今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレン村のスナップ』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、先週末に訪れた高知市『高知県立牧野植物園』のエントランス風景です。

『高知県立牧野植物園』は、高知市五台山にあります。広さ約 8ヘクタールの園内で、『日本の植物分類学の父』と呼ばれる牧野富太郎博士にゆかりのある 3000 種類以上の植物などが楽しめます。まさに、広大な植物園ではあります。

2023 年春のNHK連続テレビ小説で、牧野博士をモデルにした『らんまん』が放送されました。主人公の槙野万太郎を演じるのは、俳優の神木隆之介。江戸時代末期の高知をスタートに、植物学者である槙野万太郎の植物愛あふれる人生が描かれました。

牧野植物園では、牧野博士が愛した植物はもちろん、博士の生涯や功績を紹介するパネル、書斎なども展示されています。

 

 

 













 

 



















































■■『松江というその女子は、江戸屋敷に勤めていて何年ほどになるかな』
『されば、15の齢からとすればざっと17、8年ほどか』
『奥ではえらいのか』
『若年寄ぐらいは勤めていると思う』

『じゃ、ざっと300両のたくわえはあるだろう。いや、もう少し多いかな』
『300両』
『仲人は誰だ?』
『寺内甚八だそうだ』
佐伯は笑い出した。そして寺内は野田とひとつ穴の貉だと言った。

松江は清左衛門の話を、ひとことも口をはさまず聞いた。取りみだすかなと思ったがそんなことはなく、かすかな微笑をたたえた顔には話をおもしろがっている表情さえ窺える。清左衛門は感心した。

『佐伯は、たくわえは300両ぐらいだろうと言いておいた』
『もうちょっとございます。400両ほど』
『ほう』
『先さまは実家と身分が違いますから、そのお金を持参金にして嫁に行くつもりでした』
松江はにっこり笑った。美しい笑顔に見えた。その笑顔のまま、松江は江戸勤めの女らしく少し蓮っ葉な口調で言った。

『どうやら、一杯喰わされたようでございますね』
『それでどうされる?』
『もちろん、おことわりします』
『再考の余地なしか』
『はい、再考の余地はございませんね』

『わしが話をつけてやってもいいのだが・・・』
『いいえ、一人で出来ましょう』
『しかし、いらざるさし出口をしたようで、心ぐるしい気もする』


■■<インド新時代Ⅱ『学びの機会、様々な子に』>大競争社会のインドで、独自の教育理念で国内外で活躍する人材を輩出して注目されているのが、私立の『ハイデラバード・パブリックスクール』だ。



卒業生には、IT大手のマイクロソフトやアドビのCEO、世界銀行総裁や日本でも人気になったインド映画『RRR』の主演俳優ラーム・チャランら、多彩な人材の名が並ぶ。3~18歳までの3,800人が学ぶ。49ヘクタールもある敷地には、サッカーグラウンドが9面、テニスコートが5面あり、昨年3月には卒業生からの寄付などで、国際水準の競泳プールも完成させた。

ただ、資産家の子供ばかりが集まっているわけではない。教員達に聞くと、25%は経済的に恵まれない家庭出身の子が入学し、学費は州政府から支給されているという。『勉強が苦手でも体育が得意な子もいる。子供一人ひとりで強みは違う』と考え、クラス分けはしていないという。

実際、小学校低学年の算数の授業を見せてもらうと、2桁の掛け算を暗算ですらすらと答える子のそばで、筆算で時間をかけて解いている児童がいた。

勉強が得意な子がそうでない子をサポートする『バディ制度』を設け、多様性や共感力も養う。授業以外にも『ハウス』と呼ぶ異学年のグループを作って生徒を競わせたり、生徒委員会やスポーツフェス、演劇会などを通じてリーダーシップを身につけさせたりすることにも力を入れる。

ノリア理事長は『生れながらのリーダーはいない。リーダーシップは育むものだ』と強調した。卒業生のほぼ全員が大学に進み、2割ほどが海外留学するという。

昨年12月に開かれた創立100周年の式典では、マイクロソフトのナデラCEOらがビデオメッセージで生徒達に激励の言葉を送った。『学校の教訓にあるように、君たちは飛び立つことを運命づけられたワシだ。発見すべき新しい世界があり、探検すべき地平線がある。達成するだけではなく、何事にも卓越することが求められている』(石川孝筆)


■■<子供のゲーム課金『届いてビックリ、100万円の事例も』>子供が無断でオンラインゲームに課金したという相談件数が年間4,000件に達している。平均決済額は33万円で、100万円を超えるケースもあった。親のアカウントでログインしていると、未成年者を理由とした契約解除が難しい場合がある。国民生活センターはスマホの機能制限などの対策を呼び掛けている。

『お金がかかると変わらず、息子が課金していた』。東海地方に住む40代の母親が2023年2月、地元の消費生活センターに相談を寄せた。父親が使わなくなったスマホで遊び、オンラインゲームに2日間で10万円を課金していた。

父親は自宅のWi‐Fi環境で無料の動画を見られるよう、4桁の暗証番号を息子に教えていた。決済方法としてクレジットカードを登録。課金に必要なパスワードは息子が自ら設定した。親は利用料金の請求が届くまで気付かなかったという。

スマホの普及に伴い、オンラインゲームで遊ぶ子供は増えている。内閣府の調査によると、5歳児の8割がインターネットを利用していた。小学生の利用目的は『動画を見る』(90.5%)や『ゲームをする』(87.5%)が上位にある。

親も対策を練る。大阪の女性(44)は知人の子供が勝手に10万円の課金をしたと聞き、7歳の娘がスマホやタブレットを使う際は親だけが知るパスワードの入力をするようにした。16歳の息子を含め決済をすれば親にメールが届く設定もした。

それでも子供が小遣いでプリペイドカードを購入し、ゲームの決済をしたことがあった。『メール設定をしなければ気付かなかった。コントロールが難しい』と話す。



国民生活センターは勝手な課金を防ぐ手立てとして、子供専用のアカウントを作る、▽子供が使うスマホにクレジットカード情報を登録しない、▽顔認証などで決済を承認する設定にする――などの方法を挙げている。アプリのダウンロードや課金方法を制御する『ペアレンタルコトロール機能』の活用も有効だという。

◆子供を持てば、勉強や進学の心配だけでなく、ネットでの悪用もそれ以上に大切なタスクになるんだねえ。世の親御さんの苦労が良くわかる。


■■<ネット証券『富裕層囲い込み』>ネット証券が富裕層の囲い込みに動く。SBI証券は2024年度末までに、資産運用やデジタル証券の販売などの富裕層向けサービスを、兄弟会社であるSBI新生銀行の全支店で提供する。マネックス証券も専業子会社の営業担当を倍に増やす。新しい少額投資非課税制度NISAで薄利に拍車がかかる中収益源を多角化する。

SBI証券は対面営業サービスを展開する『SBIマネープラザ』と、SBI新生銀行が運営する共同店舗で富裕層向けサービスを提供してきた。23年度末時点での共同店舗数は8店舗で、24年度末までに全22支店に広げる。共同店舗では国内外の株式に加え、外貨建て債券や、分六チェーン分散型台帳技術を使った不動産のセキュリティートークンSTなどを取り扱う。



マネックス証券は24年度内に、富裕層事業を手掛ける子会社のマネックスPBで営業担当を20人から倍に増やす。資産規模が1億円を超える富裕層向けに専用の外国籍投信や非上場株などを販売する。

楽天証券は25年1月にフィデリティ証券から個人向け金融商品販売事業を譲受する。楽天証券は40代以下が口座開設者の7割を占める。一方のフィデリティ証券は顧客の4分の3が50代以上で、投信では収益貢献の大きいアクティブ型を保有する顧客が多い。楽天証券はこれまで手薄だった50~60代の投資家を獲得する狙いだ。



業界2強のSBI証券と楽天証券が主力の日本株売買手数料をゼロにしたことで、ネット証券全体の収益にはさらに押し下げ圧力がかかるとの見方もある。各社ともに代替収益の確保を急いでおり、富裕層ビジネスもその一つだ。資産規模が大きい富裕層を取り込めば、収益性の向上につながる。

富裕層事業の競争は激化している。野村HDは23年度から、全国の富裕層担当を前年度比1.5倍の4,800人に増やした。大和証券Gも人向けを担当する営業部門の名称を4月から『ウェルスマネジメント部門』に改称し、富裕層を重視する姿勢を打ち出す。

ネット証券各社はこれまで、若年層や投資初心者の獲得に注力してきた。あるネットsy法権幹部は『新規顧客の獲得では手数料ゼロ化に踏み切ったSBIや楽天に勢いがある』と話す。既存顧客をつなぎ留めつつ、富裕層ビジネスで新たな顧客層を開拓出来るかが今後の生き残りのカギとなる。

◆どこの業界も必死だねえ、生き残りをかけて。大変な時代だねえ。