今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンの谷のヤギ』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しい、新潟魚沼の難ルート『麻莉亜の八海山トレッキング』。そして、代表的な冬の花『プリムラジュリアンⅡ』です。プリムラの花の色は、とても鮮やかで冬の寒い季節の息抜きをさせてくれます。

 

































■■『時どき手伝いに行くのか、その屋敷に』
『はい』
『その晩は、どんな客があったのかな』
『さあ、よくは知りませんけど、とても大切なお客さまのようでした』
『どうしてわかったかな』

『客の姿をのぞいてはいけないと、厳重に言われていましたから』
『ほう』
清左衛門はその話に興味をひかれた。

『何者だろう。商人かな、それとも武家かな』
『お武家さまでした』
『なに?』
清左衛門はおみよの顔を見た。

『のぞいたか』
『いえ、それが・・・』
おみよはうつむいて笑った。思い出し笑いをしている様子である。

『帰ってもよいと言われて、焼き魚をみやげにもらって台所から外に出ました。そして玄関の前まで来たら、ちょうどお客さまがお帰りになるところだったのです』

掃部家の人びとが3、4人見送りに出て、帰る客と挨拶をかわしていた。それを見てすぐに引き返せばよかったのだが、おみよはこの時、なぜか前にも後ろにも足が動かず、建物の角を曲がったところにぼんやりと立ちすくんでしまったのである。

後から考えると、客をのぞくなときつく言われていたことが頭に残っていて、失敗したかも知れないという強い緊張感に身動きを奪われてしまったようであった。

ともかく、何ほどかの間おみよは客と見送り人を見て立っていたのである。そのおみよを最初に見つけたのは掃部家の者だった。あわてて飛んで来て、おみよを玄関に引き入れた。その様子を見て、客の方でもおみよが見送り人でもあ何でもないことに気づいたらしい。お供の1人が玄関まで戻って来て、鋭い眼をおみよにくばりながら、掃部家の人々におみよの住居とい名前をただした。


■■<佐和子のこの人に会いたい『中尾ミエ①』>
阿川:この度は喜寿のコンサート、おめでとうございます。
中尾:昨年6月6日の誕生日にもコンサートをやったんですよ。その評判が良かったので、喜寿の間にと来月(3月)、開催することになりました。



阿川:4日間で全5公演ってことは・・・。
中尾:1日2回公演の日もあるんです。
阿川:1日2公演? すごい! 今回のバンドは、2019年の高齢者施設を舞台にしたミュージカル『ザ。デイサービス・ショウ』の時と同じメンバーだそうですが、みなさん、まだお元気で?
中尾:うん。5人全員合わせると400歳超えなの。

阿川:どなたが一番年上なんですか。
中尾:ギター担当の正司花江さんかな。今87歳。あとベースの光枝明彦さんが86歳で、尾藤さんも80歳になったの。
阿川:尾藤さんももう80歳に?
中尾:だから72歳のモト冬樹さんが最年少。最年少が一番老けてみれうっていう。

阿川:ハハハ。
中尾:なのでこれが最後かなと思って。全員生きているだけでも奇跡だから、貴重ですよ。みんなには舞台でバッタリ逝ってくれてもいいですからって言ってます。
阿川:担架は用意してありますからって(笑)。いや、たとえ倒れても笑って見送りするってことか。
中尾:そうそう。今回やるにあたって、改めてつくづく財産で仕事をしているなって感じますよ。

阿川:財産って?
中尾:作詞家の山田啓介さんをはじめ、色んな作曲家・編曲家がいなくなっちゃったでしょう。でも彼らが残していってくれたもので今仕事が出来ているんです。こんなメンバーでコンサートをやる人なんていないでしょうから、是非いらしてください。



阿川:伺います! 高齢化が進む今だからこそこういう機会って大事ですよね。例えばテレビのニュースショーの出演者って若いアナウンサーが多いけど、キャスターもコメンテイターも高齢者で『えっ? 聞いてなかった』『あ、原稿間違えました』みたいな番組があってもいいんじゃないのって思うんです。
中尾:局によってカラーがあってもいいですよね。出ている人間全部老人の『老人チャンネル』とか。『紅白』だって一日中放送して、時間帯によっては懐かしい人ばっかりのコーナーがあってもいいんじゃないかしら。そうしたらもっと視聴率が上がると思いますよ。だって今、BSなんて昭和の歌謡曲ばかりやってるじゃない。

◆そういえば、随分昔にはなるが、阿川さんのリクエストで私が勤めていた会社の社長のインタビューがあった。昼前に広島へ到着されて、来客食堂で昼食をご一緒したのを覚えている。小学生時代に、お婆さんが広島市の白島に住んでおられ、夏休みなどにはよく来広されていたと。小イワシを売り歩くお婆さんの売り声をよく聞いていたと、昔話が出てきたりしてなごやかな昼食になった。が、阿川さんが社長にインタビューした内容は全然覚えていないなあ。失礼なり、かな。


■■<『サンデー俳句王』>
・海眺め数え日ひとつ減らしけり (千葉 男性)
・うすらびに密語ほろほろ冬薔薇ソウビ (長野 女性)
・冬薔薇のアーチ『洋裁教えます』 (大分 男性)
・生い立ちのところどころに冬薔薇 (神奈川 男性)
・しんとして銀行本店冬薔薇 (大阪 男性)

・四日はやソースじゃぶじゃぶ海老フライ (埼玉 男性)
・ようやくの終の住処や海老飾る (東京 女性)
・五年ぶり賀状海辺の住所より (東京 女性)
・大海の千波万波に初日さす (神奈川 男性)
・雲低く海鳴りのして枇杷の花 (兵庫 女性)



■■<メダカの係『きん張と安心』>5年生になって初めてなった係はメダカ係です。初めて学校で世話をするので、きん張しました。6年生からあずかったメダカを、死なせてしまったらというプレッシャーがあったからです。

メダカは夏休みまでは元気にすごしていました。けれどある日、1ぴきのメダカがぐったりしていて、とても心配しました。次の日、そのメダカは天に旅立ってしまいました。とても悲しくなりました。それから、卵を育てたりしながら、メダカを増やしていきました。

そして、冬になりました。急に、メダカたちが動かなくなったので、どうしたんだろうと心配しました。お父さんに聞くと、冬には動かなくなって冬眠すると、教えてくれたので安心しました。

6年生になったら、次の5年生にたくして、メダカを元気に育ててもらいたいと思います。(中国新聞投書 男子11)



◆健気だねえ、本当に。みんな小さい頃は正直で、優しい心をしているのになあ。大きくなったら、世の中に迷惑をかける輩があちこちで出て来るなあ。困ったもんだ。


■■<サンフレ圧巻4点ゴールショー、『塩谷が口火切る、3月9日鳥栖戦』>圧巻のゴールショーだった。塩谷、川村、ソティリウ、中野が今季初ゴールのそろい踏みでホーム2連勝。開幕戦から3戦負けなしとし、首位に躍り出た。川村は『相手が嫌なことをやり続けた。すごく良いゲーム』と充実の表情を見せた。

口火を切ったのは塩谷だった。前半18分、左からのサイドチェンジを受けた中野のパスに反応。ペナルティーエリア外から右足を振り抜いた。『良いパスだったので、半分は中野就斗のゴール』と後輩をたたえた。同31分には川村が追加点を挙げた。





後半も勢いは止まらない。6分にソティリウがPKを沈めると、終了間際には中野が頭で決めた。中野は『決められて良かったが、最後はきつかった』。得点後に足がつるほど、限界まで走り抜いた気迫のゴールだった。





修正力が光る。クロスに偏り、相手を崩せなかった前節の攻撃を反省。この日はサイドチェンジや相手の背後を狙うロングパスで多彩に攻めた。課題の決定力不足解消に弾みがつく1勝。スキッベ監督は「常に今日のようなサッカーを目指している。来週も同じようにやりたい」。勢いに乗り、敵地で待つ昨季王者の神戸に挑む。

◆試合全体を、サンフレが支配したまさに完全試合だったねえ。シュート数は、サンフレの29本に対し、鳥栖7本。枠内シュートは、サンフレ9本に対し、鳥栖2本。サンフレはオフサイドなどで幻のゴールになったのが3本もあった。これが決まっていれが、なんと7得点という大ゴールラッシュになったのだが。さあ、来週アウエーでの神戸戦だ。大迫に仕事をさせないよう、荒木が頑張れば勝てる相手と見るが、どうだろうかなあ。面白い!FC東京戦で見せたFC直接ゴールはまっこと韋事ではあったからなあ。