今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンの小川』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、垂直に近い鎖場が連続する新潟魚沼の難ルート『麻莉亜の八海山トレイル』。そして、春を告げる名花、その2『ユキワリイチゲ』、『セリバオウレン』です。いずれも広島市植物園で見れる珍しい花たちです。

 





































■■『忠告をきかずにおみよに近づいたら、どういうことになるのかな』
『あの女子の命は、保証出来ません』
『ほう』
さすがに清左衛門もおどろいた。

『そう言えと言われて来たのか』
『さようです』
黒田欣之助を送り出してから、清左衛門は夜具を敷くのを忘れて考えこんだ。
おみよに近づくなということなら、第一に考えられることは、あの女が藩の誰かの持ちものかも知れないということである。

おみよはこのあたりの農夫にしてはめずらしいほど色白の膚を持ち、やや大柄な身体つきも魅力のある女である。十人並み以上の器量を持つその女が寡婦と知って、手当をくれてわが物にしている人間が家中にいないとは言えない。

黒田が執拗に聞き出そうとしたのは、女がその誰かの名前を清左衛門に告げたかどうかではなかったかと思うと、黒田の突然の訪問はそれで辻つまが合うようでもあった。

――しかし・・・。
命の保証が出来ないということはどういうことだ、と清左衛門の思案はそこで行きづまる。村の中に妾を囲うということは醜聞でないとは言えないが、それを世間から隠すために女の命を奪うことはまず考えられない。そんなことをすれば、いずれは身の破滅につながるだろう。

そこまで考えた時、清左衛門の頭にうかんで来たのは、おみよ親子を助けた時に橋の上にいた男の姿だった。あれは見張りではなかったのだろうか。誰の見張りかといえば、むろんおみよのである。


■■<女性管理職を増やせ③『女性比率を高めるのはニーズの多様化に繋がる』>『アクセンチュアさん、採用関係では、ものすごく評判が悪いですよ』。外資系コンサルタント大手アクセンチュアの江川社長(58)が、人材紹介会社からこう苦言を呈されたのは、2014年12月のことだ。『激務で長時間労働』というイメージから求職者を紹介しづらいという。当時の心境を江川は『ここまで言われるまでになっていたとは・・・。衝撃でした』と、17年に出した著書で振り返っている。

体力勝負で、終電帰りは当たり前。当然、育児との両立は難しく、女性は働きにくい環境だった。07年でみると、社員に占める女性比率は17.7%、管理職では8.7%にとどまった。

女性の活躍推進の取り組みでは先行して取り組んできた。本腰を入れ始めたのは06年。世界各地で展開するアクセンチュアグループが『ジェンダーの多様性』を経営戦略の一つに掲げたことに後押しされた。



社長直轄の社内横断組織をつくり、男女が同等にキャリアアップを図れる施策を練っていった。発足時から活動に加わってきた堀江章子常務執行役員(54)は『当時の日本法人は、他拠点と比べて女性管理職比率が最下位レベル。せめてグローバルの平均くらいにならないと、という危機感はあった』と話す。

短時間勤務など制度の整備から始まり、女性向けの管理職研修や勤務時間に    制限があっても時間当たりの成果で評価出来る制度を導入。女性社員が適切な育成サポートが受けられているかモニタリングする仕組みなど、次々に手を打った。それでも、女性比率は伸び悩んだ。制度は整えてきたはずなのに、冒頭の『評判が悪い』という苦言を受けた。

そこで社長の江川が15年に打ち出したのは『働き方改革』だ。評価制度は絶対評価に変え、基本給を上げる代わりに残業割増賃金率を下げた。在宅勤務の活用も進めた。

堀江は『今の会社には、女性のリーダーや管理職がいない組織はない。自分のキャリアを相談出来る女性上司がいる』と話す。その後、女性比率は伸びて、23年12月には社員の女性比率は38.1%。管理職では21.6%まで高まった。

そして同社に向けられる評価も変わった。ある大手人材紹介会社のキャリアアドバイザーは『女性活用を進める施策やその狙いを明確に打ち出しており、女性の転職希望者から人気がある』と指摘しる。

堀江は言う。『多様な社員が活躍すれば、多様なお客様ニーズにも対応出来る。女性比率などの数字のためではなく、ビジネスの成果を高める経営戦略として、I&D(インクルージョン&ダイバーシティー、包摂性と多様性)を実現しようとしている』。


■■<三菱鉛筆、独筆記具メーカー『LAMY』買収で海外展開広げる>三菱鉛筆は、ドイツの高級筆記具メーカー『ラミー(Lamy)』社の全株式を同社の創業家から買い取り、完全子会社にすることで合意した。競合する製品が少ないうえ、『ラミー社のブランド力、デザイン力、技術力を獲得することで、世界有数の筆記具メーカーとなる』とうたう。買収額は非公表。



ラミー社は1930年設立。欧米を中心に数千円台のボールペンや万年筆を主に扱っていて、文具愛好家に人気が高い。三菱鉛筆は1887(明治20)年創業。日本で初めて鉛筆を工業生産した。今はボールペン『ジェットストリーム』や『uni』ブランドの鉛筆や消しゴムでおなじみだ。製品は1千円未満の普及帯が多く、万年筆はなかった。ラミー社買収で、高価格帯や海外市場の展開を広げる。

創業者の家紋をもとに、旧財閥の三菱グループよりも早く『三菱』のマークと商標を登録していて、三菱グループとは関係ない。



◆やるねえ、老舗『三菱鉛筆』。頑張ってほしいなあ。『ラミーの買収』は三菱鉛筆の快挙だねえ。


■■<徳島 学生用の”中国製タブレット”『大量不具合』で新学期に間に合わず、血税をドブに>進学シーズンの今、徳島県立高校の生徒一人ひとりに配布された中国製タブレット端末に大規模な不具合が発生し、問題になっている。

この問題は、生徒に配布された中国製のタブレット端末の約半数のおよそ8000台に電源関連(バッテリーの持ちが悪い等)のトラブルが発生し、生徒に製品が行き渡っていないというもの。

元々徳島県ではGIGAスクール構想実現事業の一環としてタブレット端末の配布が始まり、県立高等学校においても学習者用端末を導入したところだった。この影響で各高校への配備が7月にずれ込む事になり、徳島県は『一刻も早く一人一台配れるように整備する』と語り、今後の対応が注目されている。



『子供が利用するんだから信頼性優先だろ』
『国産使ってください』
『中国製品買うほうが悪い』
『血税をドブに捨てるのはやめてほしい』

『キックバックありそう』
『安物買いの銭失いだな』
『ちゃんと保証されるのかな…』

このニュースには徳島県教育委員会への批判的な内容や、税金の使われ方に対するコメントなど全体的に否定的なコメントが多く寄せられていた。

◆まさに、世の中様々だねえ。


■■<札幌ドームの命名権、『年額2億5千万円に応募なし』 募集を無期限延長>札幌市などが出資する第三セクター・札幌ドームは2月29日、この日まで販売していたドームのネーミングライツ(命名権)について、応募がなかったことを踏まえ、募集期間を延長すると発表した。北海道日本ハムファイターズの本拠地移転による穴を埋め、収支改善につなげようと期待が寄せられている。

企業などが命名権を取得した場合、最短で4月からドームの愛称を使用でき、期間は2~4年を想定していた。金額は年額2億5千万円以上とし、愛称に『ドーム』という言葉を含めることなどが条件。応募は1月9日から始め、全国から応募可能だった。

札幌ドームは2001年に開業し、04年から日本ハムが本拠地としていたが、23年からエスコンフィールドに移っていた。19年の実績では、プロ野球の開催が62日あったが、23年度は3月に開催されるオープン戦2試合にとどまる予定だ。
札幌ドームの23年度当期純損益は2億9400万円の赤字見通しで、命名権収入がなければ、さらに赤字が膨らむ見込みとなる。



秋元克広市長は26日の記者会見で『複数の企業から問い合わせがある』と話していたが、それらも期限内には実現には至らなかった。札幌ドームの命名権販売は11年に募集した2回を加えて今回が3度目。募集期間の延期は契約締結までで、具体的な期間は定められていない。

◆情けない札幌市だよねえ。ドームの使用を巡っては、使用料が高い上に、スタジアム広告や飲食店の使用から上がる利益をも全て札幌市が独占する形式で、日本ハムは球団としてその利益の確保を希望し、市側と何度も折衝したものの市の姿勢は固かったそうだ。なら、とお金持ち日本ハムは独自に球場建設に乗り出し、現在『新球場エスコンフィールド』に移転してプレーを続けている。

日本ハムが抜け出た札幌ドームは、その使用率が極端に下がって赤字操業の実態に陥った。腹水盆に返らずで、到底日本ハムが抜け出た使用料の穴を埋めることは出来ていない。そんな中、命名権、1年の使用量2億5千万円で売りに出したが、日本ハムが逃げた球場にその価値はなく、当然応募はゼロだということなのだ。札幌市って、石頭役人が揃っているんだねえ。

人口196万人の札幌市と、118万人の広島市を単純には比較できないものの、カープの本拠地市民球場の命名権は1年2億円だ。プロ野球がなく、閑散とする札幌ドームが2億5千万円とは、とても高いねえ。札幌市の発想は、命名権の市場価値がいくらかという点を抜きにして、『2億5千万円ほしい、誰か買って』というスタイルだ。2億5千万円の価値がないものに、誰が手を出すか、だねえ。札幌市の市長は誰だえ。広島市の市長も、サカスタ建設に13年もかけるというデタナメ市長だが、札幌の市長はそれに輪をかけたダメ市長のようだねえ。困ったもんだ。