今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネン、シュタウブバッハの滝への手掘りのトンネル』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』。そして、2月の風物詩『バレンタインチョコ売り場Ⅳ』です。今年のチョコの売れ行きはいかがだったのか、な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■半月ほど経って、その日中根道場にいた清左衛門は、昨夜紅梅町で家中藩士同士の喧嘩があって、双方が手傷を負うさわぎになったことを聞いた。その話を聞かせた男は、下城の途中に稽古のために道場に立ち寄ったのである。

 

おそらく城中では、その話で持ち切りなのだろうと思われた。酔ったまぎれに斬り合いの喧嘩をしたのは、片方が小姓組の畑野と矢部、片方は御蔵方の杉村要助らしいと男は言った。

 

清左衛門はその話を聞くとすぐに道場を出て、河岸通りにある町奉行所を訪ねた。奉行の佐伯熊太は奥でお茶を飲んでいて、ちょうどよかった、今城からさがって来たところだと言った。

 

『紅梅町の一件だろう』

佐伯はさぐるような眼で、清左衛門を見た。

『どこで聞いたな?』

『道場だ』

『ふむ、もうそのへんまで噂が流れたか』

と佐伯は言った。

 

『その喧嘩だが・・・』

清左衛門は声をひそめた。

『当然、大目付の方で裁くことになるのだろうな』

『いや、わしが扱う』

佐伯は意外なことを言った。

 

『大目付の山内から、わざわざそういう頼みがあったのだ。つまり家中同士の切り合いがあったということではなく、町で喧嘩があったが、まわりに迷惑は出なかったという調べにしてくれというわけだよ』

『・・・・』

 

■■<政治改革の『失われた30年』>民間企業が組織的な不法行為に手を染めれば、経営トップが謝罪し責任を取るのは避けられないだろう。政党は別なのか。問題が起きるたびに内規や関係法令を手直しするだけ。

 

派閥の政治資金問題で初の国会議員の逮捕者が出たのは1月7日。岸田首相の反応は象徴的だった。『大変遺憾なことであり重く受け止めている』と指摘し、池田衆議院議員を自民党から除名する方針の説明にとどめた。

 

『遺憾』とは平たくいえば『残念』ということだ。謝罪の言葉が発せられないその姿にはどこか人ごとの様相が浮かんだ。

 

自動車保険の不正請求を繰り返したビッグモーター、性加害問題を見過ごしてきたジャニーズ事務所。いずれもトップの辞任にまで発展したのとは対照的だ。

 

首相の姿勢の背後にあるのは自民党の分権構造そのものだ。2023年11月の臨時国会で『各派閥の政治団体はそれぞれ独立しており経理状況について承知していない』と答えた。『派閥には手を突っ込まない』のが自民党の不文律だ。自民党は政治刷新本部を始動させたが、再発防止に結びつけることはできるのだろうか。

 

自民党は22年にガバナンス委員会の設置などを盛る政党版『ガバナンスコード』を作ったが、不祥事を防ぐことは出来なかった。今の仕組みは実質的な『党の内規』で外部監視が機能していない。リクルート事件など相次ぐ不祥事を受けた1990年頃、自民党は『政治改革』を標榜し選挙制度を変えれば政治はよくなると打ち出した。

 

30年を経て待ち受けていたのは派閥の裏金疑惑だった。小選挙区にすれば政治がよくなるという考えは幻想に過ぎなかった。自民党は再び政治改革を掲げる。30年前と異なるのは、自民党から改革のエネルギーを感じ取ることが出来ないとしう、もう一つの危うさである。

 

◆もうどうしようもない、自民党だねえ。国会議員にアンケートをとったら80名以上が役立たずのアンケートだったと。正味、政治改革なんて票にもならないものに、議員連中は手を貸さないだろうなあ。あとは次の国政選挙結果を待つばかりだな。

 

■■<中国不法移民・上『海・山越えてアメリカへ』>米南西部のメキシコと接する国境地帯で拘束された中国からの不法移民は2023年に1年前の10倍に急増した。国境警備隊が拘束した不法移民を一時留め置く米カリフォルニア州南部お野営地を訪れると、海を越え、熱帯雨林を踏破してきた中国人の一団がいた。多くが語ったのは経済的に行き詰まり、母国中国に見切りをつけた現実だ。

 

『熱帯雨林を2日半も歩いた。2日半だ』。10歳の書亜クンは40日余りにおよんだ家族の決死行を得意げに語った。両親とともに2月4日の明け方にメキシコから国境を越え、『自由の国、米国』に入った。

 

カリフォルニア州ハクンバというメキシコ国境の集落に近い荒野で最初に出会った山東省出身の中国人一家だ。郡道も途切れ、未舗装の道を5キロほど進んだ先に越境直後に拘束された不法移民が集められていた。国境近くをうろついていた記者に職務質問してきた保安官に逆に道案内を頼み、やっと現地にたどり着いた。

 

2月4日から2日間、現地を取材した。4日に集められていた150人ほどの不法移民のうち、中国人はおよそ4割。5日はおよそ100人のうち半分を中国人が占めた。ベトナム人、グアテマラ人、ベネズエラ人などもいたが、中国人が最大の集団だ。

 

23年に米南西部国境で拘束された中国不法移民は前年の10倍、3万7,000万人余りに増えた。中南米人を中心に250万人いりう不法移民全体の1.5%にすぎないが、全体が高水準でほぼ横ばいなのに対して、中国人の増え方は急激だ。うち99%がカリフォルニア州の国境を超える。

 

山東省の一家に40日余りの旅路を振り返ってもらった。

 ▼23年12月21日、まず中国人が査証なしで入れるタイへ

 ▼トルコを経て空路、エクアドルへ。エクアドルも中国人は査証不要

 ▼車でコロンビアへ。海岸の町ネコクリから船で南北米大陸を結ぶ『ダリエン地

  峡』の端に上陸

 ▼熱帯雨林を2日半かけて歩き、パナマへ

 ▼車でメキシコへ。国境の町ティファナで密入国請負業者『蛇頭 スネークヘッ

  ド』の手配で『壁』の抜け道から2月4日、米国へ――。

 

■■<マツダサブブランド、2.0リッターエンジン搭載『MAZDA SPIRIT RACING RS concept』を公開>マツダは、『MAZDA SPIRIT RACINGブランド』で手掛けるスペシャルモデルの第1弾コンセプトカー『MAZDA SPIRIT RACING RS concept』を『大阪オートメッセ2024』(インテックス大阪:2月10日〜12日)において公開した。

 

『MAZDA SPIRIT RACING RS concept』は、ソフトトップモデルの『ロードスター』に2.0リッターエンジンを搭載して、『速さ』と『質感』に拘る『MAZDA SPIRIT RACING』ならではの価値を体現したハイパフォーマンスモデル。

 

街中からサーキットまで楽しく走れるクルマを目指し開発中で、従来モデルに対してサーキットではより意のままに操れるとともに、日常では上質な乗り味の実現を目指すという。 スーパー耐久レース活動を通して培った足まわり、エアロダイナミクスの進化と、それらに合わせた内外装のアピアランスにも磨きをかけた。

 

さらに、マツダブースでは、そのほかにも、『MAZDA SPIRIT RACINGブランド』の第2弾コンセプトカー『MAZDA SPIRIT RACING 3 concept』や、2024年スーパー耐久シリーズST-5クラス『倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER』、ST-Qクラス『MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept』などのレース参戦車両を展示した。

 

 

◆サブブランドとして新しく『MAZDA SPIRIT RACINGブランド』を展開するマツダ。レーシング仕様車でも街中を走れ、レーシングのフィーリングが味わえるところがミソか、な。