今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンのミューレン滝で遊ぶ子供達②』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、新潟魚沼の難ルート『麻莉亜の八海山トレッキング』、パレスチナ紛争で『イスラエル非難の街頭活動を準備する若者達』。そして色鮮やかな『ガーベラ』です。ガーベラは一見、マーガレットにも似ていますが、花弁の幅がやや広く、花全体も大きめです。

偶然、基町の日銀支店あたりを通ったら、何やら数人の若者がパックから荷物を取り出して、準備作業をしていた。ちらっとみたら、『イスラエル戦争反対』のプラカードが見えた。で、よくみると、『米・イスラエル反対』の文字が。ナルホド、ザ、ワールドだねえ。私も同感で、彼らに『イスラエルがやっていることは、ロシアと同じだ。他人の庭に入り込み、パレスチナ人の土地を奪い、イスラエルの領土を無造作に拡大した。アメリカがロシアを非難するなら、イスラエルの行動に絶対反対を唱えなければいけない』と言うと、みんなそうだそうだ、となった。『しっかり頑張って』といい、握手をして別れたが、本当にイスラエルという国は傲慢で傍若無人である。ユダヤ人600万人の殺戮は人類歴史のなかで飛びぬけた戦争犯罪だが、だらかといってパレスチナ人を『蹴散らす権利』はイスラエルにはないはずだ。理性と節度を失くしたイスラエルには感情的嫌悪を激しく感じる。

 
















 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■『味噌汁の方が野趣があっていい』
『はい、そうおっしゃる方もおられます』
おかみはほほえんだ。
『ほかには焼いたかれいと、三屋さまのお好きな風呂吹き大根ぐらいでよろしゅうございますか。足りなければ、ほかに貝も魚もありますけれども』

『いや、それぐらいでよい。隠居の身であまり高い物は喰えぬ』
『あら、まあ、三屋さまがそんなことをおっしゃって』
おかみは笑いながら部屋を出て行った。すると、それまで黙っていた平八が、ここには時々来るのかと言った。

『いや、ごくたまに佐伯と来るぐらいだ』
『ああ、佐伯熊太』
平八はうなずいた。そして苦笑いをうかべた。

『子供の頃は、あの人にいじめられた。今でも苦手だ』
思い出して、清左衛門もふふと笑った。
『佐伯はめちゃくちゃだったな。勤めをしくじりもせず、ここまで来たのが不思議なくらいだ』

『まだ町奉行でばりばりやっているのも、あの元気があったからだろう。われわれとは人間の出来がちがう』
『おや、平八』
清左衛門は平八を見た。旧友といっても、会うことがなくなれば消息にうとくなる。
『おぬし、隠居したのか』
『隠居した。1年ほどたつ』

『そうか。それは知らなかった。で、跡取りは?』
『倅が23で、今江戸詰でむこうに行っている』
『やはり祐筆で勤めているのだな』
そうだ、と平八は言った。


■■<大相撲、新入幕の『尊富士が9連勝』> 大相撲春場所9日目(18日・大阪府立体育会館)――大関琴ノ若は関脇大栄翔を押し出して7勝。カド番の大関貴景勝も翔猿を押し出し、勝ち越しまであと1勝とした。

大関霧島は小結錦木を寄り切って3勝目。錦木は負け越し。大関豊昇龍は翠富士に肩透かしで敗れて3敗。

新入幕の尊タケル富士が小結阿炎を押し出し、ただ一人初日から9連勝。平幕の大の里が関脇若元春を寄り切り、1敗で勝ち越しを決めた。

※『尊富士 弥輝也(1999年4月9日生)は、青森県北津軽郡金木町(現・五所川原市)出身で、伊勢ヶ濱部屋所属の現役大相撲力士。本名は石岡 弥輝也(いしおか みきや)。身長184.0cm、体重143.0kg。好物は馬肉、桃。趣味はボディクリーム。



祖父が草相撲の強豪だった縁で、保育園の頃から相撲を始めた。保育園児の頃は、稽古後のコンビニで買って貰っていた唐揚げが楽しみで、そのために相撲の稽古を行った。わんぱく相撲全国大会では、小学校4年時に個人ベスト8と団体優勝、5年時に個人3位を経験した。中学校3年時には全国都道府県中学生大会個人3位、全中個人ベスト8、白鵬杯団体優勝・個人3位の実績を残した。

中学校卒業後は鳥取城北高等学校に進学。3年時に全国学生選手権団体優勝、4年時に全国学生相撲個人体重別選手権大会無差別級16強となった。2022年春に日本大学を卒業。

2022年8月16日に記者会見を開き、大相撲の伊勢ヶ濱部屋に入門することを発表した。伊勢ヶ濱部屋師匠の9代伊勢ヶ濱(元横綱・旭富士)は青森県出身のため毎年同県内で合宿を行っており、石岡は中学生時代から部屋との交流を持っていたことに加え、9代伊勢ヶ濱や、部屋所属で高校の同窓生でもある横綱照ノ富士からは中学生時代より目をかけられていたこと、照ノ富士は膝の怪我などで大関から一時は序二段まで番付を落としてから横綱まで上り詰めた経歴を持つことも、入門を後押しした。2022年9月場所で前相撲から初土俵。

◆すごいのが現れたねえ。尊富士は熱海富士や大里のような大男ではない。だが、筋肉質で阿炎の押しにも負けなかった。なかなかの力士ではある。ただ、阿炎のツッパリがいつものようにきちっと決まらなかったという点も勝因のひとつであろう。阿炎のツッパリをまともに受けて、かつ勝てる力士に成長してほしいなあ。ガンバレ、尊富士。まるで栃の海の再来を思わせるなあ。


■■<私の選択 離婚後にあった『3つのオファー』>人生で一番大切な選択は、離婚だった。確かに生活は苦しくなったが、誰もいない部屋に帰ってきた時、自由になった身を心から喜んだ。平日はシルバー人材センターの嘱託職員、週末はコンビニでアルバイトを始めた。2年経った頃、ほぼ同時に3つのオファーが私の元に舞い込んだ。
①    嘱託から正社員に、②コンビニの店長に、③スナックのママに。



安定なら①。進化なら②も面白い。③はいつかしたいと密かに思っていた。手作りの小料理が並ぶカウンター、談笑が売りの小さな店・・・。妄想が膨らむでもいい客ばかりではない。『たちの悪い酔っぱらいに厳しいことがいえるんか?』と自問。『い、言えない』と頭を振り、結局は①に決めた。

心の中で『つまんない人生かな』と思いつつ、あっという間に10年が経ち、定年後の人生を思い浮かべるようになった。ただ一つ『隠居』という選択肢だけは絶対にないことだけは決まっている。(朝日新聞投書 石川県 女性58)

◆光陰矢の如し、といわれるように、人生って終着近くになると、あれやこれや思い巡らすことになるのであろうが。人生の3つの選択に間違わなかった女性に乾杯、だね。