今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンの谷間』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』。そして、白梅に続き開花した『千田公園の枝垂れ紅梅』です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           <十方山のササユリ>

 

■■初代の遠藤治郎助が10年、山村万之丞が4年、ついで2代目の治郎助が8年、6年に朝田派のはげしい巻き返しに遭って政権を譲るまで、藩内の見方があたっているとするならば、遠藤派はじつに20余年にわたって藩権力を独占して来たというべきだった。

 

そして安富忠兵衛は、初代の名家老遠藤治郎助を補佐し、治郎助が藩政から身をひいた後も遠藤派の政権保持に辣腕をふるって第3の実力者と呼ばれた人物だったのである。

 

胸の中に動いた違和感は、遠藤派の長老と言うべきその人物が、政敵の立場にある朝田家老と会っているという、意外な事実がもたらしたものである。

 

――まさか・・・。

安富忠兵衛が近頃朝田派に鞍替えしたというわけではあるまいな、と清左衛門はふと疑った。

それにしても、おひでが城の重職の名前と顔を知っていることはおどろくほどだった。

播磨屋では」、一度店に上がった客の名前を、女たちに徹底して教え込むと言われている。むろん大事な客に粗相のないようにという趣旨からそうしつけるのだろうが、その意味ではおひでっは播磨屋の婢に適っている女だった。

 

ほかにももっといろいろなことを聞き出せそうな気もしたが、清左衛門はお偉方の動きに触れる質問はそれで終わりにした。隠居が城のことを嗅ぎまわるようなことはつつしむべきだろうという気がしたし、それにそういう話を聞くためにおひでに会いに来たわけではない。

 

『ところで、話はかわるが・・・』

咳ばらいをひとつして、清左衛門は口調を改めた。

『杉村要助が、よくこの店に来るらしいの』

『はい、見えられます』

おひでは笑顔になった。

 

『杉村さまをご存じですか』

『知人の倅だ』

清左衛門は用意して来た嘘を口にした。

 

■■<ドムドムフード藤崎忍社長⑥『常識にとらわれない思考』>藤崎が誘って開業のパートナーとなり、今は店の運営を引き継いでいるのは、109のショップスタッフだった新村法子(37)だ。繁盛した理由を別の目線で語ってくれた。

 

『テーブルの上に箸や箸置き、小皿などを置いた時、それだけで、なんともいえない心地よさがあったんです。セッティング一つで、こうも雰囲気が変わるものか、と驚きました』

 

居酒屋の業績が絶好調に推移していた15年、介護生活が続いていた夫が、この世を去った。『私は49歳でした。人生をもうひと花、咲かせなさい、と最後に私の背中をポンと押してくれたのではないかと思っているんです』

 

実際に2年後の17年、藤崎に再び転機がやってくる。居酒屋の常連客から『ドムドムでメニュー開発のアイデアを提供してもらえないか』と依頼を受けたのだ。ドムドムの親会社、レンブラントHDの役員だった。藤崎は『面白そうと引き受けることにした。

 

実際に商品も開発したが、同時に店を回ると気付きがあった。例えば、店によって味が違う。ここでも『買う立場』の目線だった。自分なりの改善策をレポートにまとめると役員に驚かれ、『社員にならないか』と誘われた。こうして初めて組織の一員になった。だが、藤崎は悪銭苦闘する。

 

すぐ近くで見ていたのが、後にユニークな商品を一緒に世に送り出すことになる、現ドムドムフードサービス取締役の浅田祐介(48)だ。

 

『大変だったと思います。というのも、当時の彼女はパソコンを使ったことすらなかったんですから。組織がどういうものか、ということも分かっていなかった。ただ、だからこそビックリするような高価格帯のハンバーガーやキャラクター商品を売り出すなど、常識にとらわれない思い切ったことが出来たんだと思います』

 

■■<ファストリ柳井CEO、『同社株184万株売却』>ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が9日までに、同社の株式183万9700株を売却していたことがわかった。柳井CEOの保有比率は従来の19.23%から約1%低下し、18.2%になった。

 

柳井氏が9日に提出した大量保有報告書の変更報告書で明らかになった。柳井CEOは1月15日〜2月2日に市場内で株式を売却した。9日の終値(3万9710円)で換算すると、約730億円相当になる。

 

今回の株売却に伴って、柳井氏の親族など共同保有者と合計した保有比率は43.32%から42.3%に低下した。柳井CEOは2023年7月にもファストリ株を約175万株売却し、保有比率が約1%低下していた。

 

◆ファーストリテイリングの株価は、9日の終値で『39,710円』だ。184万株売却したらなんと730億円だ。源泉が20%差し引かれるとしても、600億円の現金収入。一体何に使うのか、他人事ながら気になるねえ。広島市内でちっぽけな衣料品店を経営していた柳井正が一念発起して、世界のユニクロを仕立てたのだから、またすごい。

 

■■<米国マツダの新『超ワイドSUV』が大人気!『ゴツ顔×幅広ボディ』で存在感スゴイ! 謎の“巨大SUV”>超ワイドSUV『CX-50』めちゃ売れてる! 2024年2月1日、マツダの米国法人は2024年1月における同社の販売台数について報告し、『CX-50』の販売台数が同月として過去最高の5733台を記録したと発表した。

 

日本では聞き慣れない車名のCX-50とは、一体どのようなモデルなのか。 CX-50は、マツダが海外のみでラインナップするミドルサイズのクロスオーバーSUV。2022年1月に生産と販売がスタートした同車は、北米や中国市場など世界の各地域で展開され人気を博している。

 

エクステリアデザインは、マツダ車に共通するデザインテーマ『魂動デザイン』を採用し、流麗でエレガントな雰囲気にSUVの力強さを融合。インテリアもマツダ車に一貫した、ドライバー中心のレイアウトとし、運転のしやすさを重視した設計と工夫が施されている。

 

そんなCX-50のボディサイズは、全長4720mm×全幅1920mm×全高1612mm、ホイールベースは2815mm(米国仕様)。日本での販売されているマツダのミドルサイズSUV『CX-60』が全幅1890mmですので、比較するとCX-50はかなり全幅が広いモデルと言える。

 

この車幅の広さを車内空間に活かすことで、CX-50は同クラスでトップレベルの広大な居住スペースを実現。広々としたラゲッジも相まって、たとえ長時間かつ長距離の旅行であっても、乗員全員が快適に過ごすことが可能だという。

 

米国仕様のCX-50のパワーユニットは、最高出力187馬力・最大トルク252Nmを発揮する2.5リッター自然吸気エンジンもしくは、最大出力256馬力・最大トルク433Nmを発揮する2.5リッターターボエンジンの2種類を用意し、トランスミッションには6速ATのトランスミッションを搭載。駆動方式は全車「i-ACTIV AWD」を組み合わせている。また2023年11月には、中国市場において、2.5リッター自然吸気エンジンにモーターとバッテリーを組み合わせたハイブリッド仕様の新型『CX-50 HEV』が発売され、CX-50のパワーユニットがより充実した。

 

米国仕様のCX-50の価格は、自然吸気エンジンモデルが3万300ドル(約450万円)から、ターボエンジンモデルが3万8000ドル(約565万円)からです。

 

マツダは今回の報告と同時に、コンパクトSUVの『CX-30』の販売台数も1月として過去最高となったほか、全ラインナップの販売台数も同月における過去最高の3万279台を記録したと発表しています。

 

◆ふーん、超円安下とはいえ、450万円とか565万円なんて、マツダの車種構成ではアッパーの部類になるねえ。心配になり、最上級車のCX-90の価格を調べてみた。39,595ドルから。1ドル145円として、574万円だ。いよいよマツダも大衆車市場からアッパー市場への転換をじわりと進めつつあるね。

 

広島ではマツダが元気でないと困る。かつてのカープ存亡の危機に松田恒次社長が個人で引き受け、今のカープがある。サンフレッチェもホンダがJリーグ不出馬を表明し、マツダも追随したが、当時の竹下虎之介県知事が『我々でできることは何でもやるから、Jリーグに参加して欲しい』との強い要請を受けて誕生した。しかるに、サカスタは、30万人署名からなんと13年もの長期にわたり、松井市政はぐずぐずと先延ばししたのだ。官僚出身松井市長に広島市の将来は任せられない。人口流出間日本一の座も官僚首長のなせる業也、だ。