕事をしてもらう』と話し、今後も小人化を進める方針だ。

日本は産業用ロボットの一大生産国で、国際ロボット連盟IFRによると22年の世界シェアは46%。大手メーカーのファナックは米国の自動車産業向けに強く、GMといった主要メーカーに溶接ロボットなどを供給。食品や医薬品の製造ライン向けも扱う。近年はAIを搭載した高性能ロボットに注目が集まる。


 

IFRによると、世界の産業用ロボット新規投資台数は22年の55万3千台から、26年には71万8千台に達すると予想している。年率7%で市場が伸びる計算で、製造業が盛んな中国向けが最も大きい見込みだ。

機械による自動化の先にあるのは無人化だ。人がいなければ証明が不要となり、稼働しているのに真っ暗な工場を意味する『ダークファクトリー』が実現するとされる。人間の仕事を奪う是非も議論されているが、今後の日本を支える可能性がある重要技術なのも間違いない。

◆ロボット産業が重要技術になることは間違いなかろうが、自動車産業にとって代わるほどのボリュームはないからなあ。気を付けなければならないなあ。