今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ミューレンから見上げるシルトホルンⅡ』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、徳島県の岩島・大辰巳島の『前人未踏の辺境クライミングルートを登る麻莉亜』。そして、色鮮やかに人々の目を楽しませる『ナランキュラス』です。

 

★ラナンキュラス全体の花言葉は、『晴れやかな魅力』『華やかな魅力』。

ラナンキュラスは明るく鮮やかな色の花びらが重なり合って、ふんわりとしたお椀状の華やかなお花を咲かせ、パッと目を引きます。また花びらに触れるとシルクのように滑らかな、魅力的な肌触りの良さで、こうした点からこれらの花言葉が生まれたと考えられている。

 

ラナンキュラスのお花には赤・ピンク・黄色などさまざまな色があり、それぞれの色ごとに花言葉が異なります。ここでは代表的なもは以下。

 

・赤のラナンキュラス:あなたは魅力に満ちている

・ピンクのラナンキュラス:飾らない美しさ

・黄色のラナンキュラス:優しい心

 

ラナンキュラスはキンポウゲ科キンポウゲ属の植物で、中近東からヨーロッパ南東部を原産地とする『ラナンキュラス・アシアティクス』という品種をもとに改良された、園芸用の種を指す。近年では品種改良が進んで、色や形の変化に富んだ、およそ500種ほどの種類があると言われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■それで清左衛門も思い出した。その話はたしか保科塾に行った時耳にしたのである。野田は商人をあつめてこっそりと無尽をはじめたが、これがきわめて不正なもので、野田は自分の息のかかった者を商人の中にもぐりこませて、2度か3度自分の手に金を落とすと、それっきり無尽を解散してしまったというのである。

 

そのことを話した男が、武士にあるまじきといった言い方で野田を非難していたのも、清左衛門は思い出した。得体の知れない不安が、清左衛門の胸にひろがった。

 

『野田の家は、今はどうなってるのかな?』

『借金で火の車だろうて』

町奉行は下世話なことを言った。

 

『示談にした時に、野田は親戚、知人から大枚の金を借りている。その以前の借金の残りもあるというわけで、ま、まだ首が回るほどになったとは思えんな』

『野田はなぜそんなに借金があるんだ』

『暮らしにしまりがないからだろうな』

と佐伯は言った。

 

『今は藩に家禄の5分を貸している時節だ。どこの家も倹約につとめて慎重に暮らしている。ところが野田はそうじゃない。呉服屋が美々しい着物を持ちこんで来ればすぐに買う。富川町に芝居があれば、さっそくに出かける。男も女もそうする。それがあの家の家風なのだ』

『・・・・』

『ま、ほかにも理由があるかも知れんが、わしの聞いている限りではそんなところだな』

 

『話がある。聞いてくれんか』

清左衛門は松江のことを話した。佐伯は達磨のようにまるい眼を清左衛門に据えて、じっと聞いていたが、話が終わると即座に言った。

『目あては金だな』

『金?』

 

■■<インド新時代Ⅰ『世界一の競争、くぐり抜け米国へ』>14億を超える人々が暮らし、人口が世界一になったと言われる『インド』。激しい競争社会でもまれた人々は、国外にも飛び出して、世界の名だたる企業のトップに名を連ねる。世界で存在感を増すインド系人材の魅力や力の源泉を探る。

 

◆米東部ボルティモア。中心部から少し離れると、緑色の芝生が映えるジョンズ・ホプキンス大学の校舎が見えてくる。登校してきたアスマー・ハミダリ(22)に声をかけると、昨年7月にインド北部の大学を卒業し、ここの大学院に進学してきたばかりだという。

 

米国を選んだ理由を尋ねると。『世界的に名の知られた大学だし、電気情報工学の最先端を学びたかったんだ』と語った。インドの同級生の多くも全米各地で学んでいるという。

 

当然ながら、米国留学は費用がかさむ。その点については『一時的には出費が増えるけど、奨学金で学費の多くはカバーできるし、米国には巨大な市場も雇用もある。投資のリターンはこの国に来た方が大きい』と笑った。

 

米国の国際教育研究所によると、2022年度に米国に留学した海外からの学生105万人のうち、インド人学生は過去最多となる26万8,923人を記録。前年度比で35%も伸びた。

 

最も多い中国人留学生は前年度比0.2%減で、遠からずインド人学生数が上回るとみられている。ちなみににhん人学生の数は1万6千人だ。

 

この大学のカブール教授は『中国人学生は米国の大学に進学して卒業後は母国に帰る割合が多い。一方のインド人学生は、大学院から進学し、より良い給与を求めて米国に残って就職するケースが多い』と指摘する。

 

米国の政財界などでインド系人材が目立ってきていることについてカブール教授は、『この国に来ているインド人学生の大半は母国の激しい競争をくぐり抜けてきたトップオブトップと言われる若者だ』と語った。

 

人口が14億人を超え、昨年の国連推計で中国を抜いて世界一になったとされるインドでは、毎年2千万人以上の子供が生まれている。日本は出生数が75.8万人、15歳未満の人口でも計1,435万人であることを考えれば、その規模の大きさが分かる。インドの名門『インド工科大学IIT』の受験倍率は50倍近くに達する。

 

インドの首都ニューデリーで進学塾を経営するグブタ代表(56)は『自分の子供をIITなどに進学させるため、土地を売って費用を工面したり、欠席しても出席扱いしてくれる「ダミー校」に通わせて受験対策に集中させたりする親もいる』と打ち明ける。

 

中には、周囲の期待に押しつぶされ、成績が上がらないことを苦に自殺を図る生徒もいる。希望校に合格しても、国内には受け皿となる雇用が足りず、満足できる職には就けない場合もある。(石川孝筆)

 

■■<〈直言〉『米の偽善、中ロを利す(下)』 ギュル前トルコ大統領>

◆ガザの惨劇を止められないまま、国際秩序の流動化と世界の分断が進んでいる。

――グテレス国連事務総長は『ハマスの攻撃は空白から起きたことではない』と、イスラエルのパレスチナ占領が一因だとの考えを示した。総長の見方に同意するか。

『現在の危機は長く失望に満ちた背景がある。安保理決議は第3次中東戦争で1967年に占領した地域から撤退するよう求めているが、イスラエルはこれを無視している。占領を永続化させる入植地の建設は国際法に違反している。占領、入植、経済封鎖、権利の制限、非人間的な扱いは、人々の尊厳を侮辱し、傷つけている』

 

『グテレス総長の勇気ある発言は極めて正確なものだ。多くの指導者は現実を知りながらも沈黙している。永続的な2国家共存へ、国際社会が全力を注ぐ時だ。パレスチナの側も政治的に団結し、分断の終結で合意すべきだ。信頼に足る、新たな指導部こそがパレスチナ国家樹立への歴史的な交渉を導くことができる』

 

――中東でなぜ内戦やテロなどの惨禍が絶えないのか。

『中東は豊かな人的、エネルギー資源に恵まれ、常に世界の地政学戦略上の重要な地位を占めてきた。しかし、現在は戦争や移民危機などの難題に直面する。米国のイラク侵攻と、シリア内戦は地域の背骨を壊した。過激派組織は安全保障上の深刻な脅威となり、周辺に「不安定」を輸出している』

 

『地域の国々の政治体制の多くは参加や包摂に欠け、統治や政治構造に問題を抱えている。国内紛争、民族やイデオロギー面での抑圧、地下経済や不公正な所得分配に直面している。国民の幸福のため民主的な包摂、良い統治、参加型の政治構造、透明性の確保に取り組まなければならない』

 

◆トルコは民主的な世俗国家として、地域のモデルとされた時期もある。成長は踊り場を迎え、統治の問題も指摘される。

――2011~12年の中東民主化運動『アラブの春』で唯一の成功例とされたチュニジアは強権に回帰した。

『トルコは欧州連合(EU)加盟交渉入りの水準を満たすだけの民主化や構造改革を進め、経済成長などの成果を出した。当時のトルコは刺激の源泉となり、中東・北アフリカの人々は民主的な変革、政治的自由、よりよい経済を求めた』

 

『チュニジアは経済の苦境に対し有効な手を打てず、外部からの支援もなかった。それでも「春」は一部の国の指導者たちに人々の要求に向き合うという教訓を残した。ヨルダンやモロッコでは憲法改正が実現し、サウジアラビアでさえも社会改革に取り組んだ』

 

――トルコのEU加盟交渉は事実上の凍結状態にある。困難な現状をどう評価するか。

『05年に交渉を始め、多大なエネルギーを注いだがうまく進まなかった。トルコでは16年にクーデター未遂事件が起き、厳しい措置が不可避だった。副作用を伴ったが、背にして前に進むべき時だろう。交渉は両者に責任がある。EUはより建設的になる必要がある』

 

『加盟が不可欠なわけではない。民主主義、経済などあらゆる水準を欧州基準に高めることが重要だ。トルコは人口8500万で深遠な歴史を持つ。加盟すればEUの政策に相当な重みを持つ』

 

――急速な経済成長は国際的な地位を押し上げたが、かげりもみえる。

『インフレ下での利下げという願望に満ちた経済政策が採られ、非常に高率の物価上昇が起き、所得分配に悪影響を及ぼした。23年5月の大統領選、議会選を経て正統派の政策運営に戻った。好転を期待している』

 

★Abdullah Gul: イスラム開発銀行のエコノミストを経て、1991年に国会議員に初当選。2001年にエルドアン現大統領とともにイスラム色の強い公正発展党(AKP)を創設した。党内穏健派の重鎮として、首相や外相を歴任。EU加盟交渉開始に尽力した。07~14年に大統領を務めた。

 

◆トルコが中東の旗手として、国家運営に先進的な態度と手法を取る必要がある。でなければ、EUはトルコの加入を歓迎しないだろう。

 

■■<盗まれた純金茶わん、台東区の古物買い取り店で発見…容疑者が180万円で売却>日本橋高島屋で開催中の金製品の展示販売会で11日、約1,000万円相当の純金製茶わんが盗まれた事件で、警視庁は15日、被害品の茶わんが台東区の古物買い取り店で見つかったと明らかにした。窃盗容疑で逮捕された男が江東区内で売却後、転売されていたという。

 

警視庁は13日、日本橋高島屋で開かれている『大黄金展』会場で24金製の抹茶茶わん(販売価格約1,040万円)を盗んだとして、江東区塩浜の職業不詳の男(32)を逮捕。男は事件当日に江東区の買い取り店で茶わんを約180万円で売却していたが、この店から被害品が見つからず、警視庁が所在を探していたところ、15日午前に転売先の台東区の店で発見した。作者による刻印や重さが一致したという。

 

男は調べに『散策中に大黄金展を知り、会場で目に入った茶わんを盗んだ。他にも盗める物がないかと、展示会場を何度か出入りした』と供述している。警視庁は15日、男を窃盗容疑で東京地検に送検した。

 

◆こんなのを『コソ泥』というのだろうねえ。人生を破綻させて、これから長い人生をどうやって暮らすのか、人ごとながら心配だねえ。こんな輩ばかりの日本国になると、この国は一体どうなるのだろうかなあ。