今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレン村の高山植物』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、

スペインの古都『コルドバのローマ史跡と旧市街のスナップ』です。

 

このコルドバには、2014年、サンチャゴ巡礼路800キロを歩いた後、スペイン国内を巡訪しましたが、その訪問先の1つです。マドリードから始まり、アランフェス、トレド、アビラ、コルドバ、セビーリャ、ロンダ、アルヘシラス・モロッコ、ジブラルタル、グラナダ、サロブレーニャ、バルセロナを転々と。そのコルドバを、NHK・BSの『世界ふれあい町歩き』が放送しました。録画視聴しましたが、とても懐かしくって、今回画像をアップします。

 

この『世界ふれあい町歩き』の兄弟番組に、『ヨーロッパ・トラムの旅』というのがあります。私はこの番組も好きです。プラハ、ブタペスト、ウィーン、ヘルシンキ、アムステルダム・・・。私が訪問した街はほとんど、トラムに乗って終点まで往復する習慣がります。この録画を見ると、かつて訪れた街々の思い出がよみがえり、大変なつかしい感動を受けます。

 

コルドバは人口30万人の都市ですが、ローマ時代から重要拠点として発展してきました。いまだにこのローマ時代の遺跡と、イスラム教のモスクをキリスト教の教会に模様替えした、あの世界遺産、『メスキータ』はコルドバの誇りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■相庭が相変わらず腰低く、よしなに頼み入りますと言い、清左衛門はすすめて2人はそこではじめて盃を取った。しかし相庭はひと口酒をすするとすぐに盃を置き、ひと膝すすめてきた。

 

『これはそれがしの一存で申し上げるのですが・・・』

相庭は言った。声はほとんどささやくように低くなって、相庭与七郎は今、君側の実力者として自分の責任で物を言おうとしているように見えた。

 

『さきほどの石見守さまの一件を殿がお気にかけられるのは、実は派閥と石見守さまの間に何かの密約が交わされたのではないかという疑いがあるからです』

『密約?ほほう』

清左衛門は衝撃を受けていた。単なる藩内の主導権争いと思っていた派閥の対立が、にわかに緊迫したものに変わったのを感じたのである。

 

現藩主の子供は男子1人しかおらず、しかも剛之助というその嗣子は病弱である。しかし石見守信弘には男子2人がいた。きわめて健康で賢いと評判の男子である。密約とはそういうこと、つまり時折藩内でささやかれる藩主家の後継にかかわる事柄ではないかということは、清左衛門にも難なく想像出来た。

 

しかしその種の密約は、成功すればむろん将来にわたって派閥の優位を決定するには違いないけれども、もし途中であらわれれば悲惨な事態を招きかねないものだった。はて朝田家老は今、そういういわば一種の賭けに手をつけざるを得ないような、何かの事情を抱えているのだろうかと清左衛門は訝った。

 

しかし相庭の言う密約のひとことが、野塩村の水死人、若後家のおみよをめぐる事件でうかび上がった、朝田派の異様なまでの秘匿ぶりとぴったり符号している気がするのも事実だった。掃部家から金を引き出すだけのことなら、あんなにきびしい警戒をする必要はない。

 

『なるほど、それで腑に落ちることは多々ある』

『ただいまのこと、ほかに洩らさぬようにねがいまする』

と相庭は言った。むろんのことです、と清左衛門は答えた。そして形を改めると、自分も低く声を落とした。

『では、朝田派と遠藤派の動きについてお話申し上げよう』

 

■■<酒井一圭③ 不思議と人を巻き込む力、『酒井祭』で600人集客>しかし、ヒーロー卒業後も人気が続く役者はわずかだ。主役のガオレッド役に選ばれた金子昇も酒井同様に背水の陣でこの仕事に賭けていた。2人タッグを組み、生き残りをかけ、ここからどう這い上がるかを考え続けた。作品の質を上げようと大仰な芝居をやめた。宣伝ができる番組や雑誌があれば可能な限り顔を出し、『トゥナイト2』にも出演。2ちゃんねるに『酒井一圭本人だけど、何かある?』と降臨し、お祭り状態になったことも。特撮ファンの間っでは『久々に面白いやつが現れた』と評判になった。

 

そんな行為を温かく見守っていたのがこの番組のAPを務めた東映の横塚孝弘(50)だ。『東映はヒーロー像から外れた行動には厳しく、僕も本来ならやりすぎじゃない?とか諫める側。でも彼らの気持ちも分かるので、黙認していました』。

 

現場に行くと隣に来て裏方の話を聞きたがる酒井とはすぐに仲良くなった。お盆で1週間休みができた時は、一緒にトークイベントを企画した。

 

『手作りのイベントでしたが、酒井の仲間が会場を押さえたりチケット売ったり、よく働いて。途中から私も楽しくなって、仕事が終わると手伝いに行った。酒井って不思議と人を巻き込む力があるんですよ。その時の感覚があるから、年齢は下だけど酒井はリーダー。一緒にいると楽しくてその後もつるでいる感じです』と横塚。それは『酒井祭』と題し、パルテノン多摩で600人を集客。界隈では大きな話題になった。

 

『ガオレンジャー』は追加オーディションを経て入ったガオシルバー、玉城鉄二が大ブレイク。最高視聴率は11.5%、2000年以降の戦隊シリーズでは歴代最高となり、玉山や金子は人気俳優の階段を駆け上がっていく。しかし、酒井は翌年から再びヒマな日々に戻ってしまった。

 

■■<東芝、『国内5,000人削減』>東芝が国内従業員を5,000人規模で削減する。国内従業員の1割に相当する。投資ファンド傘下で再建に着手し、インフラ制御とデジタル技術を軸とした成長の基盤を作る。

 

東芝は投資ファンドの『日本産業パートナーズJIP』による買収案を受け入れ、2023年12月末に非上場となった。アクティビスト(物言う株主)の意向に経営が大きく左右されていた状況から抜け出し、迅速な意思決定ができるようになった。

 

5月発表予定の中期経営計画で収益改善の柱として盛り込む。混乱に終止符を打ち、コスト構造を見直す。電力や、省エネにつながるパワー半導体といった成長分野に経営資源を集中させる。

 

東芝の国内従業員は6万7千人。不正会計が発覚した2015年以降では最大規模の人員削減となる。対象は本社の間接部門が中心となるl。希望退職を募り、退職金の特別加算や再就職支援などで1,000億円規模の特別損失が発生する見込みだ。

 

JIPは買収資金2兆4千億円のうち、1兆4千億円を銀行からの借り入れで賄った。買収先の資産を担保にして資金を借りる手法をとった。東芝は稼いだ資金から返済する必要があり、早期の業績改善が求められている。足元では、インフラ関連事業やHDDの不振が響いて、23年4~12月期の営業損益は119億円の赤字に陥っている。

 

◆東京電機と芝浦製作所が合併して誕生した『東芝』。従業員にとっては、辞めるも困難、残るも困難という波乱万丈の状況に置かれている。まっこと『東芝の悲劇』は歴史に残るだろうなあ。